1885年(明治18年)長崎省吾西洋カハン第壹號入記

長崎省吾西洋カハン第壹號入記というメモが国会図書館デジタルコレクションの中にあります。このメモは封筒の中に入っており、「西洋カハン第壹號」の内容物をリストしたもののようです。残念ながらカバンそのものについての言及はなく、大きさや材質については不明です。
この資料は、国会図書館の憲政資料の中に 長崎省吾関連文書 として情報がまとめられているなかのひとつで、資料目録を見ると西洋カバンと並んで、長持もいくつかあったようです。
西洋カバンと長持との違いは何なのでしょう。

長崎省吾は、薩摩藩士の家に生まれ、外務省に入省。米国ミシガン大学で学んだ後、英国に渡っており、外交官としてはおもにハワイ王国との外交にあたっていた人で、晩年には宮内庁に勤めていました。1885年(明治18年)12月は、東京師範学校で御用掛として勤務していたと思われます。書面の中に 白金寺島家エ預之分 とあるので、カバンごと預けていた(あるいはこれから預ける)分ということでしょう。


  • 公開日 2020-12-29
  • 最終更新日  2020-12-29
  • 投稿者 太田垣