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大正時代の広告コピー集

1919年(大正8年)出版の「応用自在現代広告文句辞林」という本には、当時の広告のコピーが集められていて、この中に、鞄に関するコピーも集められています。

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/958714/321

数ページにわたって、丸善のコピーや、その他出所のわからないコピーが並んでいます。単に活字を打ち間違えたのか、靴のコピーを載せる場所を間違えたのかは不明ですが、鞄の項のいくつかには「靴」のコピーが混ざっています。

後半になると、カラアケエスとかネクタイケエスとかが登場します。ケースという表現もケースだったりケエスだったり自由なのがこの頃なんでしょうね。

応用自在現代広告文句辞林0315

面白いコピーの一つがこれ。

ボール紙の心に薄皮を張ったやうなお粗末な鞄は一度の旅行でマイってしまいます。
ソンナ品をお持ちになる位なら寧ろ風呂敷をお持ちになつた方が余程気が利いてをります。
手前共には失礼ですがソンナ品は一つも御座いません。

ボール紙の心に薄皮を張ったやうなお粗末な鞄は、残念ながら今でもたくさん出回っていますよね。もっとも風呂敷を下に見ているコピーを今使ったら、クレームが来るかもしれませんけど。

丸善のコピーはなかなか秀逸です

軽い倉庫 -- 丸善特製の旅行鞄
千里万里の遠征でも、二晩三晩泊りの旅でも、携帯して初めて分る丸善旅行鞄は、軽い倉庫の名で売れる。

 

大正8年 官報に掲載されている鞄の広告

官報が広告を掲載し始めたのは、1919年(大正8年)4月のようで、その初めの頃から、本郷の鈴木カバン店は広告を出しています。

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隣の広告の「半開人」という表現もすごいです。

後の方の広告では、立派な店舗のイラストを用いています。
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もうひとつは靴と鞄を扱うアオキ商店。
広告によるとアオキ商店は、靴と鞄を取り扱い、東京銀座三丁目に本社を構えて、京橋南伝馬町1には支店も持っていたようです。

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