日経新聞 2011年1月27日によると、キタムラが消化仕入取引で下請法違反をしていたとのこと。
消化仕入取引自体がすべて悪いとは言えないが、消化仕入取引をする場合は、下請けにもメリットを与えないといけない。通常の小売店が消化仕入取引をするのであれば、メーカーに棚をあたえて、そこにメーカーが売りたいものを置かせ、場合によっては説明員や販売員を立たせるといった具体だ。
キタムラの場合、キタムラブランドのバッグを販売するとして、下請け業者のうち一つに棚を渡したりしていたのだろうか?(たぶんそんなことはしていないように思う)
あ、もしかして資材はキタムラから支給されているのかなぁ?そうではなくて資材さえも自前調達しているのであれば、下請けメーカーは、一念発起してドロップシッピングによるネット販売にチャレンジしてみるべきだろう。
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「K」のマークで知られる横浜・元町発の人気バッグブランド「キタムラ」(横浜市)が下請けへの支払いを遅らせていたとして、公正取引委員会は27日、下請法違反で同社を指導した。代金支払日を商品の販売日に設定する「消化仕入取引」という方法を導入。下請け代約1730万円を不当に減額していたとして、同法違反で勧告も出した。
同社は指摘を受け、未払い分を各社に支払い、減額分も返還した。
下請法では下請け代の支払期日が決まっていない場合、商品の納品日を支払日と規定。しかし同社の場合はバッグや財布などの製造を委託する6社に今回の方式を採用し、商品が売れない限り代金が業者に支払われない仕組みにしていた。
同社は遅くとも2008年11月から10年4月まで、店頭で在庫品を半額以下で販売する際に「値引き」と称して6社の下請け代も減額していた。同社は「法に抵触している認識はなかったが、指導に従い改善した」としている。
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