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【本】Beads on Bags: 1880S to 2000

2008/3/25 0:00:17 by 太田垣
Schiffer Book for Collectorsシリーズの一冊。600を超えるアンティークなビーズバッグが精細な写真や図版とともに掲載されている。編者はオハイオの大学でビーズワークを教えている人や歴史的な物品を保存する作業に携わる人、ファッション関係の第一人者等で構成されている。なお、アマゾンの英語サイトamazon.comにアクセスすれば、ほんの少し中身をチェックすることができる。米国などではこういったアンティークのビーズバッグやパース等が骨董価値をもって蒐集家の間で取引されており、関連する書籍もいろいろある。

ビーズバッグではなく、旅行鞄に興味がある人は姉妹編の、Trunks, Traveling Bags, and Satchels: Price Guide(ISBN-13:978-0764306174)をチェックされたい。


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【本】殿堂入り鞄セレクトBOOK [2008S/S]

2008/3/8 21:55:32 by 太田垣
成美堂出版の雑誌Men’s brandの別冊MOOK。モデルの雰囲気からすると、新卒サラリーマン向けのセレクトのような感じだが、リストされている鞄は結構多い。カタログとして使うにはなかなかいい感じである。巻頭特集はスーツとバッグのお勧め組み合わせをユナイテッドアローズやシップスなどのセレクトショップが提案するという企画。スルトラスブルゴがチェレリーニ等と並んで、チセイ(CISEI)を取り上げているのがちょっと目を引いた。続いてなぜかmaster-pieceの特集。8ページもあるが、master-pieceでこんなに大きな特集は初めてではないか。続いて1ページ4個ずつ、合計34種類のバッグを取り上げた特集。値段や素材で分けるわけではなく、たぶん、写真を並べた時のバランスで決めているのではないかと思われる配列。その後、銀座タニザワと大峡製鞄を中心に据えたダレスバッグの特集を挟んで、カジュアルバッグがごちゃごちゃと並び、さらにボストンバッグなどの旅行カバンやソフトラゲッジが中途半端に8ページほど。ところどころにサマンサキングズのバッグが出てくる。ゼロハリのポリカーボネートモデルや山口幸一のWeldの話題などもありつつ、このてのムックでおなじみとなった、ヒコ・みづのジュエリーカレッジの広告的記事が入る。

第二特集というか、このムックで一番読み応えがあるのは、この先に続く、AからZのブランド順に並ぶ31ページの鞄ブランド特集。1ページに2ブランド。1ブランドあたり3~4枚くらいの写真を使っている。ビジネス鞄というよりもブランド色が強いかなりカジュアルなものが目立つ。でも吉田カバンとか全然入っていないんだよなぁ。ふしぎだな。

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【本】鞄関係の洋書3冊

2008/2/2 0:00:31 by 太田垣

The 2006-2011 World Outlook for Luggage Manufacturing

米国のAmazonでは、紙の本以外にPDFドキュメント等も販売しています。Icon Group Internationalがリリースしているワールドワイドのマーケット情報などもそういったものの一つです。The 2006-2011 World Outlook for Luggage Manufacturingは、鞄製造に関するワールドワイドの動向を記したもので、2005年にリリースされたものです。 187ページで795.00ドル(約8万7000円)という価格設定はさすがです。日本にはなかなかこういう世界視点のマーケット調査資料がないというのもさびしい話です。

La beauté en voyage

この本は、フランスのAmazonで販売している本です。日本、アメリカのアマゾンでは見つかりませんでした。中身がどんなのかわかりませんが、序文をJérôme Guerrand-Hermèsが書いているようです。たぶんエルメス創業家一族のひとりです。表紙からして美しい写真がたくさん載っているような気がするのですが、定価100ユーロと言うのは高いなぁ。

ISBN-13: 978-2702206966

Peabody’s Leather Industry (Images of America (Arcadia Publishing))

最後は鞄というより皮革産業に関する洋書で、Peabody’s Leather Industry (Images of America (Arcadia Publishing))という本。これは、ボストン北方15kmあたりにあるPeabodyという都市について書かれた本。 Images of Americaは、昔のアメリカの情景を今に伝えるシリーズの一冊で、日本でいえば、明治時代の日本の各地の都市の情景を写真と資料で構成した本という感じになります。

Peabodyという街はアメリカの皮革産業の歴史とともにある街で、ボストンの北部にあります。現在もPeabody Leather Musiumという博物館があります。

http://georgepeabodyhousemuseum.org/

この街は市民戦争のころからは米国を代表する皮革産業都市となっていきました。ところが1872年のボストン大火によって破滅的な打撃を受け、タンナーが散逸してしまいます。そこにA. C. Lawrence Leather Companyが設立され、再び隆盛を取り戻します。写真がふんだんに使われているシリーズですので、昔の貴重な工場の写真もたくさん載っているのではないかと思われます。

2008年2月刊行予定となっています。

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【本】鞄スタイル No.3 革のカバン

2008/1/21 0:00:12 by 太田垣
ワールドフォトプレスの鞄カタログ本。次のNo.4は2008年初夏の発売予定だそうで、完全に季刊のムックになっていますね。個人的には発行間隔をもう少しあけて、その分取材テーマをもっと固めて深めて欲しいと思います。今回も、前半こそ革の話題なのだけど、後半は革とは関係の無い旅行カバン関係の話題です。結局タイトルの文字は、雑誌の第一特集記事程度の扱いという感じです。 さてNo.1の「今売れている鞄」。No.2の「キャリーバッグ大集合」に続き、No.3のサブタイトル(というか第一特集記事)は「革のカバン」です。取材の範囲は基本的に国内。特集で出てくる鞄もほとんどは国産の鞄。願わくば、社名のとおり”ワールド”フォトプレスで頑張って欲しいところです。まぁ、実際に海外のカバンや皮革製造の現場を深く掘り下げるとなったら予算的にもちょっと厳しいのでしょうが。(だけどいつかはイタリア編とかフランス編とか総力取材で作って欲しいものです。)◆鞄スタイル3の構成は以下のとおり。まず、革鞄の覚醒というコピーから始まり、革の鞄に関する基礎講座です。案内人は銀座タニザワさんと皮革販売会社ストックさん。基本的な用語や仕組みの説明があります。

それに続き、銀座タニザワ、イサブロー1889、ソメスサドル、万双、土屋鞄製造所、ラスティカ等のお店紹介が続きます。土屋鞄製造所の企画、製造担当者へのインタビューなどが目新しいところ。

更に細切れにシルバーレイククラブ、C Company、BREE、Property of、松崎のBienenwabe、INDEED、Daniel&Bob、鴻池製作所、コペルト、林五のRed Bridge、Rustic、エルゴポック、Messe、Lexiard.jp、グローブレザーのトライオンなどの鞄ブランドの紹介が続き、青木やハンティングワールドの記事が載っています。面白かったのは青木の紹介の後、その実際の製造会社になる猪瀬商店の工房が載っている事。あと、ISABURO1889のデザイナーのお姉さんが美人(^^;。カタログ的なノリなので、広告と記事との区別がほとんど無いような世界です。

次にオーダーメイドについての説明。船橋のかばん工房エンドウの工房が載っています。この本最大の見所かも。先代から使っているという年季の入った「馬」等はいい感じである。革鞄に関する説明はこのあたりまでで73ページ。130ページほどあるこのムックの丁度半分です。

ヒコ・みづの「バッグメーカー」コースの紹介を挟んで、「鞄のデザイン・アイデアの素」と続きます。さとうみつおさん、シルバーレイクブランドを立ち上げたイケテイの吉田常務、ラガシャのデザイナー奥野さんなどへのインタビュー記事があります。

モルフォのスマートケース、カンザンの木を削りだしたハンドルのナイロンブリーフケースの紹介に続き、ビジネスキャリーバッグの特集です。大沢商会のPathfinder、Andiamo、衣川産業のBermas、ホクタンのファイバー鞄、Victorinox、Samsonite、Progress、Delseyと盛りだくさん。Andiamoのキャリーバーには一種の機能美を感じます。そういえばここ数年のキャリーバッグのイノベーションはホイール構造とキャリーバーにシフトしているように思います。

最後はいくつかのビジネス向けナイロンバッグを並べ、毎度好例の「鞄はNEWSだ」のコーナーと流れてゆきます。堀切の猪瀬がリリースするフラソリティの紹介などがありますが、注目はHarvest Labelをデザイナーした山口幸一氏のWeldというブランド。エースで発表したOut of the Blueが昨年投売り状態になって消えてしまったかと思ったら、今度はロワードからのリリースですか。でも、写真を見る限り、(ディテールは別として)大づかみなデザインは吉田カバンのタンカー時代に戻ったような感じがします。値段設定も極めて低めだし。Out of the Blueのセンスはちょっと付いてゆけなかったけど、それでもああいうエッジの利いた鞄を発表してゆく懐がどこかに欲しいところです。

追記: 掲示板にコメントをいただきました。
青木と共に掲載されていた猪瀬昇さんは猪瀬商店の方で、フラソロティは猪瀬商店とは別の株式会社猪瀬のブランドで、両社は別の会社とのことです。(私は混同していました) 業界では、猪瀬商店を荒川(南千住)の猪瀬、株式会社猪瀬を堀切の猪瀬と呼んでいるそうです。猪瀬商店は、鞄業界ではミガキの猪瀬として有名で、株式会社猪瀬代表の猪瀬昇一さんは社団法人日本鞄協会の理事長代行をされている方とのことです。勉強になりました。

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【本】グレゴリー・ブック

2007/12/18 6:20:42 by 太田垣
ワールドフォトプレス社の、ワールド・ムック 643 ビジュアルIDシリーズ#1。ビジュアルIDシリーズの最初を飾るのは、グレゴリーである。
バックパック大全というサブタイトルが付いているが、別にバックパッカー向けのノウハウを書いているわけではない。冒険家やバックパッカーへのインタビュー記事等を織り込み、その情景やイメージ写真で構成している。それよりも、この本の最大の特徴はグレゴリーについては創業者であり社長であるウェイン・グレゴリー氏へのインタビューが大量に納められていることだ。両親のこと、バックパックに対する想い、テクノロジーや環境に関すること、会社の歴史など、これほどまとまって大量に語られた本は過去になかったと思われる。製造風景やテスト風景などの写真も多く収められている。本を読むというよりデザイン雑誌を眺めるという感覚のシリーズであるが、先に紹介した「運ぶ」よりは、文字による情報量が多い。過去モデルのカタログブックとして期待すると肩透かしを食うが、バックパックと言う形態が目指している方向や精神がグレゴリーと言うブランドによって語られており大変貴重である。

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【本】サマンサタバサ 世界ブランドをつくる

2007/12/12 6:05:56 by 太田垣
この本は、サマンサタバサを立ち上げた寺田 和正氏の書いた本である。日経新聞社から出ているので社長ヨイショ型の本かと思ったらかなり予想を裏切る。これはマーケティングのビジネス書であり経営者のための啓蒙書である。
実は私はかなり長い間、サマンサタバサはアメリカのブランドだと思っていた。当時、ネットでサマンサタバサを調べても、アメリカ人の有名なモデルが持っている写真は載っていても、どこで生まれたブランドなのか誰がデザインしているのかほとんどわからなかった。まぁ、繊研新聞等の専門紙や日経新聞をつぶさに読めばわかる話だったのだろうし、ファン層である若い女性は知っていたのだろうが。とにかく日本発信のバッグにどうしても付きまとう泥臭い雰囲気をサマンサタバサは持っていなかった。どうしてなのか、どういうことに気を付けてきたのか、その舞台裏を知ることができる。まず、日本の鞄製造と消費者のセンスに対する絶対の自信、確信があることがわかる。そしてその上で、ファッションブランドを確立するということは、かなり意図的にかなり強い意志を持ち続けていかないと実現できないことだとつくづく感じる。

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【本】運ぶ[A地点からB地点まで]

2007/12/8 9:34:35 by 太田垣
ワールドフォトプレス社の、ワールド・ムック 671 ビジュアルIDシリーズ#5。ビジュアルIDシリーズは、写真をベースにした紙面構成になっており、本を読むというよりデザイン雑誌を眺めるという感覚のシリーズ。タイトルが示すとおり、「運ぶ」というテーマで集められた写真で構成されており、鞄という領域からはややはみ出しているが、鞄が持つ本質をイメージするにはなかなか良くできた本である。大八車にオケを山のように載せて運ぶ写真、兵士をヘリコプタで運ぶ写真、古い時代のハートマンやサムソナイトのカタログのコラージュ、昔の中国で使われた様々な職業の天秤棒の図画、韓国の背負子であるチゲや出前の風景など、ありとあらゆる「運ぶ」写真が満載である。文章はほとんどないが、巻末に写真の出典が書かれているのが嬉しい。

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【本】鞄スタイル No.1、No.2

2007/9/24 15:57:46 by 太田垣
ワールドフォトプレスの鞄カタログ本。このあとナンバーいくつまで出るのかよくわかりませんが、緩めのテーマで編集しています。No.1は、「今売れている鞄」。No.2は、「キャリーバッグ大集合」。キャリーバッグを特集したムックというのはなかなか珍しい。ただ、キャリーバッグと言ってもビジネスで使うキャリーバッグが大量に載っているわけではなく、日本国内で手に入るスーツケースが載っているという感じである。オーバーナイターや大きめのブリーフケース等の記事も相当量多い。なにか鞄を探そうという人にとってのカタログとしては少々役不足であろうし、万年筆や時計のようなコレクターの心をくすぐる機能美を表現するには文章や特集の切り口が違うような気がする。とはいえ、ビジネス系のしかもナイロン鞄やトラベルケースといった普段日の当たらないアイテムを中心にこれだけの記事を注入するのはなかなかのことである。もしNo.3が出るの出れば、エースの耐久試験の現場とか、錠前、フレームといったパーツメーカー、テキスタイルメーカーの現場まで降りて掘り下げていってみてほしいと希望する。

◆鞄スタイル1の構成は以下のとおり。

まず、「鞄の中身」として著名人が持っている鞄とその中身拝見のページ。3900円の鞄を使う森永卓郎や、普段はビニール袋が鞄代わりと言う横尾忠則などのショルダー鞄など、なかなか面白い。次に、「今一番売れている鞄」という大特集のページが来るのだが、これが、(1)ビジネス系、(2)トロリー系、(3)フィールド系とわかれている程度で、あまりまとまっていない。ちなみに、このトロリー系の大特集版が、鞄スタイル2の中心に据えてあるように感じる。

その次に、主要ブランドの特集ページが来る。TUMIに10ページ。久しぶりに雑誌で見るBREEに3ページ、ビクトリノックス3ページ、キプリス1ページ、吉田カバン7ページといった具合、その次に15ページの豊岡鞄大特集が来る。結局ブランドではなく「売れている鞄」というくくりで考えると、年間出荷額200億円ともいわれる豊岡を避けては通れないのであろう。記事中の兵庫県鞄工業組合の高島さんが語る「目指すところはドイツのゾーリングゲン市のようなかたちだと思います。」という言葉はなかなか重たい。

最後に、東京発信の日本の鞄ブランドがいくつか並ぶ。次のパートは鞄伝説。リモワ、グローブトロッター、紀ノ国屋のショッピングバッグ等の話が並ぶ。最後は、東京消防庁や陸上自衛隊で活躍するバッグと月刊誌で扱いそうな鞄関係の雑多なニュースで構成されている。…というわけで、鞄をセレクトするのにこのムックを手に取ると、よけいにまとまらなくなるのじゃないかと思います。

◆鞄スタイル2の構成は以下のとおり。

イントロダクションとして、エースが浅草で公開している「世界のカバン館」に訪問して、印象深い鞄をフィーチャーして紹介。次に本題のキャリーバッグ大集合のパートが来る。ここでも前半はほとんどエースの蒐集資料に頼っている感じ。

次は、スーツケースなどの大型鞄のカタログ。久しぶりに見る新生Bermasエースのtabiやプロテカ、吉田カバン、ソフトラゲッジもたくさん出しているBREE、山一のアクタスエグザ、ビクトリノックス、リモワ、TUMI、サムソナイト、ちょっと使う気になれない桜のデザインのヒデオワカマツ、ファイバー鞄のホクタンなどが並んでいる。丈夫さを競っている素材の徹底比較やら、内装やロック機構、ホイールの違いなど、素材や機構の違いなどにもっと突っ込んでほしかったと思う。

 次に、仕事用の旅カバンとして、オーバーナイターや小型のキャリーをターゲットにした特集である。さきほどのブランドに加え、KANZAN、マンハッタンパッセージ、ビジィビーバー等が少し載っている。

ここからあとは、なんとも収拾がつかない雑多な鞄の紹介である。マンハッタンパッセージのページがやや多め。興味を引いたのは鞄スタイル1でも広告が多かった「ヒコ・みずのジュエリーカレッジ」の授業風景などを特集した9ページにわたる広告(?)記事である。鞄職人を育成する側面と言うのは広告であれなんであれ、あまり触れられることのなかった部分であり、もっとこういう場面で記事になっていってほしいと思う。

最後は東京鞄ショップガイドということで新宿伊勢丹メンズ館、アウトパーツ丸の内店、有楽町トコーをはじめ、ビクトリノックスやエースジーン、サムソナイトブラックレーベル等のショップガイドと続く。

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