月別アーカイブ: 2009年9月

【本】誰でもできる 手縫い革カバンの作り方

 

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「誰でもできる 手縫い革カバンの作り方」とあるが、中身は結構本格的な本です。しかもメンズバッグがターゲット。こういった本の類書はそう簡単に出版されることはないでしょうから、当面は革鞄を真剣に始めようと思う人にとって絶好のバイブルになるでしょう。そういった位置付けのとてもよい本だと思います。

本の内容ですが、とにかく写真が豊富で説明が細かいところに特徴があります。縫い方の手順などはまるで分解写真のような細かさです。ほかにも材料の揃え方と連動して、巻末にショップリストがついていたり、至れり尽くせりです。本の構成は5部に分かれています。最初に工具、材料、染料や革の知識が20ページほどあり、そのあとに4つの鞄制作を通して様々な基礎技術が解説されています。

この鞄製作に際しては、4人の鞄職人が登場しています。それぞれホームページがありますので、その作品や経歴を見ながらこの本を読むのもよいでしょう。

1 トートバッグ(TURKEY’S HAND MADE LEATHER WORKS
2 名刺入れ(革工房K
3 ポシェット(革工房ピオじい
4 ブリーフケース(岡田手縫い鞄

最初のトートバッグでは、型紙の作り方、縫い線の引き方、革包丁の使い方、菱目の打ち方等基礎的な技法を学びます。次の名刺入れでは、カブセ型の鞄に使われる様々な要素技術を学びます。そして、マチがあるポシェットの制作を経て玉縁のあるブリーフケースの制作へと進んでゆきます。

足りない情報はというと、工具の手入れぐらいでしょうか?古い鞄や見た目は単純だけど複雑な工程の鞄なんかをベースに「どうやって作ったのか考えてみましょう」的なコーナーでもあれば面白かったと思います。

本を開いて3分で誤植を見つけてしまったので、やや校正が甘い感じがしますが、鞄作りの初心者、特に独学で鞄作りを進めてゆこうという人にとっては、とても重要な本になると思います。

 

YouTubeより TUMI Legacy Event

TUMIの公式アカウントによる公開プロモーションビデオ。2009年4月のセールス用に作られたビデオで、ナレーション等は無く音楽のみ。
あまり面白いビデオではないが、一応のせておきます。

写真家Patrick Demarchelier(パトリック・デマルシェリエ)による、写真をフィーチャーしたビデオ

蜂須賀公之さんとイケテイの遊悠学

イケテイのシルバーレイククラブに似た商品ラインナップ遊悠学がなかなかいいかんじである。BePALの蜂須賀公之さんのブログに出てくるサイドポケットの発想は、私がナイロンバッグを最初にオーダーしたときの発想と同じで少々驚いた。モノが落ちそうなんだけど、これは思いのほか便利なのです。よくぞ量産品で作ってくれたという気持ち。

2009/10/8 姫路でセミナーやります

JR姫路駅南口すぐの、じばさんびる(西播地域地場産業振興センター)で、10月8日16:00よりスモ×スモ経営セミナーの第4回を開催します。テーマは、『IT経営の入り口から理想形まで ~ 一気にわかるスモい話!』です。

今回は、わたしもパネルディスカッションのパネラーとして参加します。
詳細&申し込みはこちらから

その他、10月はスモ×スモ経営セミナーが目白押しです。私もできるだけ顔を出します。

  第3回 10/01 奈良 町の商店・企業の生きる術!ITを活用して地域活性化! 奈良商工会議所
  第4回 10/08 姫路 IT経営の入り口から理想形まで ~  一気にわかるスモい話!  じばさんびる
  第5回 10/23 大阪 繁盛店に学ぶ!100年に1度の不況でも伸びるネットショップの作り方 扇町インキュベーションプラザ
  特別編 10/27 大阪 ITの『かかりつけ医』をもとう! 経営支援プラザUMEDA
  第6回 10/30 大津 クラウドコンピューティングで業務効率が飛躍的に改善! コラボしが21

贅沢なペリンガーの新色選び

ペリンガーといえば、その道の人には名前の通った高級革のメーカー。一種のブランドといってもいいでしょう。いくつかの独立系鞄職人さんのブログ等を見ていると、ペリンガーのクリスペルカーフやシュランケンカーフの話題が出てきています。ペリンガーの革の特性など詳しい説明は、少し前の2009/6の投稿だがル・ボナーさんの2009年6月23日のブログ記事が秀逸でクリスペルカーフの写真もきれいです。

そして、そのペリンガーが日本のほんの小さな鞄工房のために特別に染め上げてくれたことを報告している記事が2つほどあります。ひとつは、Designer-『GO』-Leathersの掲示板2009年 9月15日の記事。もうひとつは日下公司のブログより2009年9月12日の記事です。それぞれ、喜びと感謝にあふれた文面です。面白いのは個別レシピとなるとやはり、色や触感に職人さんの好みが出てくるんだなぁということ。どんな創造的な鞄を作ってくれるのでしょうか。日本人のライフスタイルに合う鞄をお願いしますよ~(^^;

この色や触感を感じられるのは、世界で日本だけ。これら鞄工房に出向いて、色や手触りを確かめたい気持ちになります。クリスペルカーフ等はなかなか写真では雰囲気を再現しにくいモノです。

 鞄職人にもいろんな方がおられますが、その一形態として、ある種の革フェチというのがあるように思います。革という素材に惚れてそれを鞄という形にどう活かしてゆくか。これら革フェチ系鞄職人はそのことに人生をささげたような人種です。

円が強くなり、世界不況が覆う中、ヨーロッパの皮革メーカーが日本の小さな鞄工房のために特別な製造レシピを考えてくれる時代になったというのは、なかなか感慨深いことです。一昔前ならあまり考えられなかったことでしょう。皮革メーカーの職人魂にも頭が下がります。

日本の皮革技術も素晴らしいといろんな方からうかがうので、なんとか日本から世界に打って出る流れも作っていってほしいです。

東京ラゲージ

Carringcase.net等を運営する関東金属鋼業が手掛けるネットショップKANZAN Storeの2009/7/22の発表によると、東京ラゲージが業務を停止したとのこと。どうも破産手続きを開始した様子。比較的安めの価格帯でナイロン系のメンズバッグをたくさん出していた会社なので、とても残念。

KANZAN Store の説明文 

バッグブランド「KANZAN」を中心にバッグの企画/製造を行っていた(株)東京ラゲージが業務を停止いたしました。
これに伴い、弊社では現在「KANZAN」ほか(株)東京ラゲージの商品の受注を停止しております。
また、今後同社の製品につきまして、修理などの商品のサポートがどうなるかは不明です。ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承のほどお願い申し上げます。

なお、弊社(関東金属鋼業(株))は(株)東京ラゲージより承認を受け「KANZAN-STORE.com」の運営を行って参りましたが、資本関係や経営上のつながりは全くありません。
弊社をいたしましても「KANZAN」は幅広く認知されていたブランドですので、突然の報に驚いております。
今後新たな動きがありましたらご報告させていただきます。

2009.7.22

 

樹の鞄

木目調の鞄とか、木の板を組み立てたトランクやアタッシェ等は見たことがありましたが、「木彫り」の鞄っちゅうのははじめて見ました。亀井勇樹さんの樹の鞄です。

来週2009/9/7-12は浜松市で、そのあと9/16-20は東京・久我山で個展をやるみたいです。