鞄の歴史研究−1915年(大正04年)横浜商工案内の「鞄」

1915年(大正04年)に出版された「横浜商工案内」の中の「鞄」関係のお店を見てみます。

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950465/140

以下、P75の、松崎製鞄所のくだりを書き起こしてみます。なんとも切れ目のない長文です。

□鞄及行李
鞄及革袋    46.63  太田町 一ノ一 畠山清次郎
鞄       34.32  南吉田町 二ノ五二 岡田為子
行李販賣    23.54  石川町一ノ三五 大坪儀作
鞄、柳行李販賣 110.94  山下町七九 大島兼太郎
革、竹及柳行李、 鞄類販売賣(呉蓙兼) 86.87 元町 山口多喜造
竹行李(雑貨兼)40.62  同    四ノ一七〇     小池イツ
鞄製造(靴参照)    山下町  七八        小川政吉
同  (皮革参照)   辯天通  三ノ五七             西平沼町 一四八       合資會社 横濱帯革製造所
同  (靴参照)    同              三川信太朗
     販賣      66.46  同              清水 隆
同  (皮革参照)   同    二ノ四一  關戸商店 關戸重太郎
鞄製造(靴参照)    山下町  三六          大佛合資會社
鞄・行李製造      辯天通  四ノ八四  山口商店  山口國定

美術革細工 小林商店 日本橋區通油町十一番地

商号を「大藤」、屋号を「大和屋」と称しているので、さしずめ「大和屋大藤 小林商店」といったところでしょうか?ここは天保年間に皮革関連の商売をはじめ、長崎から入った洋革(金唐革の関係だろうか)を素材にして様々な皮革細工を創作してきたという。紋革と呼ばれる装飾皮革を海外に輸出しているという。

本所と浅草に工場を有し、内国勧業博覧会で褒状を受けている。

店主は小林藤兵衛で東京袋物皮革製造販売同業組合の副長で、弟の小林良之助は袋物雑貨部を監督しているという。

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/803458/189

袋物 丸嘉 日本橋區若松町二十二番地

丸嘉は、金属彫刻・製作(茶器や金銀製煙管・煙草入れ・金時計等)、婦人用装身具(ブローチや鼈甲の櫛)、袋物と小物雑貨全般を扱っている。袋物本体というよりは、金銀宝石による装飾技術の面で選ばれているようだ。

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/803458/162

美術袋物金銀小間物 梅屋 沓谷瀧次郎 下谷區池之端仲町十六番地

享保年間の創業の袋物の老舗。たしかに沓谷瀧次郎の名前は明治初期の博覧会で時折出てくる。
第一回内国博覧会   鳳紋賞     宮城県博覧会   二等賞
第二回内国博覧会   二等賞     倫敦衛生博覧会  金賞
東京彫工会競技会   銀賞      東京彫工会競技会 銀賞
巴里万国大博覧会  銀賞       日本美術展覧会  銀賞
第三回内国博覧会 進歩一等      日本美術展覧会  銀賞
シカゴ大博覧会  名誉銅賞      東京彫工会競技会 朧銀賞
東京彫工会競技会   銀賞      富山県博覧会   銀賞
岡田商店  尾上町四丁目49
吉沢商店  弁天通四丁目70
永井清三郎 太田町三丁目44
植木屋   弁天通三丁目56
三河屋   弁天通四丁目70
※吉沢商店と三河屋が同じ住所なのはなぜ?

PAGE TOP