日本における「鞄」事始め研究 1885年(明治18年) 「浪華商工技芸名所智掾」

明治18年に出版された「浪華商工技芸名所智掾」という、 大阪の企業案内カタログの11ページ目に面白い記述を見つけました。

西洋馬具
並ニ和馬具
武具カハン
製造商

東區内本町
壱丁目
一番地
川嵜文藏

明治18年といえばカバンという言葉がまだ珍しい時代です。それにしても注目なのは「武具カハン」という言葉です。後にも先にもこの言葉は出てきません。一体何でしょうか。脚絆(きゃはん)がなまったもので、「武具とか脚絆とかも作っていますよ」という感じで、使ったものでしょうか? それとも「カバン」のことなのでしょうか?

店舗のイラストもついているのですが、そこには馬具(鞍)らしきものは描かれていますが、カバンのようなものは見当たりません。

浪華商工技芸名所智掾 :商用手引(亀岡佐七郎 編)という書誌で、大阪市立中央図書館に保管されています。


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