土浦全国花火競技大会日帰りバスツアー(団体桟敷席)2023年参加の記録&感想

HISの土浦全国花火競技大会日帰りバスツアーに参加してきたので、その様子を詳しくレポートしておきます。

実は、ツアーに参加する前にネットでいろいろ調べてみても、美しい花火の動画は山ほど出てくる一方、現場の具体的な情報がありませんでした。

ネットには、一般桟敷席と団体桟敷席は比較にならない、といった書き込みもあって、どうなんだろう、後悔しないのかな、と感じながらの参加でした。(実際、一般桟敷席を確保しているバスツアーもありました)

この書き込みが、後に団体桟敷席でのバスツアーを考えている方の参考になればと思い書いておきます。(毎年いろいろ改善されてゆくでしょうから、2023年時点での情報としてご理解ください。)

この団体桟敷席ですが、どうやらクラブツーリズム、HIS、阪急交通社、名鉄観光、近畿日本ツーリストなど、いろんな旅行会社が、この席を利用してツアーを組んでいるようです。

まとめ

結論:団体桟敷席は、コアな花火ファンでなければ、花火を十分楽しめるとても良い指定席です。

  • 団体桟敷席は、河川敷の来賓席の後ろ、土手の歩道の後ろの空き地(?)に、設置される。
  • 団体桟敷席は、おそらく1500〜2000人くらいの広さで、高さ2メートル程度の仮設やぐらが組まれ、あぐらがかける程度の空間が確保される。
  • 団体桟敷席からは、花火は正面に見え、会場アナウンスもよく聞こえる。
  • ただし団体桟敷席からは、土手や立ち木が邪魔で打ち上げの下の方は少し見えづらい。
  • 団体桟敷席ツアーのバスは、市内に20箇所ほどある駐車場のどこかに停車し、2〜3キロ歩くことになる。
  • 団体桟敷席専用のトイレがあるが、行きたい時間は重なりがちでそれでも混む。(トイレットペーパーは潤沢にあった)
  • 各所からの団体桟敷席ツアーのバスは、同じ時間に守谷サービスエリアに集まるので、女子トイレは大行列。
  • 会場周辺では、スマホはつながりにくくなる
  • 団体桟敷席は、一般桟敷席と違って、退場のタイミングがいい加減なので、すぐに帰れる。

私の参加したツアーの概要

HIS主催の【横浜発】全国の一流花火職人による芸術的な花火に大感動★第92回土浦全国花火競技大会<団体桟敷席利用> HISオリジナル夕食弁当付 というツアーでした。同一の内容で出発場所の違うツアーが、新宿、東京、西船橋から出ていました。

2023/11/4 11:50 JR横浜駅東口発
↓
高速道
(横浜駅東口IC〜湾岸線経由〜葛西JCT〜中央環状経由〜三郷JCT〜常磐道〜守谷SA休憩〜桜土浦IC)
↓
14:25 指定駐車場(土浦児童相談所の駐車場)
↓
徒歩2kmで団体桟敷会場へ
↓
15:00 団体桟敷会場到着
↓
17:30 花火大会開始
20:20 花火大会終了
↓
21:00 指定駐車場(到着)&トイレ
21:20 指定駐車場(出発)
↓
高速道(行きと反対の経路)高速に乗る(22:10)まで大渋滞
↓
23:30 横浜駅西口着

持っていくべきもの

  • 十分な防寒装備
  • 座るためのクッション

持っていくと便利なもの

  • マイボトルに詰めた温かいコーヒーや紅茶
  • レジャーシート
  • あまり明るすぎない懐中電灯(パンフレットを見るため)。スマホの明かりでもOK
  • 会場で配布しているプログラムやパンフレット
  • ミニ三脚(大きいものは不可だが、あぐらを組んで顔の高さくらいの三脚なら文句言われない)
  • 簡易トイレ用の紙類(トイレットペーパーやティッシュ、ウェットティッシュ)

不要だったもの

  • ラジオ:地元放送局が実況してくれるが、会場アナウンスがよく聞こえるので不要だった。

横浜駅での集合

このツアーの集合場所はJR横浜駅の東口です。11:50の出発で、15分前までに集合します。つまり、ざっくり11:30に東口に到着するように出かけました。 ここには、公衆トイレがあるので、出発直前にトイレに行っておきましょう。また、この集合場所は、複数の花火大会行きツアーの集合場所になっていました。

あと、お昼ご飯を食べる前だったので、JR横浜駅の成城石井でお弁当を買って行きました。ただ、バスの移動中にお弁当を食べるのはなかなか窮屈だったのと、バスが現地についた14:25には、夕食のお弁当を受け取ることになったので、お菓子とかにしておいても良かったように思います。ただ、途中のサービスエリアでは調達の時間は無いし、バスツアーによっては渋滞にはまり花火大会が始まる直前に到着する場合もあるでしょうから、なんらかの食料を調達してバスに乗り込んだ方がいいでしょう。

バスの行程

横浜から現地までの道のりは、横浜駅東口インターから湾岸線経由で葛西ジャンクションまで進み、中央環状経由で三郷から常磐道に入るルートでした。 途中、守谷サービスエリアで休憩をとり、桜土浦インターチェンジで一般道に降りました。 一般道は354号線をひたすら進み、茨城県土浦児童相談所の駐車場に到着しました。

時系列的にはこんなかんじです。

11:50頃 横浜駅東口インター
12:50頃 小菅ジャンクション通過(このあたりで小さな渋滞)
13:30頃 守谷サービスエリアで20分のトイレ休憩
14:25頃 駐車場到着

守谷サービスエリアのトイレ休憩

私の乗ったバスは、割と早めにスケジュールが組まれてあり、団体桟敷席には15:00頃到着していました。桟敷席にはまだ空きがたくさんあり、20%くらいしか人は埋まっていませんでした。 多くのツアー一行が到着したのは、16:00頃から16:30頃。16:30が日没時刻なのですが、団体によっては真っ暗になって開始ぎりぎりの17:30に到着するツアーもありました。

私たちのツアーバスが高速道路を降りた14:00の段階でも、普段なら桜土浦インターチェンジから駐車場までは、普段なら10分程度で到着するところ、30分もかかりました。 おそらく、遅くなればなるほど、土浦市内の交通事情が悪くなるはずで、たとえば15:00頃にインターを降りても、駐車場に到着するのは16:00、そこから3km45分歩いて16:45の到着ということになるのだと思います。

ここで重要なのは、守谷サービスエリアでのトイレ休憩です。この先、渋滞が予想されるので、うまくいけば30分ほど、そうでなければ60分以上ほどかかります。トイレには絶対行っておきたいところです。 しかし、各所から車で花火を見る観光客があつまるのでしょう、13:30に守谷サービスエリアでトイレ休憩があったものの、既にサービスエリアに入る車の渋滞が本線近くまで伸びていました。 当然のことながら、女子トイレは大行列ができていました。同様のバスツアーが大量の女性客を同時期に運んでくるからです。

どの程度の大行列かというと、守谷サービスエリア(下り)には中央の建物をはさんで、左右に二つのトイレがあり、100メートル以上離れているのですが、この左右に分かれた二つの女子トイレに入ろうと並んでいる行列が、中間地点で重なるほどでした。つまり100メートルのトイレ行列です。

ですので、女性の方は、サービスエリアについたら、左右どちらが早いか、瞬時に見極めて、ダッシュで並ぶべしです。(各旅行会社のツアーバスの停車場所にもよるのでしょうけど、見ていると、入口に近い側、向かって左側の方が若干空いているように感じました。)

13:40頃の守谷SAのトイレ行列

↑この写真の左から右に向かってずらっと並ぶ女性は全員、写真の右上奥の方に見えるトイレに並ぶ行列なのです。

ちなみに、男子トイレは、まったく問題ありません。

また、ドリンクを買うにも、サービスエリア内のコンビニは大混雑でしたので、自販機で飲み物を買う程度が賢明です。 サービスエリアでなにかおつまみでも買おう、食料を調達しよう、という考えは捨てた方がいいでしょう。

バスの駐車場

小菅~三郷あたりは少し渋滞していましたが、高速道路はおおむね順調でした。高速道路を下りてから本格的な花火渋滞が始まります。 花火大会の実行委員会では、土浦市の会場近隣にある様々な県や市の施設などの駐車場を、こうしたバスなどの駐車場として活用しているようです。公式サイトに掲載される案内パンフレットを確認しましょう。

観光パンフレットによると、2023年のバス専用の駐車場は3か所

  • 駐車場No.P-18 川口運動公園 30台
  • 駐車場No.P-19 川口運動公園サブグランド 20台
  • 駐車場No.P-20 土浦児童相談所駐車場 20台

これだけで70台のバスが駐車していることになります。(1台40人として、2800人ですね)。 私のツアーバスが到着した土浦児童相談所の駐車場にも観光バスがすでに10台近く並んでいました。 そして、土浦児童相談所駐車場にも、仮設トイレが男子2基と女子4基が設置されていました。(帰りにはこのトイレさえも混雑するのです)

参加証は忘れずに首から下げて

バスが駐車場に着いた際に、添乗員から説明があり、団体桟敷席のチケットとチケットを首から下げるための「ひも」が配られました。 バスの中で参加証に紐を通して準備をし、首から掛けるように言われます。

一般桟敷席や団体桟敷席に座るためには、参加証が必要です。B6サイズくらいの紙に座席番号が書かれた参加証が必要になります。参加証には2つの穴が開いており、そこにひもを通して首から下げるようになっています。 桟敷席に出入りする際には入口でチェックがあるので必ず身に着けておきます。

土浦全国花火競技大会チケット

そして、バスから降りたら、ツアーが提供する仕出し弁当を受け取り、ツアー御一行、2列に会場に向かって歩き出します。

駐車場から団体桟敷席まで

Google Mapで距離を測ると、土浦児童相談所駐車場から団体桟敷席までおおよそ2kmと出ました。 (ちなみに、もし、川口運動公園に駐車した場合は、高速道路からも遠くなるので渋滞した一般道を走る時間も長くなるうえに、徒歩の距離ももっと遠くなり3kmくらいになります。)

土浦児童相談所駐車場から団体桟敷席までの経路はわかりやすく、国道を道なりに進み、花火大会が行われる川を渡ったら、左折し、その土手をずっと1.5kmくらい歩くとすぐです。 国道の歩道は人ひとりが歩く程度の広さしかなく、ちょっと歩きにくいです。土手に出ると15:00前だというのに、すでにものすごい人出で混雑しています。

土手から市街地の方に伸びる道には屋台が並び大混雑しているのが見えます。まるで初詣の参道のような光景でした。

土浦全国花火競技大会

私たちは、土手をずっと歩くだけだったので、この屋台を間近では見ることはありませんでした。

団体桟敷席の場所と広さ

団体桟敷席は、大会本部の土手を挟んだ後方の普段は田んぼ(?)の空き地に設置されています。工事用の足場で組まれた高さ2メートル程度の板張りの桟敷席です。

団体桟敷席には、1か所だけ横幅3メートルくらいの板張りのスロープがしつらえてあり、そこから出入りします。スロープを上がったところで、チケットチェックがあります。 また、下記写真では、スロープの手前にブルーシートが見えますが、これは巨大なゴミ捨て場です。弁当ガラやペットボトルなどここに捨ててゆきます。

土浦全国花火競技大会 団体桟敷席の入口

スロープを上がると、ロープで区切られた区画が見えます。それぞれの区画には番号が紙で張り付けられています。この番号が、チケットに付けられた座席番号になります。

私の桟敷席番号は337番で、4名が同じ番号(同じ桟敷の升席)を割り当てられるので、仮に1番から順番に振られていたとしたら、それだけでも1500人くらいになります。 よって、正確な数はわかりませんが、そこに2000人以上が集まっていたのではないかと思います。

区画で仕切られた団体桟敷席

この4人が入れるマスの大きさですが、きちんと測ったわけではありませんが、だいたい1区画が縦180cm×横160cmぐらいの広さです。 私は2名で参加したので、ほかの2名の参加者と一緒にこのマスに割り当てられました。つまりひとり90x80cmくらいの空間になります。 荷物を置いてあぐらをかいて、お弁当を食べるのには必要十分な広さでした。

ちなみに2名×2組で割り当てられた場合、縦に陣取るか、横に陣取るか、悩むところです。私たちは他の二人と相談して縦に陣取りました。 縦に前後で2名で陣取ると、座る場所を変えて足を延ばすことができるので、便利なのです。

花火の高さも十分に高いので、前に背の高い人が座っても、たいして障害になりません。

団体桟敷席から花火はどの程度良く見えるのか

一番関心があるのがこの事だと思います。 まず、花火が打ちあがる場所は2か所のようです。一か所は、ISSEI一誠商事市民運動広場という広場、もう一か所は川沿いにあるイオンの駐車場のようです。

一般桟敷席は、河川敷に設置してあり、川の対岸から打ち上げられる様子が良く見えるのに対し、団体桟敷席は土手を挟んだ田んぼの中なので、土手や土手の立ち木が若干邪魔になります。 ただ、打ち上げ場所の真向いではあるので、ほぼ正面に見ることができます。一般桟敷席も、イス席などだと、打ち上げ場所から1キロ以上離れた場所から見ることになります。どちらが良いのかは判断がつきかねます。

一般桟敷席から見た打ち上げの様子は、下の写真のような感じです。 たしかに、発射(?)直後の様子は土手や立ち木が邪魔で見えづらいのですが、本命の大輪の花火を見るには何の支障もありません。

なので、花火マニアでなければ、団体桟敷席でも十分感動を味わえます。

ブルーシート・レジャーマット

桟敷席の床面は、合板の上にビニールシートを敷いただけのものです。長時間ここに座っていると、じんわりと冷気が上がってきます。(空き地に座っているよりは、余程よいでしょうが)

したがって、やはりその上に持参したシートやクッションを敷いたほうが座り心地がいいです。当日は、暑かったので、アウターを脱いでおしりに敷いている人なども見かけました。

私は更に100円ショップで調達した、携帯用のレジャーマット(30cm四方、厚さ1cmくらい)を持って行きましたが、これで必要十分でした。サウナマットなども使えるでしょう。

こういうものもあります。

団体桟敷席には専用仮設トイレがある

団体桟敷席には団体桟敷席専用の仮設トイレが設置されていました。団体桟敷席の人以外は利用できません。男子小用2基、女子7基が用意されていました。 大会が始まる直前には、みなトイレに殺到しますので、行けるうちに早めにトイレに行っておくのがよいでしょう。

この写真に写っているのは、団体桟敷席専用の仮設トイレです。団体桟敷席の周囲に無料客が勝手にシートを広げて見物していますが、彼らはこれを使えません。 (無料エリアの場所取りは熾烈らしく、前日3日のお昼ごろから始まっているとのことです。当日の午前には大体場所取りも完了してしまっているようです)

仮設トイレにはアルコールも設置してありますが、手を洗うところはないので、ウェットティッシュは欲しいところです。 また、トイレットペーパーが無く、という情報を良く見かけますが、団体桟敷席専用仮設トイレに限っては、大会途中の段階では割と潤沢にありました。(花火大会終了後はどうなのかはわかりませんが) トイレに向かう通路がくねくねとつくられていることでもわかるように、ピーク時にはこれが大行列になります。

また、写真には映っていませんが、画面左に見切れた所に男子小用トイレが2基置いてあります。

周囲には、屋台もいくつか出ています。大会が始まる前、明るいうちにやきそば、唐揚げ、ベビーカステラなどを調達するのもいいでしょう。

こちらの写真は、団体桟敷席専用トイレから昇ってきたところです。こんな感じのスロープを下りてゆきます。花火中は少々暗いので気を付けて降りる必要があります。

西日と日没(16:30)

団体桟敷席に到着したのが15:00過ぎですが、この時期の土浦の日の入りの時間は16:30前後、そして花火が始まるのは17:30です。つまり2時間半、やることがありません。 そして、この団体桟敷席、花火が打ちあがる河川敷の方角が丁度西なので、当然のことながらそちらを向くと、まぶしくて西日が結構強く感じます

バスツアーによっては日没後に到着するツアー客も相当数いるので、必須とは言えませんが、気になる方は、帽子日焼け止めなどを準備されるといいかもしれません。

日没が近づく16:00頃から徐々に暗くなってきます。暗くなってくるのと同時に少しずつ気温が下がってゆくのがわかります。

真っ暗になってからお弁当を食べるのもどうかと思い、16:00頃から食べ始めました。結局13:00にバスで食べて、16:00に食べるので、おなかいっぱいでした。17:00頃になると、風向きを見るのでしょうか、試し打ちが数発上がります。(風が強い場合は、事故防止のために打ち上げが中止になるようです)

開始15分前の17:15頃になると、基礎花火講座のようなものがはじまります。小さな花火を打ち上げて、「これが何々という花火で、フィナーレで余韻を残す時に使います」と、会場スピーカーから解説が流れます。

衣類

防寒対策はとても重要なので、しっかりお伝えしたいところですが、2023年は、夏から暑い日が続き、11月のこの日も歴史的に気温が上がった日でした。 11月だというのに関東各地で夏日を記録しており、土浦の気温も、夕方17:00頃で20度を超えていました。 この数日後、東京で最高気温27度を記録し、本格的に寒くなったのは11/12頃からでした。

とにかく、事前情報では、防寒具が必要という情報が多かったので、いろいろ装備して行きましたが、例年より10度程度高い気温だったので、結果としてあまり役に立ちませんでした。

この日の20時は、気温は18.9度ありましたが、さすがに屋外に2時間近くじっと座っていると、ちょっとした風でも寒く感じます。 このときの服装は、インナーにヒートテックの半袖シャツを着て、その上に、少し厚手のカラーシャツを着ていましたが、日が落ちて大会が進むにつれ、すこしの風でもやや寒く感じ、途中から薄いウィンドブレーカーを着込みました。

しかし、ウィンドブレーカーを着たまま帰り道を20分も歩くと、汗が出ました。つまり、屋外でじっとしている、とうことがいかに寒いか、ということでもあります。

また、花火が終わることには、会場の机には夜露が降りており、配り残したパンフレットの束はじっとり湿っていました。

気象庁発表のデータでは、この日の午後から夜にかけての気温は下記のようになっていました。

気象庁発表:土浦(茨城県) 2023年11月4日(1時間ごとの値)より

時間 気温 風速 風向
14時 24.7度 0.7m 北西
15時 25.4度 2.2m 南南東
16時 23.6度 1.7m
17時 22.1度 0.9m 南東
18時 19.6度 1.6m 北北東
19時 19.0度 1.6m 北北東
20時 18.9度 2.2m 北北東
21時 18.8度 2.6m 北北東

ちなみに前年の開催日は、以下のような感じでした。

時間 気温 風速 風向
14時 15.6度 1.5m 南南東
15時 15.1度 1.4m 南南東
16時 14.3度 0.8m
17時 12.5度 0.8m 北東
18時 11.9度 1.0m 北北東
19時 11.1度 1.5m
20時 10.1度 1.3m
21時 9.3度 1.8m 北北東
22時 9.7度 2.2m 北北東

風速が1増えると、体感温度が1度下がると言われています。気温が12度でも、風速が2mだと体感は10度というわけです。

おそらく例年の気温では、ひざ掛けダウンジャケット、耳を覆い隠すようなニット帽、場合によっては手袋なんかがあったほうがいいでしょうし、使い捨てカイロなんかも必要でしょう。

寒くて耐えきれないということが無いように、防災用の銀色の防寒シートなんかも忍ばせておくといいかもしれません。

マイボトルに詰めた温かいコーヒー

屋台での販売で意外と手に入らないのが、暖かい飲み物です。手に入ったとしてもすぐに冷めてしまいます。

そこで、私は出かける際に、マイボトルに熱いコーヒーを入れて持参しました。花火が上がることには、飲むのに熱すぎるほどではなく、それでいてしっかり温まるちょうどいい温度になっていました。 ゴミを捨てに行く必要もないし、マイボトルに熱い飲み物を持参するのはお薦めです。

レインコートやウィンドブレーカー

前日の天気予報で降水確率0%となっていましたが、念のために持って行きました。 レジャーシートに長時間座るので、ポンチョタイプではなく、上下分離タイプを持って行きました。もしもの時には防寒具としても役立ちますしね。

ウィンドブレーカーは数年前にユニクロで買った、「ポケッタブルパーカ」という製品。おおよそペットボトル大の大きさに収納できるので、荷物の邪魔になりません。

食事事情とツアーの特製弁当

お昼前に横浜でバスに乗り込み、13:00頃にバスの中でお弁当を食べました。食べ終わったころにちょうど守谷サービスエリアに到着したので、弁当ガラをそこで捨てました。 守谷サービスエリアでは、トイレと自販機ドリンクを買うのが精一杯でした。 団体桟敷席に到着したのは15:00頃だったので、ここで花火が始まる17:30までの間に屋台の食べ物を買っても良かったと思います。

団体桟敷席の周辺では、7~8軒ほどのお店が出ていました。からあげやベビーカステラ、焼きそば等が調達できます。

さて、このHISのツアーでは地元茨城の仕出し屋さんに注文した「特製弁当」が配られます。その中身はこんなかんじです。

うーん、普通。 たしかにひとつひとつの具は大きくしっかりしていますが、もっと幕の内弁当のようなものをイメージしていたので…。 どうせなら、セブンイレブンの仕出し弁当とかの方が、いいのではないかと思ったり。

懐中電灯

旅行案内には、足元が暗いから懐中電灯を持ってゆくように書いてありましたが、私の場合は、さほど必要性を感じませんでした。 桟敷席周辺は屋台が出ていたりして、そもそも適度に明るさはあるし、大会の開始前や終了時には、背中側から明るいナイター照明設備のようなもので明かりをつけてくれます。 光源は確認していませんが、かなり高いところから照らしていたので、電信柱に投光器を取り付けたのではないかと思います。 土手は舗装してあるし、そこそこ明るさもあるので歩き回るための必需品とまでは言えません。 もしかすると、バスが停車している駐車場によっては、道中、懐中電灯があったほうがいいのかもしれませんが、私のツアーバスの駐車場では不要でした。

ただ、花火打ち上げ中は、手元のプログラムが見えないので、それを見るために小さな明かりがあった方が良いです。 スマホの明かりでも十分ですが、安い懐中電灯があれば便利でしょう。

しかし、最近は強力なLEDライトなどが1000円程度で販売しており、それを点灯する人もいました。 これを点灯すると明るすぎて周囲の人が花火に集中できなくなります。 スマホの明かりだけでも十分にプログラムは読めますので、むしろ強力なライトを桟敷席で使わないようにしていただきたいと思います。

このLEDライトは近所のケーズデンキで100円で投げ売りされていたものです。ヤザワコーポレーションの1LEDラバーコーティングライト(LL91BK)です。 単三電池1個で作動します。桟敷席で楽しむのも、会場近辺を歩くのも、この程度の明るさで充分です。

こちらのLEDライトはELPA DOP-A310KS3というケーズデンキ専売の製品で単三電池2本で動作するタイプ(800円くらい)ですが、これだと明るすぎて桟敷席では使えません。 歩く時の補助として使う方が良いでしょう。

携帯電話の通信はつながりにくくなる

花火大会の開始前後から終了頃まで、携帯電話の特にデータ通信はつながりにくくなります。

普段はのどかな場所(そもそもは河川敷です)に大量の人が押しかけ、美しい花火をSNSやメールで送ろうとする人や、待ち合わせなどLINEを使う機会も増えるのでしょう。 通信をさばくアンテナの数は普段と変わらないのですから、当然大量の通信はさばききれません。 もし、待ち合わせでLINEなどを使おうとする人は、普段通りにいかないこともあるので、気を付けてください。 また、花火をSNSなどで生中継しようと考えている人は、通信事情が都度変化するのでやめたほうがいいでしょう。

動画撮影

三脚を立てての動画撮影は他のお客様の妨げになるので禁止されていますし、実際三脚を立てている人はほとんどいませんでした。 しかし、自分の体の前に、高さ50cm程度の三脚を立て、後ろの人の邪魔にならないようなら撮影しても問題無さそうですし、たぶん怒られないでしょう。 花火を手ぶれせずに綺麗に映したいなら、ちいさな三脚を立てて、スマホやカメラを固定するのもありでしょう。

ただ、打ち上げ場所が2か所に分かれているので、置きっぱなし・録画しっぱなしというわけにはいきません。

市長あいさつだといってトイレに立っちゃ駄目!

審査対象の花火がおよそ90発ありますが、ちょうど真ん中あたりで市長のあいさつがありました。 会場のスピーカーから「XX市長のあいさつです!」とナレーションは流れますが、あいさつの方は流れません。花火も上がらず、会場アナウンスも無い時間が発生します。 すると、「あいさつって長くなるのかな」と思う人がトイレを目指してどんどん立ち上がり、トイレに行列ができます。男子トイレの行列はスロープの上にまで続きます。

しかし、(その聞こえない)市長あいさつが終わると、すぐに、この大会で一番ゴージャスな、審査抜きの豪華な「ワイドスターマイン土浦花火づくし」が打ち上げられるので、これを見逃してしまいます。 そのあとの土浦警察や企業の広告花火はトイレ休憩でもいいかもしれませんが…。

野村花火工業の花火を見逃すな

野村花火工業は、地元茨城の会社ですが、毎年のように多くの部門で過去何度も優勝を経験している常勝会社です。 大会プログラムのうち、この会社の花火は見逃さないようにしたいものです。(2023年度は振るわなかったようですが)

そのほかの最近の常連企業として、紅屋青木煙火店北日本花火興業山﨑煙火製造所にも注目です。

不思議なもので、同じような花火でも、いくつか見ていると、ぐっとくる花火があることに気付きます。他の観客も自然と拍手をしたり歓声をあげたりします。 10号玉の競技では、打ち上げてから花が開くまでの弾道をどう飾るか、花の開き方、花が消えゆく最後をどのように魅せるか、などいろいろなポイントがあることに気付きます。

スターマインという音楽に乗って、プログラムされた様々な花火を打ち上げる競技では、音楽の表現にあわせた花火の表現というものをだんだん感じ取れるようになります。(フィギュアスケートで、音楽と振付がマッチしていると感動するように、花火の世界も同じような感性が求められるようです) 選択される音楽もAdoや世界の終わり、ハマ・オカモトなど、割と若いJ-POPが多く、「え、花火師ってもっとおっちゃんじゃないの?」と思ったりしました。

そして創作花火という競技では、目新しい花火の提案がなされます。2023年は、「クレヨンしんちゃん」や「エビフライ」が夜空に浮かび上がりました。

花火終了後の退出

ひととおり花火の打ち上げが終了すると、退席のコントロールが始まります。場内のアナウンスでは、「一般桟敷席、x番からx番の方、ご退場ください。他の方はまだです。」といったアナウンスがずっと流れています。 たぶん、一般桟敷席は、河川敷から退場するだけでも1時間くらい待つことになるのではないかと思います。

団体桟敷席はというと、団体桟敷席を担当しているスタッフ(ボランティア?)が、メガホンで、「指示に従って順番に退出してください」みたいなことを一回、叫んだものの、結局どのエリアからどう退出するのか つづくアナウンスが無いため、なし崩し的に無秩序に退出が始まりました。今思えば、このタイミングでトイレに行っておけば良かったなと思います。 私は、退出コールがあってから10分位経っての退出でしたが、たぶん全員が退出するのに30分くらいかかったのではないかと思います。

帰り道、河川敷きの土手は、大混雑です。私たちは川下に向かって歩きたいのですが、川上に向かって歩く人が70%程度います。 恐らくは団体桟敷席の近くにかかる橋「学園大橋」近辺から発車する土浦駅行きシャトルバスに向かう人々なのでしょう。なかなか私たちの思うようには進めません。

また、河川敷添いに設置してある「仮設トイレ」も、このタイミングでは割と空いています。このトイレで済ますのも一案です。

バスへの乗り込み

さて、土手沿いの混雑を抜け、もと来た橋を渡ると、人混みもなくなり、歩道には、私たちと同じ駐車場に向かっているであろう観光客がたくさん歩いています。 そして、道路の車はびっちりと詰まって大渋滞になっています。 ようやく21:00ちょうどくらいにバスに戻り、さて出発前にトイレをすまそうと添乗員に声をかけ、トイレに向かうと、これがまた大混雑。 トイレを済ますまでに10分くらいかかりました。 私がトイレを終えたのが、出発予定時刻の20:10頃くらいでしたが、運よく(?)、私よりも遅い人がいて、出発は予定よりも10分程遅れました。

帰りの渋滞

帰りもまた渋滞です。駐車場から高速道路に乗るまでが大渋滞で、行きよりもさらにひどい渋滞でした。21:20に駐車場を出て、守谷SAに到着したのは、1時間後の22:20頃でした。 守谷SAでの休憩は、行きほどではないにせよ、トイレはやはり混雑していました。

そこからの高速道路は渋滞もなくスムーズで、23:30に横浜駅西口に到着しました。

今回、どちらかというと高速道路の入口に近い方の駐車場だったから良いものの、遠い方であれば、団体桟敷席から徒歩で駐車場まで到着するのも15分くらい遅くなるでしょうし、バスが高速道路に入る時間も遅くなるでしょう。 そうなると、23:30どころか、00:00をまわり、最悪終電を逃す可能性もあります。JR横浜駅到着後の足の確保(たとえばタクシー代とかカラオケ店で朝までオールとか)については十分に検討した方がいいでしょう。

事故・中断のリスク

2023年も、17:30の開始からしばらくたったころ、打ちあがった10号玉が上空で開かず、不発として落下し、地上付近で開きました。 20分くらいの中断の後、けが人などがいなかったということで、再開されました。

じつはこの花火大会では時々不発花火が落下して、事故が発生し、競技が中断しています。 特に2018年と2019年は2年連続でけが人が発生するなどして中断しており、安全ルールや運営などを根本的に見直すなどして2022年に再開したばかりだったのです。

火を扱うエンターテインメントですので、打ち上げの失敗という事態は今後も発生するでしょうからそこは、割り切るしかないでしょう。

  • 2018年事故 不発花火で観客10名がけが、1時間の中断の後、強風のため中止
  • 2019年事故 不発花火で観客数名がけなど。予定数の2/3の打ち上げにとどまる。
  • 2020年コロナ禍で中止
  • 2021年コロナ禍で中止
  • 2022年コロナ禍の影響で、観客を制限し縮小開催
  • 2023年フル開催 不発花火で20分中断したものの最後まで開催