明治35年「横浜姓名録」
1902年(明治35年)に出版された「横浜姓名録」という会社情報誌に「鞄商」として、5つの鞄関連の会社・お店が掲載されています。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/780357/190
●鞄商之部 (姓名イロハ順) 岡田商店 岡田民五郎 尾上町四丁目四九
吉沢商店 吉澤長治郎 辯天通四丁目七〇
(永) 永井清三郎 太田町三丁目四四
植木屋 雪下與七 辯天通三丁目五六
三河屋 清水安五郎 辯天通四丁目七〇
尾上町、太田町、弁天通いずれも関内と馬車道駅の間のあたりで横浜の中心街です。なぜか吉沢商店と三河屋が同じ住所になっており、ちょっと不思議です。
横浜の鞄店というと1882年(明治15年)創業と言われている「キタムラ」が有名ですが、残念ながらこの名簿には載っていません。
いずれは北村商店が名簿に載っている資料を見つけないといけませんね。
なお、正確な時期は不明ですが、明治後期から大正期とされる、弁天通り4-3丁目付近の絵葉書(写真をあとで彩色したもの) が横浜開港資料館に存在しています。そこには、TS M.MIKAWAという看板と、FUKUJU & Co.という看板が確認できます。いずれも看板に靴とトランクのような絵図が書かれているように見えます。このMIKAWAは、先の三河屋ではないでしょうか。
- 公開日 2016-01-01
- 最終更新日 2016-01-01
- 投稿者 太田垣