10 カバン=kabas起源説について

漢字の鞄の起源とは別に、カバンという言葉の起源として、オランダ語のkabasを唱える説がある。

Yahoo!知恵袋にそれに関した話題が載っていたので、少し引用します。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q139755633

幕末明治初期には「かばん」の漢字表記に「革手提」「革袋」「革包」「革盤」など定まっていない点から見て、音「かばん」が先で、漢字は後からだと考えられます。とするとオランダ語説(スペイン語説はでたらめ)があります。インターネット上にも、かばん=オランダ語kabas説はあります。

ところが、すぐ見られる講談社のオランダ語辞典を見ても、kabas なんて単語はないんです。シャンプーがオランダ語だとか、チャンポンがオランダ語だとか、まったくでたらめな説がインターネット上にはよくあるので、これも疑ったんですが、図書館に行って、大きなオランダ語-オランダ語の大辞典を調べると kabas がありました。現代語では用いない古い単語で「旅行カバン」、今でいう「スーツケース」の意味です。この古い単語であるところが、幕末の日本らしくあります。

なるほど大きな辞典に載っている、今ではすでに廃れてしまった古いオランダ語にKabasという言葉があるとのこと。

この説の良いところは、あらかじめ音がはっきりしているにもかかわらず、当てるべき漢字がないから明治初期の文献には様々な鞄を示す表記があった事実を説明しやすいことである。

この説の怪しいところは、それではどうやってこの言葉が日本に上陸したのか、ということである。学者