大掃除は秋にやったほうがいい10の理由

私は常々、大掃除は真冬の年末にやるもんじゃないと思っていますが、2015年、シルバーウィークのまとまった休みを使って更にその考えを強くしました。もちろん、正月の歳神様をお迎えするにあたって年末に家を綺麗にすることについては異論はありません。

でも、今の大掃除は家を掃き清めるというところまで行きついていないのではないでしょうか。9月、11月に掃除をして、年末は新年を迎える準備に注力する方が良いと思うのです。そこで秋の大掃除のメリットを書き出してみたいと思います。

その1 寒くないので水洗いが苦にならない

まずもって12月はやっぱり寒いです。寒くて冷たい風が吹く中、雑巾絞って掃除とか、最初からテンションさがります。屋外に出て庭掃除や窓掃除とかも楽しくありません。その点、9月の連休の時期はまだまだ夏の名残のような気温なので、ホースで水を窓に豪快に掛けて頭から水がかかっても気持ち良いくらいです。11月の連休の季節だって、大阪ではまだ最高気温が20度くらいまで上がるのでまだまだ凌げる気温です。

ハンディータイプのガラスワイパーが一つあると、窓ガラスの掃除能率がものすごく上がります。ホームセンターやイケアなどには安いものがいろいろ揃っています。

その2 エアコンのメンテナンスに丁度いい

9月は冷房の利用頻度が減り、暖房を出すにはまだ早い季節です。11月は暖房の稼働率が上がり始める季節です。これはつまり、シーズンの終わり(または始まり)に、エアコンや冷暖房用品をメンテナンスするには良い季節ということです。

12月に大掃除するとなれば、寒いのにエアコンを消して窓を開け放してフィルター掃除なんかをしないといけないわけです。エアコンを使わなくていい時期にメンテナンスするのが一番良いと思います。

寒冷地であれば、ストーブを出して調子をチェックする必要もありますね。エアコンのクリーニングも、10〜11月は料金が安かったり、予約が取りやすかったりするのでお得です。

ダスキン等のエアコンクリーニングを頼むならエアコンを使わない秋口がおすすめです。

その3 車のメンテナンスに丁度いい

地域や道路にもよりますが雪国では11月頃になったら、そろそろタイヤを冬仕様にした方が良い季節です。札幌では10月の終わりから11月初旬が初雪の時期。11月ではちょっと遅いですね。9月の連休がちょうどいいくらいです。

北陸、仙台、長野あたりでは、11月下旬、東京、名古屋、大阪、福岡あたりでは、12月下旬から1月くらいが初雪の季節でしょうか。少し峠に入ったりすると初雪の1ヶ月くらい前から路面凍結などは起こりやすくなりますから、早めに履き替えるほうが良いでしょう。

他にも解氷スプレーとか、ウォッシャー液とか、アイスカッターとか早めにいろいろ準備しておいたほうが良いですね。

その4 「敬老の日」目線で整理整頓できる

敬老の日に大掃除をするというのはそれなりに意味があります。体力が落ちてくると、少しずつ生活スタイルを変えてゆかなければなりません。 例えば家をリフォームしたり、住む部屋を変えたり、場合によっては老人ホーム等に入居して家を空けてしまうといったことも起こるでしょう。 そこまでいかなくても、山積みになった古い私物等を片付ける気力や体力さえなくなってしまいます。

最近流行している「生前整理」という観点からも、敬老の日に大掃除するのがふさわしいと思います。大量に保存されている写真や、旅行の時に買った大量の置物類、引き出物等で貰った食器類等、整理するべきものが沢山あります。

こうした気持ちの入ったモノは、年末年始で粗大ごみ扱いされるよりは、敬老の日に整理する方が気持ちよく整理できるはずです。片付けの基本は、いまの持ち物を、◎、○、△、×に分けることから。単純だけど、そういうシートを用意しておくと、わかりやすくなります。

その5 防災の目線で整理整頓できる

9月は防災の日と言うことでホームセンターや家電量販店の中には専用のコーナーが設けられたりします。 地域によっては阪神淡路大震災の1月や東日本大震災の3月などにも特集コーナーができます。 大掃除というと拭いたり掃いたりが中心ですが、もう少し視野を広く持って防災の日の観点から生活を点検し、災害に強い環境づくりに気付くというのも大掃除ではないでしょうか。

非常食品用に備蓄した食料や飲料をチェックし、新しいものに入れ替えるのも重要です。最近は避難用の非常バッグもシンプルで使いやすいものが出てきました。 大掃除とともに、非常バッグの中身も整理して、非常食品など、定期的に入れ替えておきましょう。

その6 年末に向かって買換計画を立てることができる

季節家電やリフォーム、不用品の整理整頓などを9月、11月に進めておくと、12月は本当に前向きな大掃除ができます。 年末年始及び冬のボーナス時期に需要を当て込んでいる家電製品は大体秋ごろが新製品の発表時期になります。 9月中に買い替えると決めてしまえば、価格動向をゆっくりとお店で吟味し、説明員の話を聞くことができます。 年末に向けて型落ち品や特売に目を光らせ、安値で買うことができます。

その7 ハロウィン、クリスマス、正月が楽しく過ごせる

年末の大掃除は、本来は新年を清々しい気持ちで迎えるためのものですから、古い汚れを落とす作業よりも新しい年を迎える作業に重点を置きたいところです。玄関の飾りつけをきちんとして、室内のごちゃごちゃしたところを綺麗に整理整頓し、カレンダーを掛けかえる…。大掃除を秋に終わっていたならば、こんな普通の作業に加え、更にひと手間かけた「迎春」ができるようになります。

そして、年末年始に大掃除の予定が無いだけで、とてもハッピーな気分でハロウィン、クリスマス、正月を迎えることが出来ます。 特に年末に海外旅行に行く人は、早めの掃除が良いと思います。

その8 受験生も静かに勉強に励むことができる

12月は受験勉強も最後の追い込みです。模擬試験も活発になり、その結果に一喜一憂する時期です。そんな中、受験生には静かに勉強してもらい、なおかつ新年を清浄な気持ちで迎えるためには、秋に大掃除をするのが一番良い解決策です。9月や11月の連休を利用して受験生の部屋を大掃除し、壁に張ったポスターや小物類を片付けて、受験本番モードにしてしまえば良いと思います。

その9 雪国だって、真冬に入る前に準備しておかないといけないことがあるに違いない。

私は雪国に住んだことが無いので、いつ頃どのような準備をすればいいのかはわかりませんが、車のタイヤ以外にも雪が降る前に準備しておく事がいろいろあるはずです。
雪ハネに必要なスノーダンプの買換えとか、部屋干し用の物干し竿の買換えとか。

その10 ゴミ収集の人が助かる(たぶん)

年末年始はごみの収集パターンがイレギュラーになるので、気が付くと年内のゴミ収集がもう終わっていたということになります。粗大ごみも役所に連絡して引き取ってもらう必要がありますが、年の瀬ギリギリに連絡すると、年内はいっぱいなので年明けになると言われてしまいます。ごみの山を近くに置きながら年を越すのは良くないですよね。

年末にゴミが集中して沢山出されるというのは、役所のごみ収集作業に従事している人にとってもきっと楽しくない話だと思います。10月頃から大掃除をしておけばゴミの廃棄量が平準化されて役場にも感謝されるはずです。


  • 公開日:  2015/10/01
  • 最終更新日:2015/10/01
  • 投稿者:  太田垣