1889年(明治22年)8月 北越商工便覧 神林佐右ェ門

1889年(明治22年)の8月に、新潟の高田・刈羽地域の店舗や会社を集めた『北越商工便覧(高田・刈羽版)』が出版されています。

西洋小間物卸小賣商 高田横町 神林佐右ェ門
革盤類、蝙蝠仐、靴類、小間物、帽子類、卸小賣 神林店
かばんるい、かふもり仐、くつるい、こまもの、ぼうしるい、おろし、こうり、神林店

神林佐右ェ門

この店舗のイラストには、のれんと看板が描かれています。
看板には「 革盤類、蝙蝠仐、靴類、小間物、帽子類、卸小賣 神林店」と書かれており、のれんにはそれを平仮名にして「 かばんるい、かふもり仐、くつるい、こまもの、ぼうしるい、おろし、こうり、神林店 」と書かれています。 つまりこの時期1889年(明治22年)頃、都会では「鞄」という文字が広まってきていた頃、地方では未だに「革盤」と書いて「かばん」と読んでいたことがわかります。


  • 公開日 2018-05-29
  • 最終更新日 2018-05-29
  • 投稿者 太田垣