月別アーカイブ: 2009年10月

【本】 コーチ 進化するブランド

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COACHによるCOACH本。豪華な会社パンフレットとみてもよいと思う。話はおおよそ時系列にまとまっており、時のトップがどのような考え方や方針で時代と向き合っていたかのかが簡潔にまとまっている。ただ、簡潔すぎて少々物足りない。どのような商品ラインが生まれて消えたのかといった、カタログ的な情報要素がほとんどないからかもしれないが、それ以外にもたとえば、80年代の重厚な皮革鞄のメーカーから90年代にかけていかに脱皮していったのか、もう少し書いてほしかったし、コーチの製品はいまや100%海外でのアウトソーシングで世界14カ国70の工場で製造されていると書いてあるが、その製造工場の写真はみあたらない。

結局、誰のために作られた本なのかよくわからない本なのだ。経営者向け?投資家向け?COACHのバッグを持っている多数の女性ファン向け?どれに対しても中途半端な編集なのだ。エルメスやヴィトンのように、やはり第三者にコーチの歴史を書いてほしい気がする。

ちいちいリュック、ちいちいバッグ

関西では(たぶん)放映されていないのだが、東京にはちい散歩というテレビ朝日の番組があって、それなりに人気があるらしい。で、最初のころはともかく、2007年頃からはアルティザン&アーティストと共同で作ったショルダーバッグやリュックが使われていて、巷(?)では、”ちいちいバッグ”とか”ちいちいリュック”と呼ぶらしい。

ちいちいバッグのほうのデザインは、カメラバッグのデザインを受け継いでいるようで、散歩をするには少々ゴツく、もっさりした感じがするが、ペットボトル入れなどは独特なデザインで面白い。

http://ropping.tv-asahi.co.jp/sanpo/disp/CSfLastGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=21816

ちいちいリュックのほうは、A&Aのリュックテイストがストレートに出ていて、すっきりしたシンプルなデザインになっている。

http://ropping.tv-asahi.co.jp/sanpo/disp/CSfLastGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=12347

【本】ハンドバッグの日めくりカレンダー2010

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毎年出版されるハンドバッグの日めくりカレンダー、2010年版です。Workman Publishing Companyという出版社が手がける、日めくりカレンダーのシリーズは、犬、猫といったオーソドックスなものから、 ベースボールのトリビアや、マーフィーの法則のような警句集、聖書の言葉といったものなどがあります。ハンドバッグに近いものとしてはクツがあります。書籍の性質上、前年のものは販売していないので、プレミアがついたりしています。

SkyDriveとGladinet

今日は、鞄の話題ではなく、パソコンの話題。

最近だんだん面倒になってきているのが、パソコンのバックアップ。
定期的にDVDに焼いたりしているのだが意外と面倒。
とはいって手を抜くと忘れたころに災害がやってくる。

先日もある会合で、私よりずっとすごいITのスペシャリストが「家族写真を入れていたハードディスクがクラッシュした。その中に娘の写真データが入っていたので大慌てし、結局ディスク復旧サービスのようなところで30万円払って大半を復旧してもらった。」と言っていた。

確かにデジタル写真データなどは、昔のネガフィルムと違い、普段は保存していることを忘れているから余計にたちが悪い。

そこで最近併用しているのがMicrosoftのSkyDriveという無料サービス。
なんと25GBもの容量をただで提供している。hotmailやmsn等のアカウントがある人はそのまますぐに使えるし、無い人でも登録すればすぐに使える。

ただ、フォルダをちまちまと手で作らないといけないので、結構面倒くさい。そこでGladinetという英語のソフトを併用している。

まぁ、SkyDriveのセキュリティ信頼性については人それぞれだと思うので、重要情報(顧客データとか個人情報とか)の類は、圧縮してパスワードをかけたりしたほうがよいと思うけど。

追記:フォルダの階層が9階層以上深いとSkyDriveの制限で書き込みがダメみたい。

最近、出張時に鞄に入れて持ってゆくモノ

出張のときにどんなものが必要かは、その人によって様々だと思います。私の場合は、日ごろ使っているデイパックに、出張セットを追加して出かけます。で、その出張セットの中身ですが、下着や着替えのワイシャツ、仕事用のノートパソコン等を除くと、最近は以下のようなものになります。

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一番左にあるのが、出張に必要なカード類を収納する長財布。たとえばANAのマイレージカード、ワシントンホテルのカード、APAホテルのカードとかそういった類です。出張時以外はまず使うことがないので、この財布の中に眠っています。

また、財布のお札を入れる場所には領収書類を入れておきます。(あとで会社に提出して清算してもらう必要があるからです)

その隣がパソコンに挿してつかう通信カード。最近のホテルにはLAN設備があるのであまりホテルで使うことはありませんが、ちょっとした移動中とか客先でちょっとメールをチェックするときなどに使っています。

その右2台は携帯電話。社用の電話と個人の携帯です。

 

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次の写真は、大昔に東京・日本橋にあるロイヤルパークホテルの備品についていた(持って帰っていいのかどうか微妙な)セットをベースにした旅行備品セットです。

ミニミニ裁縫セット、ハサミ、耳かき兼用の綿棒、プラスチックのくし、爪切りが入っています。爪切りや耳かきって、風呂上がりとかに急にやりたくなることがあるので、常に入れてあるのです。裁縫セットやくし等は利用頻度が低いので、もうリストから外してもいいのですが、なんとなく残しています。

 

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次は、常備薬セットです。中身はばんそうこう、オロナインH軟膏、胃腸薬、頭痛薬、風邪薬です。自分に使うことよりも、結構他人にあげる場合が多いです。

たとえば出張先でバーベキューパーティ等に呼ばれたりしたときに、誰かが指を切ったとか、やけどをしたとか、そういうときにばんそうこうや、オロナインが活躍します。

胃腸薬とかは家庭常備薬が大半ですが、実際は使い切ることなく期限切れで廃棄したりしてしまいます。旅先で風邪薬を買うとなると結構出費になりますので、軽いものですし、持ち歩いています。

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そして、上記二つに熱冷ましのシートを加えて、ジッパー付きのビニールパックに収納します。薄くしなやかにシート状にセットするのがポイントで、こうしておくと鞄の中で邪魔になりません。

こうした備品は利用頻度は低いものの、いざ買いに行こうと思うと意外とお店がなかったり、遠かったりして面倒なものばかりです。しかも買ったとしても1つか2つしか必要ないので、もったいないのです。

高級ホテルに泊るのであればこうした備品は必要ないのかもしれませんが、しがないサラリーマンが泊るホテルでは、あるかないか微妙なものばかりです。

特に熱や頭痛といった体調不良に関しては、気の利かないフロントとやり取りをしたり、薬屋さんを探して買いに行くのさえつらい時とかがあるので常備しています。

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次の写真は、ちょっとおかしな常備品です。まずは最近の新型インフルエンザのことを考えて、サージカルマスクを数枚持ち歩いています。その右側の白いくしゃくしゃとしたもの、これは普通のポリエチレン製の買い物袋です。別にコンビニの袋でもいいのですが、不思議なことにこれが意外と必要になることがあるのです。

資料やお届けものなどを、雨に濡れないようにちょっとした防水性のものでくるむ必要があったり、ゴミ袋代りのモノが必要になったり、何かの用事で缶ジュースを自動販売機で数本まとめ買いするときに便利だったり、けっこう使うシチュエーションがあるのが、こいつです。

同じような意味で、画像一番下の割りばしがあります。地方に行くとコンビニがなくてスーパーでカップ麺を買ったりするのですが、うっかり箸をもらうのを忘れてしまったりします。これも自分ではなく、誰かほかの人が「ああ!箸がない~」と叫ぶようなシチュエーションがメインで、大体年に1~2回遭遇します。あと、お箸ではなく、一緒に入っているつまようじが必要になる場合があります。何かが隙間に挟まったとか、そういう用途です。

その上の銀色の袋は、歯ブラシです。大体ホテル常備の歯ブラシ&歯磨きは1袋あたり数回は使えますから、何度かホテルに泊っているうちに歯ブラシが余ってきます。その歯ブラシを少しキープしておいて出張時の昼食後等に使います。マイ歯ブラシを持つのも面倒なので、大体いつ捨ててもいいホテルからの拝借ですませています。一番右は、同じくホテルの備品のひげそりです。まぁ、これは普通使うことはないので無駄といえば無駄ですが。

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次の写真は、説明がないと分かりにくいでしょう。左上の丸いものは、カフスです。その下が紙マッチ。

昔は接待のときにたばこを吸う方が多く、マッチやライターのように火を使う道具が一つ持って歩くのが常でした。今でもその習慣でライターか紙マッチを持ち歩いています。

最近はさすがにレストランなどでも禁煙のところが増えたので、使う機会はめっきり減りましたが、旅先で接待があるときなどは、これをポケットに忍ばせておくことがあります。

真ん中の尖ったものはワイシャツの襟に入れるカラーステーとかカラーキーパーというやつです。金属製のやつとかプラスチック製のやつとかがありますが、飛行機に乗るときは、できるだけプラスチック製のものを使うようにしています。その隣は普通のティッシュペーパー。まぁ、あれば便利というやつです。

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最後の写真は、あまりまとまりがありません。左側のケーブルみたいなやつは、携帯電話の充電ケーブルです。口を付け替えるとAU、Foma&Softbank、Movaの3タイプに対応できるやつです。先に述べたように携帯電話を2つ持っているのですが、一つはAU、一つはdocomoなので充電気を二つ持つのが嫌なのです。

その上はIC録音機。大事な会議はコレで録音します。一番右はイヤホンラジオ。AM、FMに加え、テレビVHFが音声で聞けるのですが、地デジ移行後は聞けなくなってしまいます。新幹線で流れるFMと地デジが聞ける携帯電話が出たら乗り換えたいですね。

その下の白い奴は単4充電池(エネループ)。IC録音機とラジオに使える予備用電池です。

【本】一澤信三郎帆布物語

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一澤帆布工業あるいは一澤信三郎帆布をめぐる話は、なんらかの形でいずれまとまるのだと思っていたが、予想以上に早い形で本になった。それも新書である。

著者の菅聖子さんはフリーのライターだが、彼女自身あとがきで述べているように裁判モノ等を得意とするライターではない。むしろ、一澤信夫さんの人柄に惚れて本を出したいと言い出した人である。だから信太郎側へのインタビューとか裁判の傍聴記録とかそういう”真実を暴くドキュメンタリ”的な要素は無く、全体的にさらっと読める新書である。教訓や説教っぽいトーンもない。

本書の構成は最初の最高裁判決で負け、会社を明け渡すまでの話、そこから支援の輪が広がって一澤信三郎帆布を立ち上げる話、つい最近、奥さん名義の訴訟で逆転勝訴となる話がメインとなっている。その折々に信三郎さんとその周辺がどう思い、どう行動したのかがわかる。途中、信夫さんから聞いた昔話や、鞄の特徴、こだわりなどを書いた、章が挟み込まれている。

また、「一澤信三郎さんを応援する会」に寄せられた激励メッセージや会の事務局、小島さんのメッセージ、ファンであり支援者でもある漫画家の北見けんいちさんのメッセージなどもある。新書なので絵はほとんどないものの珍しい写真も載せられている。面白いのは「布へんに包」でカバンと読ませる造語(造漢字)が活字になっていること。この本のために新しく作られたんだと思いますが出版社も大変である。

読みどころはやはり裁判が進行する裏でじわじわと広がってゆく様々な人の支援の輪である。一連の騒動によってむしろ信三郎さんの鞄作りに対する姿勢がはっきり見えるようになったともいえる。

このブランドが好きな方は、読まれるとよろしい。なお好きになるでしょう。

【本】 The bag of JIB JIBの本 クジラとともに30年

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1981年に生まれたJIBというナイロンバッグブランド。(JIBブランドのオープンは1978年。) クジラの意匠が特徴的なブランドですが、知名度はというと、おそらく神戸あるいはせいぜい京阪神あたりまでじゃないかと思うローカルなブランドです。(でも、最近はamazon等でも売っているくらいなのでそれなりに有名なのかも)そのブランドのために地元の出版社がちょっと小さな愛情にあふれた本を出版しました。著者はJIBの取締役、富岡さん。左に写真やイラスト、右に文章が配置されちょっとしたブログを読む感覚でさっと読んでいける本です。

作るときに大切にしている気持ちや、素材に対する話題も面白いのですが、中でも創業の話がすごいです。もともとヨットのアクセサリーやマリングッズを販売していたお店なのですが、そのJIBがなぜセイル生地を使ったバッグを売るようになったのか、その理由が書いてあります。「災い転じて福となす」とはまさにこのこと。嘘のような本当のストーリーがそこにありました。そして第二の災害、阪神大震災。
こうした苦難を乗り越えてゆく様子に、JIBには決して苦難に背中を向けない強さや潔さがあるんだなぁと感じたりします。JIBを持っている人には買って損はない本です。
西宮は私の生まれ育った街でもあるので、このエントリには多少ひいき目に書いているところがあります(^^;