1892年(明治25年)の「日本全国商工人名録 [明治25年版]」

2013/5/12 by 太田垣

国立国会図書館の近代デジタルライブラリに1892年(明治25年)出版の日本全国商工人名録 [明治25年版]という資料があります。これは企業人の人名録のようなものなのですが、800ページもある大著です。

とても一時には見ることができないが、335コマ目の摂津国河辺郡伊丹 小西製革場の欄に以下のように書いてあります。

帯革堤及肩掛鞄
其外革細工種々
小西製革場
  摂津國川邉郡伊丹町

「帯革堤及肩掛鞄」とあるので、ベルト、手提および肩掛け鞄ということでしょう。明治25年には、鞄という漢字がすでにこういう場所にも使われていたのですね。

この隣の欄には、同じ資本と思われる小西ランプの文字もあります。伊丹で小西といえば思い当たることがあるので、調べてみると、やっぱり清酒白雪などで有名な小西酒造だった。伊丹の清酒の歴史が書かれた下記ページによると、清酒の販売で得た富を、近代化産業に投資し、その一つとして皮革工場も作ったとのこと。少し引用すると、「明治18年(1885年)11代目新右衛門業茂は全国3番目のランプ口金工場小西興業場を設立、ついで翌19年には皮革工場を設立、21年山陽電鉄(現JR山陽本線)総代就任…」と書かれています。

http://itamisake-kma.jp/konishi.html

東京の製靴商のところでは、以下の様な記述がみられる。他にも鞄という文字が使われていそうなので、もう少し調べてみたいところです。

靴の製造で有名な桜組が鞄や馬具も製造していたようです。築地で製造し、銀座に運んで販売していたのでしょうか。

各種靴、鞄、馬具
護謨塗類革具製造
京橋區築地
1−1
桜組組長 依田柴浦

各種靴、馬具 鞄、護謨塗類類 革具商 仝銀座 3−16 桜組 出張店 (126コマ目)
東京府工芸品共進会賞牌拝受
仏国巴里府万国大博覧会賞牌拝受
第三回内国勧業博覧会賞牌拝受
靴鞄製造販売

東京市神田区連雀町18番地
村上勇雄
武蔵國南足立郡千住町(196コマ目)武蔵國北豊島郡南千住町(198コマ目)には、鞄・革関係は見当たりませんでした。 東京の目次欄(16コマ目)には以下の様にリストされている。
○元結問屋○袋物問屋             四十一
○袋物商                   四十二
○革煙草入莨入地紙製造商○袋物附属金具問屋○
○革鞄商                   四十三
○舶来小間物問屋
○舶来小間物商
○學校用品小間物商○釦甲馳商○帽子製造○
 洋傘問屋
○洋傘商
○製靴商○革問屋
○皮革商○太皷商○馬具製造商
○時計商

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