2012/Jan/15 NHK BS-1「地球アゴラ」の「男のカバン 持つ?持たない?」に取材に協力しました。
第154回(2012年1月15日)「男のカバン 持つ?持たない?~田原総一朗と語る~」
MC 中野裕太
進行 有働由美子
ゲスト 田原総一朗
田原総一朗さんは出歩く際に「カバンを持ったことがない」。各国の人がなぜカバンを持ち歩くのか、大いに興味あり。その背景には何があるのか、お国ぶりを徹底追及!
海外在住日本人をインターネットで結ぶ生放送、“地球規模の井戸端会議”。今回は「カバンは持つか、持たないか」。世界的なメーカーを生み出した「持つ国」代表フランス。大量の書類を入れ、持ち歩く必要は? ミクロネシア連邦のある島では、カバンは“持ち主の分身”ともいわれるが、一体どういうこと? 世界ではカバンを持ち歩く男性は少ないようだが「持たない国」トルコやアメリカの男性が持たない、驚きの理由とは?
トルコ
「暮らし・文化」
トルコの男性がカバンを必要としないその理由は…「ベニムチェブリ(私の周り)」。昔から遠出をすることが少ないトルコ人は、物をたくさん持ち歩かなくても、周りの人の助けで何とかなってしまうんだとか!お腹が空いた時には、ベニムチェブリ内の顔見知りの家に立ち寄れば軽食とお茶まで出してもらえます。必要な物はみんなで分け合うトルコ社会では、男性はカバンに入れるほど余計な物は持ち歩かないのです。
アメリカ
「暮らし・文化」
セカンドバッグ、肩掛けなどの小さめカバンはアメリカ男性にとって完全に「女性のもの」。これらは「パース」と呼ばれ、男性がパースを持つと「女々しい」とからかわれてしまうことさえあります。ちなみに、スーツケースなど大きなバックはOK。開拓・ゴールドラッシュ時代を経験したアメリカでは「マッチョで、有事に俊敏に対応すること」が古くからの理想で、小さなカバンを持たないことは、男のプライドにまで関わっているんだとか!
中国
「暮らし・文化」
中国の男性にとってカバンは「男らしさの象徴」。もともと現金主義の中国ではポケットに入りきらなくなったお金を入れるためにカバンを使い始めました。経済的な成功が理想である中国では、カバンを持った男性は「お金を持っている人」=「甲斐性のあるイイ男」と周りに一目置かれる存在。昨今の競争社会の中では、カバンは「仕事が出来る男」の第二の名刺とも呼ばれ、見栄で持つサラリーマンや就活者も増えてるんだとか。
ミクロネシア連邦 ヤップ島
「暮らし・文化」
ヤップ島では男性が「ワイ」と呼ばれるカバンを持つことが伝統。親から一人前と認められた18歳以上の男だけが、母親が作ったワイを受け取ることができます。男性たちの集会に参加するにもワイを持っていることが条件。親からもらった空のワイに、自分が見につけた知識、経験をつめて大きくしていきます。ワイは、ヤップの男の人生そのものなんです!
- 公開日: 2021/02/01
- 最終更新日:2021/02/01
- 投稿者: 太田垣