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明治七年 府縣物産表

昨年9月に見た姫路皮革物語 歴史と文化 ~林コレクション~の中で気になっていた、明治七年 府縣物産表を図書館で確認してきました。

林久良さんの指摘の通り、東京府には「革文庫」「革胴ラン」「革手提蝦蟇口」の記述、播磨縣の欄には「紙文庫」、大坂は「革カバン」「ドウラン」の文字がありました。さらに、大坂には「カパン金物」、京都には「胴乱金物」という文字もありました。

統計表なので、数量と金額が記してあるのですが、大坂は、「革カバン」「ドウラン」を分けて記しているので、1個当たりの単価の違いがわかります。

革カパン 4540個   3776円12銭5厘
ドウラン  830個     26円56銭

革カパンは1個当たり83銭、ドウランは1個あたり3銭です。革カパンはドウランの25倍ほどの値段がします。きっと全く違うものなのでしょうね。

明治初期の統計なので、地域によって集計品目も集計単位もバラバラで、巻末には「報告されたが何なのかわからないもの一覧」がつけられている有様です。

それだけに、モノをどういう風に分類していたのかは、当時のモノがどのように認知されていたのかを知る手掛かりにもなります。

ちなみに東京府の革胴ランは、4285個 2807円33銭4厘で、こちらは1個当たり1円50銭です。うーん、どういうことなんでしょう?安いドウランに少数の革カパンを混在して集計しているのでしょうか。

とにかく「カバン」という言葉は、大阪方面でより早く一般化していった感があります。

日本全国商工人名録 [明治25年版]

近代デジタルライブラリの日本全国商工人名録 [明治25年版]を渉猟。

800ページもあるので、とても一時には見ることができないが、摂津国河辺郡伊丹 小西製革場の欄に、

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帯革堤及肩掛鞄
其外革細工種々
小西製革場
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とある。その隣には、小西ランプ。

伊丹で小西といえば思い当たることがあるので、調べてみると、やっぱり清酒白雪などで有名な小西酒造だった。

伊丹の清酒の歴史が書かれた下記ページによると、清酒の販売で得た富を、近代化産業に投資し、その一つとして皮革工場も作ったとのこと。

http://itamisake-kma.jp/konishi.html

少し引用すると、「明治18年(1885年)11代目新右衛門業茂は全国3番目のランプ口金工場小西興業場を設立、ついで翌19年には皮革工場を設立、21年山陽電鉄(現JR山陽本線)総代就任…」と書かれている。

明治25年には、鞄という漢字がすでにこういう場所にも使われていたのですね。

東京の製靴商のところでは、

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各種靴、鞄、馬具
護謨塗類革具商
桜組組長 依田柴浦
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東京府工芸品共進会賞牌拝受
仏国巴里府万国大博覧会賞牌拝受
第三回内国勧業博覧会賞牌拝受
靴鞄製造販売
村上勇雄
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という記述がみられる。他にも鞄という文字が使われていそうなので、もう少し調べてみたいところです。

 

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