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鞄探し、お店でどこをチェックしたらいいか

鞄のリンク集をやっていて、友人や同僚からよく聞かれることの一つに、「お店に行った時に、鞄のどこをチェックしたらいいのか」という質問があります。私は専門家じゃないので、大したことは言えないのですが、それでも何か言わないとおさまりがつかない場面があります。

もちろん、お店に行く前にすべきことがいろいろあって、どんな鞄が欲しいのか目的を決めておくとか、古い鞄の買い替えであればそれにいつもの中身を入れて持ってゆくとか、その鞄を使うときの服装で行こうとか、これまでにも再々書いてきたようなことのほうが重要ですので、それを一通り説明するわけですが、そんなことより、商品の何を見れば善し悪しがわかるのか、というような感じで聞く人がいます。

でも実際には、私の場合はあまり商品をベタベタと触ったりしません。特にデリケートな革のバッグの場合、ちょっと爪やアクセサリーが当たっただけで傷がついたりしてしまいます。ナイロンバッグぐらいならまぁ触ったりしますが、それでも、どんなのにしようかあまり考えが決まっていない時から鞄を触ったりしません。

私の感覚では、工業製品のように素材が同質で縫製がきちんとしているカバンは値段の高い安いではなく、お店でディスプレイされたときのたたずまいがきれいな感じがします。それは、自立している状態のバランスや左右対称性、ゆがみ、ステッチの均一性などからくるものだと思いますが、パッと見た感じがきちんとしているように思うのです。たとえば似たような形状の鞄が2つメーカーであったとき、店員に断って、その2つを並べて見てみます。

よく見ると、そういったあたりの気合の入れ方の違いのようなものが、素人でもそれなりにわかります。

もちろん、革素材等、同質性が保てないものもあります。しかしたとえばステッチの粗さや手抜きを「個性」とか「デザイン」だとかという言葉でごまかしているようなものもあります。まぁ、本当に「デザイン」だと思って作っているのかもしれませんが、それはそういう気持ちが伝わる人が買えばいいわけで、単にステッチがいい加減なだけじゃないのか、と感じる場合は、その感情に素直に従った方が良いと思います。飾りのステッチならばいいけれど、鞄の強度を決めるようなステッチがいい加減だと、それは(私には)良い鞄とは思えません。

あと、ほぼ購入を決めた段階で迷う場合は、鞄の中側の縫製や裏地をチェックします。同じくらいの値段で似たようないくつかのメーカーを比べてみると、布を裁断したところがむき出しの鞄から、きちんと布でくるんで、あとからほつれないように処理をしたものまでさまざまです。ファスナーの裏側あたりを見て、鞄本体とどのように縫製して取り付けているのか等をチェックしてみてもわかります。金具やファスナー等も見比べると、あきらかに安っぽい場合は素人目にもすぐにわかります。

もちろん、安くても良心的な鞄というのがあると思います。手順を減らし、素材やプロセスを省けるところは省き、大量生産やコストダウンと向き合いながら最低限の強度は保障するような目的で作っている鞄を馬鹿にするわけにはいきません。そこには相応の知識やアイデアが詰まっているものです。たぶん、高級鞄よりもこうした安くて良心的な鞄を見抜く方がきっと眼力がいるように思います。

夏の荷物

最近、夏になると、CO2削減やクールビズが”中途半端”に浸透してきているので、客先によってはネクタイを締めたり外したりしないといけない。背広だって着たり脱いだりと忙しい。大手企業(特に製造メーカー系)や官公庁だと、ネクタイを締めて背広を着ていると、なんだか後ろめたい視線を感じるぐらいである。

そんなとき、背広やネクタイをうまく収納できる鞄があればいいのになぁと思うことがある。ガーメントバッグじゃ大げさすぎるし、二本手のブリーフケースの持ち手の間に挟み込むには狭すぎる。はやくクールビズの衣替えが根付いてくれればこんな気苦労もなくなるのだが、当面はそうもいかないような気がする。