月別アーカイブ: 2006年2月

鞄の掲示板過去ログ2006年2月

エルベシャプリエについて 投稿者:なな 投稿日: 2月28日(火)19時23分37秒

てるるさんへ
お探しのエルベシャプリエですが、現在代官山に独立店舗がありますので
そちらに問い合わせされてはいかがでしょうか?
(TEL:03-5728-7077)

楽天市場(http://www.rakuten.co.jp/sunnysideup/477613/)のショップでも
取扱いがあるようです。

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ミュージックケースに関して 投稿者:HONDA-BAGS 投稿日: 2月28日(火)01時31分8秒

吉田カバンのミュージックケースでしたら
モノマガジンの平成10年3月2日号のP51にも紹介されています。
ブライドルレザーシリーズの一点で
当時の価格で6万7千円(税抜き)です。

どんなものか言葉では説明しにくいので
下記に切抜きをアップロードしました。
⇒ http://honda-bags.com/dallesbagclub/img/yoshida_musicbag.jpg

放浪者さんへ>
もし放浪者さんへさんがお探しのものでしたら
おそらく生産中止になっているとは思いますが
吉田カバンもしくはお近くの取り扱い店に問い合わせれば良いと思います。

なお、このデザインはイギリスのW&H Giddenというメーカーにもありましたが
ここも、すでに買収されてしまい今では入手は難しいかもしれません。

以上参考までに
http://honda-bags.com/dallesbagclub/

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re:ミュージックケース 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月27日(月)07時23分58秒    編集済

No.5さんへ>
ご指摘のミュージックケースが、私が先に書いた「丸いパイプがむき出しになっていて、持ち手をそれにひっかけるようにする鞄」というやつです。たしかに「革-男の極上レザーアイテム750」に載っていました。見逃していましたね。

さて、この鞄、「吉田カバン完全読本」のP45にも同じ鞄が載っていたのですが、残念ながら現在は生産中止のようです。参考商品として載っていました。 Luggage labelのBridleというシリーズのようです。たぶん良質のブライドルレザーが入手できない等の理由なのでしょう。

また、日下公司のサイトは現在リニューアル中で見ることができませんね。

放浪者さんへ>
日下公司の掲示板は活きているので掲示板かメールなど問い合わせて写真だけでも入手されてはどうでしょうか。
http://www.kusaka.net/
http://323.teacup.com/kusaka/bbs

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放浪者様 投稿者:No.5 投稿日: 2月27日(月)00時56分14秒

一般に、ミュージックケースと呼ばれる鞄でしょうか。もしそれであれば、私も、モノマガジンのような雑誌で見た記憶はあります。手元の資料では、2004年に学研から出版されたムック本「革-男のレザーアイテム750」の40頁に、ラゲッジレーベルのものが載っていました。残念ながら、型番等はありませんが、値段は78,750円です。札幌の日下工房さんにも、ほぼ同じ形状の鞄がありました。

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nahok 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月26日(日)23時38分44秒

やすとみさんへ>
nahokのホームページに載っている取り扱い店リストでは、駄目なんでしょうか?
http://www.nahok.com/
http://www.nahok.com/buy.html

主に楽器店で扱っているようですね。
通販も可能なようですし、問い合わせてみてはいかがでしょう?

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放浪者さんへ 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月26日(日)23時34分41秒

うーむ、吉田カバンでその手のやつはちょっと心当たりがありません。
(もしかして私が知らないだけなのかもしれませんが)

鞄の素材はナイロン、革、布のいずれだったか記憶にありませんか?
また「金属棒」は、金属がむき出しになっていましたか?それとも革などで包まれていましたか?φ20と書かれているところを見ると、丸い棒のように思いますが、棒の断面は四角いでしょうか?丸いでしょうか?

この手の鞄は、棒を鞄の上に通すことから棒屋根と呼ばれることもあります。
かなりクラシックなスタイルなので、monoマガジンに載るかなぁという気もしますが。
「棒屋根 鞄」で検索してみてください。なにか収穫があるかもしれません。
http://www.rakuten.co.jp/e-ebisuya/493704/493740/

あと、国産ではありませんがビル・アンバーグというブランドで通称ロケットバッグと呼ばれているものもちょっと似ています。
http://www.billamberg.com/collections/classics/index.asp

あと、丸いパイプがむき出しになっていて、持ち手をそれにひっかけるようにする鞄も写真で見たことがあるのですが、文字ではうまく表せません。(ネットでも写真を探せませんでした)

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ナホック ジャーマニー 投稿者:やすとみ 投稿日: 2月26日(日)22時36分36秒

NAHOKのブリーフケースを探しています。
nahok germanyは、楽器ケースを作っているところだそうで、盛り上がっているのがヨーロッパの防水生地とデザインが映画評論家の木村奈保子さんだとか。
東急ハンズで以前見たのですが、あまり置いていない。神戸本社だから三宮にあると聞いたけど、遠いし、手に入れる方法を知りたいです。

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吉田?のブリーフケースを探しております。 投稿者:放浪者 投稿日: 2月26日(日)14時25分9秒

太田垣様、初めて投稿させていただきます。じつは探し物があり放浪しているとここにたどり着きました。30代の会社員です。数年前に鞄を特集している特別号(モノマガジンであったと思います。)で日本製(吉田?)の鞄で開口部にφ20ぐらいの金属棒が水平に配置されており、それが留め金の役目を果たしているような物を見たことがあります。いまになって、その鞄をさがしているのですが、全くみつかりません。もしヒントでもお分かりになれば大変助かるのですが、お教え願えないでしょうか?まことに勝手を言って申し訳ありません。よろしくおねがいします。

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「言海」について 投稿者:EB 投稿日: 2月25日(土)14時27分14秒

太田垣様 ご出張中にお手数をかけましたが、仰るように、複数のPCから投稿しても同じIPになりますから、1/23通りすがりさんとEB、1/23 トムさんと2/04 Adornoさんが「同一人物と思われても仕方ない」とは断言できませんね。小さい一箇所のサーバーやPCから複数人が通信していることもありますしね。また、2/24 通りすがりさん、2/22 おおたがきさん、2/04 諏訪さんが別々のIPでも同一人物ではないという確固たる証拠にもなりませんしね。
いづれにしても、通りすがりさん≠EBの点だけは「鞄屋の奥様」のためにも断言しておきましょう。誰だかもう分かっていますが。
そして、マァ殆ど無意味な投稿( EB(EXTRA BAG)殿 投稿者:通りすがり 投稿日:2月24日)に端を発した無用な応酬、行事役の匿名の乱入、掲示板閲覧者の皆様には全く馬鹿馬鹿しいことで、私の投稿の分についてはお詫びをしておきます。
『箴言集』には、「愚者には愚に従って答えるな、君が愚者にならないために。愚者には愚に従って答えよ、愚者が己を賢者と思わないために」と書かれています。で、ここ迄で投稿を終了させるのも勿体無いので、最後に、太田垣様が『日本における「鞄」ことはじめ【05】 明治20年 近代日本初の国語辞典「言海」』で触れていない重要な点について書いておきます。「もう知っている」という方も「そんな話はどうでもいい」という方もおられるでしょう。これらの方々には、再び少しの間のご容赦を願います。

> 第三回内国勧業博覧会の第一部第八類の審査官は、主任・西村勝三、列座・多賀谷端刻、林兼吉郎でした。西村勝三は、有名な西村茂樹の実弟で、明治期の靴産業の大立者でした。出品の分類や名称に関して、審査員の意向が反映したのは間違いないようですが、この関連の調査を私はまだ殆ど行っておりません。【註 出品の林と列座の林は同一人物】 (中略)大槻文彦の『言海』第二冊にも「鞄」の語が登載されたことでもあるし、カバンの方も「鞄」の文字を積極的に使用して行こうと関係者が考えたかどうかは分かりません。(投稿日2月23日)

これだけでお分かりになる方には、ピーンと来ると思います。
問題点は、大槻文彦、西村茂樹(文部省時代の上司。宮中顧問官。後援者)、西村勝三(茂樹の実弟、靴産業界の大立者)の関係です。
大槻文彦の『ことばのうみのおくがき』などをお読みでない方のために、少し説明します。『言海』編纂は、明治八(1875)年に当時文部省職員の大槻文彦が課長の西村茂樹に編纂を命じられてから始まりました。その後、様々な事情があって政府事業から大槻文彦の個人的仕事となってしまったのですが、その大槻の仕事を影で支援したのが、西村茂樹でした。
大槻文彦と西村茂樹やその周辺人物と関係が深いことは間違いない事実です。しかし、大槻と西村の関係の中で、『言海』編纂過程での製革や靴に関する用語や用例の採択に西村勝三がどのように関係したかという詳しいことは西村勝三の人物伝(人物列伝所収のものや東京靴工倶楽部の顕彰伝など)を見た程度では、よく分からないのです。残念ながら細かい記述の確実な資料が乏しく、憶測の域を出ません。ましてや鞄については、というところですが、探索する価値はありそうです。

次の問題点は、「鞄」の語の『言海』登載時期ですが、『ことばのうみのおくがき』には、「明治二十一年十月にいたりて、時の編輯局長伊澤修二君、命を傳へられて、自費をもて刊行せむには、本書稿本全部下賜せらるべしとなり、(中略)、私財をかきあつめて資本をそなへ、富田鐵之助君、及び同郷なる木村信卿君、大野清敬君の賛成もありて、いよ/\心を強うし、踊躍して恩命を拜しぬ。(中略)、十月二十六日、稿本を下賜せられ、やがて、同じ工塲にて、私版として刊行することとはなりぬ。刊行のはじめ、中田大久保の二氏、閑散なりしかば、家にやどして、活字の?正せむことを托しぬ。稿本も、はじめは、初稿のまゝにて、たゞちに活字に付せむの心にて、本文のはじめなる數頁は、實にそのごとくしたりしが、數年前の舊稿、今にいたりて仔細に見もてゆけば、あかぬ所のみ多く出できて、かさねて稿本を訂正する事とし、?訂塗抹すれば、二氏淨書してたゞちに活字に付し、活字は、初より二回の?正とさだめたれば、一版面、三人して、六回の?正とはなりぬ。かくてより、今年の落成にいたるまで、二年半の歳月は、世のまじらひをも絶ちて、晝となく夜となく、たゞこの訂正?合にのみ打ちかゝりて、更に他事をかへりみず。さてまた、篇中の體裁も、注釋文も、初稿とは大に面目をあらためぬ。」とあります。
つまり、「鞄」という文字の『言海』登載が、上記の校正中、つまり1888年11月から第二册(自か至さ)出版の1889年10月31日までの間に行われたことは確実ですが、何に基づいたのか、誰の提言または知見に基づいたのか、ヨリ古いものヨリ確実なものを求めてさらに調査中というところです(既述)。

ということで、これから先は、興味をお持ちの方や太田垣様が研究されると宜しいでしょう。

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EBさんへ 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月25日(土)08時17分34秒

2/24の通りすがりさんは、たぶんこの掲示板のHTMLソースコードを見て判断しているのでしょう。(ソースコードには投稿時のIPアドレスが記録されています)

まぁ、同じIPだとしても会社等からゲートウェイを通せば複数のPCから投稿しても同じIPになりますし、自宅と会社、ネットカフェ、プロクシ接続、携帯電話と、同一人物でもIPアドレスを変更することも可能ですので、確固たる証拠にはならないのですが…。

ソースコードから抜き出した記録では、
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01/23 通りすがりさん tkbn116080.catv.ppp.infoweb.ne.jp(220.146.43.80)
02/25 EBさん     tkbn116080.catv.ppp.infoweb.ne.jp(220.146.43.80)
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01/23 トムさん    vip1.lcv.ne.jp(202.122.192.129)
02/04 Adornoさん   vip1.lcv.ne.jp(202.122.192.129)
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ということで、同一人物と思われても仕方ないでしょう。
ちなみに、EBさんが気にされている、私を含めた3名ですが
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02/24 通りすがりさん 211.233.29.176
02/22 おおたがき   p84ce90.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp(210.132.206.144)
02/04 諏訪さん    12.167.138.13
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となっています。211.233.29.176:80は、韓国のプロクシのようです。

PS この投稿は出先からなので、いつもとは違うIPです。

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通りすがり殿 投稿者:EB 投稿日: 2月25日(土)02時35分41秒

私事で恐縮ですが、一言だけ反撃。

「EB(EXTRA BAG)殿 投稿者:通りすがり 投稿日: 2月24日(金)20時06分39秒」
>そろそろ私に変身するのかい
未だに懲りない「かばん屋の妻」様   投稿者:通りすがり 投稿日: 1月23日(月)06時17分5秒
お書きになった方は、当方への皮肉・当てこすりのつもりなのでしょうかね? この方は、「このへんで手仕舞いを 投稿者:おおたがき 投稿日: 1月23日(月)20時38分55秒」の内容をもう一度よく読みかえすべきではないでしょうかね。

それにしても、「Adorno(トム)様 投稿者:諏訪 投稿日: 2月 4日(土)23時53分34秒  もういい加減にしてはどうかね」の内容といい、上記の内容といい、EB(EXTRA BAG) =通りすがり、Adorno=トム、などと投稿者を決め付けているようですが、最終的に同定できるか否かの根拠をお持ちなのは本掲示板の管理人様のみでしょうから、「通りすがり」氏や「諏訪」氏は太田垣様と思われてしまうのではないでしょうかね?
管理人様はどのように考えておられるのでしょうかね?

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EB(EXTRA BAG)殿 投稿者:通りすがり 投稿日: 2月24日(金)20時06分39秒

そろそろ私に変身するのかい

未だに懲りない「かばん屋の妻」様   投稿者:通りすがり 投稿日: 1月23日(月)06時17分5秒

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開催年の訂正 投稿者:EB(EXTRA BAG) 投稿日: 2月24日(金)07時30分56秒

今朝、掲示板を読み直していて、勧業博覧会の開催年の書き誤りに気付きました。訂正いたします。

(誤)「明治二十四(1891)年の第三回内国勧業博覧会)→(正)「明治二十三(1890)年の第三回内国勧業博覧会」

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鞄の事物起源  投稿者:EB(EXTRA BAG) 投稿日: 2月23日(木)00時01分44秒

樋口@tanizawa様、初めてお目にかかります。
>私などは興味を持って拝見しているので残念ではありますが,もし何らかの成果があれば,改めて掲載していただければ幸いです。
ご会釈の言とは承知しておりますが、思わぬところに読者の方がおられ、恐縮に存じます。資料を紹介しながらの論述は、どうしても長文化し、また素人談義にしては擬似専門的になりがちです。つまりは、掲示板に馴染にくいようです。それに、素人が大発見だなどと思っていることは、大抵すでに誰かが何処かで発表したモノや全くラチモナイモノであることが多いものです。タイシタ業績だと得々と提出して来た者に対して「○○に目を通しましたか? 同じ主題でモット優れたものが既に書かれていますよ」「重要な××に論及していないのはどうしてですか? 結論に変わりはありませんか?」で、提出者がシュンとなる。これは日常でもよくあることです。他山の石としております。

太田垣様へ
>またそのときはご意見お願いします。
太田垣様の手で「鞄事始」が纏められることを念願しつつ、そのささやかな協力者、つまり資料の提供者としてありたいと思っております。所蔵資料から画像資料を作成するのは結構手間がかかるのですが、再度提供できるものがあるやも知れません。その節にはご遠慮なくどうぞ。

掲示板をご覧の皆様方へ
もう打ち切ろうと思っていたのですが、樋口様の口車に乗って鞄事始に関する文字通り最後の投稿をさせて戴き、今まで紹介した資料を通しての「問題の所在」を指摘と、定説(?)ならぬ俗説への駁文とさせて戴きます。長文のほどご容赦願います。

>「それにしても鞄という漢字は突如現れて広まってゆきます。私は谷澤氏およびその周辺がかなり大きな役割を果たしていたのではないかと想像しています」という大田垣様のご見解を否定するつもりはありませんが、ご想像の根拠は何でしょうか? 商工録等には谷澤の名前は殆ど出てきません。口碑によるのでしょうか。太田垣様とは逆に、谷澤が今日、自己の役割を実態以上に誇大に宣伝しているという想像もできます。どちらにしても、多様な資料を掘り起こさないと憶測の域を出ないようです。
ということを2月19日の投稿に書きました。
これに対して樋口様が「商売上,都合よい部分のみ掻い摘んで強調するといった傾向は無いともいいがたいのですが云々」とお書きになっておられますが、斯様な些か幼稚、些か見当外れなリフレクションに対しは、誤解を先ず解いておきたいと思います。

谷澤禎三氏晩年の回顧談は少し承知しております。政治家でも経済人でも学者でも、誰の回想録・回顧談でも、記憶違いがある他に過去の事跡や役割についての誤謬や誇張がないかどうか、そのまま鵜呑みにせずに多様な資料で傍証する必要があります。このような作業を行なうことで、その回想録・回顧談の信憑性・信頼性が増し、初めて論考の資料として用いることができるのです。その点で、太田垣様のご想像にはHPに掲載されている論拠だけでは疑いが残るのではないかと書いたのが、文章の本意です【勿論先に断りましたように所詮は皆「素人談義」なのですから、学術の水準での厳密さを求めているわけではありません】

「商工録等には谷澤の名前は殆ど出てきません」の説明を致します。第一回、第二回内国勧業博覧会資料の『内国勧業博覧会出品目録』、『内国勧業博覧会審査評語』、『内国勧業博覧会賞牌褒状授与人名録』等の何処に谷澤禎三の文字が出ているのでしょうか。
明治十年代のまだ若い谷澤が内国勧業博覧会に関与できたとすると、それはあくまでも鞄商大阪屋・川上藤兵衛の下でのことと考えるべきでしょう。この時代の川上と谷澤の仕事上の関係はどうだったのでしょうか? 勧業博覧会への川上の出品に谷澤はどのように関ったのでしょうか? 川上と谷澤との関係は、口伝などではなく確実な資史料によってその詳細が明らかにされるべき問題です。

鞄カバンという語がいつ頃誰によって使われ始めたのか、またいつ頃広く社会的に認知されたのか、これが解決すべき主題です。
このためには、主に1880年代後半の活字資料を経年的網羅的にあたり、‘かばん’の意に用いられた「鞄」の文字とそれに付された「カバン」のルビの初出を探せばよいわけです。しかし、このような文献学・書誌学的調査には大変な労力を要します。また、近代文献資料は古代・中世に比べると圧倒的に多量なので、調査には見落としという危険が常に背中合わせにある怖い世界です。個人が片手間にできることでありませんし、また発見したとしても更に博捜しなければ不確実で、容易に発表できるものではありません。非常に解決困難な問題です。
しかし、「谷澤禎三が鞄という文字を作った」という説は明らかな謬見です。『康煕字典』などという大げさなものを持ち出さなくても、当時のありふれた字典、例えば三浦道斎(茂樹)編『新鐫校正大增補字林玉篇大全』(1872)や三宅少太郎編『新編字書』(1883)にも鞄の文字は登載されています。ただ、鞄ハク、ハウ、ホウと鞄カバンの語義は全く違います。谷澤が鞄の文字が従来から存在することを知らずにいて、自分が作ったと錯覚していたとしても、これは単なる錯誤に過ぎず、「谷澤禎三が鞄という文字を作った」ということにはなりません

そこでこの主題への別な接近法です。内国勧業博覧会の資料からは、要約すると次のことが推測されるというのが、これまで数回の私の投稿の内容でした。
‘かばん’とは何ぞやという定義・概念規定の問題があるにせよ、明治十(1877)年の内国勧業博覧会では、‘かばん’は胴亂・革包・カバン等の言葉で表現されているが、革包は‘かばん’だけを指す言葉ではなかった。明治十三(1880)年の宮城県博覧会では、‘かばん’はカバンと表記されていた。明治十四(1881)年の第二回内国勧業博覧会で、‘かばん’は革包カバンと表記されるようになった。

ところで、明治二十四(1891)年の第三回内国勧業博覧会では、『内国勧業博覧会参考品目録』に「革包 福田清五郎」、「革包 小和田順之助」などの記載があり、また『内国勧業博覧会褒賞授与人名録』には「大鞄、堤鞄、口開堤鞄 … 林謙吉郎」、「鞄 … 相場新吉」、「鞄各種 … 森田直七」などの記載があります。ここに至って内国勧業博覧会では、‘かばん’を表記するのに「鞄」の文字が使われ始めました。【註 「相場新吉」は「相場眞吉」の誤植であろう】
第三回内国勧業博覧会の第一部第八類の審査官は、主任・西村勝三、列座・多賀谷端刻、林兼吉郎でした。西村勝三は、有名な西村茂樹の実弟で、明治期の靴産業の大立者でした。出品の分類や名称に関して、審査員の意向が反映したのは間違いないようですが、この関連の調査を私はまだ殆ど行っておりません。【註 出品の林と列座の林は同一人物】
靴という言葉は古くから用いられており、『大日本商人録』にも靴商の項があります(前述。2月17日投稿)。大槻文彦の『言海』第二冊(1890)にも「鞄」の語が登載されたことでもあるし、カバンの方も「鞄」の文字を積極的に使用して行こうと関係者が考えたかどうかは分かりません。この辺の事情を明らかにするためには、興味と関心をお持ちの方にご研究をお願いしたいところです。
また、明治天皇は各種博覧会・展覧会に行幸し、かなり丁寧に出品を見て廻り、いろいろと下問したということですから、こちらの線から当たることも必要かも知れません。天皇が気に入って買い上げた美術品等は、宮内庁尚蔵館に保管されていますし、関連記録類も多いのではないかと思います。

さらに、より重要な事実は、『日本全国商工人名録』にも名前がないことです。谷澤が川上から独立して店を持った後に刊行された『日本全国商工人名録』(1892.4)の東京府武蔵国の部には、「革鞄商」の項に12名(川上藤兵衛・早川八五郎など)、その他にも「袋物問屋」の項に17名、「袋物商」の項に30名に就いての、主な取扱商品・屋号・住所・主人の名が掲載されています(同書p41-p44)。そして「袋物問屋」の項にも「袋物商」の項にも、鞄の取扱業者が含まれています。然るに、谷澤商店、谷澤禎三の記載はありません。これは何故でしょうか? 当時、谷澤は何をしていたのでしょうか? 谷澤商店はどのような状態だったのでしょうか? … この空白の理由を実証的に究明しなければなりません。
といっても、短絡的に「谷澤はまだ若造で店も新興店だったから、人名録には掲載されなかったのだ/人より早く鞄の語を看板に掲げたという話はおかしいのではないか」と即断されても困ります。また、このような空白の事実を認めない頑迷な方にも困ります。物事を実証的に解明するには、博覧会の公式記録や商人録といった資料から取り出された事柄のひとつひとつを、他の信頼の置ける資史料によって検証して行くことが、学術的な研究でなくても、当然必要な作業だと考えています。

再び、樋口@tanizawa様へ
>本来であればこのような検証は私どもの側で行い,皆様にご提示できる状態を作るべきなのでしょう。管見,微力ではありますが,お役に立てることがあればとは思っているのですが、
とすれば、樋口様には谷澤側資料(家蔵資料)で実証的に疑問点に答えて戴くことを期待したいものです。確かに、東京の京橋地区は維新・震災・戦災によって公的にも私的(家蔵)にも資史料の少ないところのようで、直ぐに結論が出るようなことではないと思いますが、ここに期待しておきます。

最後に掲示板をご覧の皆様方、太田垣様へ
長々と恐縮でした。
鞄のことに限らず何事も分からないことだらけです。道楽は学問に尽きるといいます。私自身は空き時間に興味本位で調査中です。とはいえ、この投稿文を書いていることを含め、本来の仕事をしないで貴方は何をしているの!、と山の神に叱られています。
そこで妄想です。生活の面倒は見てやるから鞄の研究をやれという奇特な方がおられたら、遅ればせながら仕事替えをしてもよいのですが、…、いや冗談です。(苦笑)

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鞄職人と鞄好き 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月22日(水)22時41分27秒

いつものように「鞄」をキーワードにネット検索をかけていたら、
「ほぼ日刊イトイ新聞」がひっかかってきた。
なにかと思ったら、↓の文章の最後の方に鞄職人の話が…。
http://www.1101.com/otousan/1998-11-10.html
これが書かれたのが98年。さて、現状はどうだろうか。

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まとめレス 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月22日(水)21時23分56秒

みこさんへ>
なぜかダコタって多いんですよね。プリンセスバッグのダコタで合っていてよかったです。
問合せはうまくいったのかな。

てるるさんへ>
掲示板ではこの手の取り扱い店探しの質問への回答率は昔からよくないので、あまり期待しないで下さい。Herve Chapelierのホームページを見ても取り扱い店情報などが見つからないので探すのはなかなか難しいですね。
http://www.herve-chapelier.com/
Productsの中に966SCという大型のトラベルバッグ 80cmx50cmx43cmがありますが、これでしょうか。

京都人さんへ>
使う目的が定まらないと使い勝手は云々できないですし、最初の投稿にあった革かナイロンか、ダレスかブリーフかというご質問に関しては私の考えを少し前に書いてみました。残っている話としては、「かっこよさ」ということになります。個人的な好き嫌いを別とすると、TUMIのような一種の標準原器も必要なのかと思い挙げてみました。
他の「標準原器」としては、吉田カバンやマンダリナダック、少し値段は張りますが、felisi等を研究してみてはどうでしょうか。

ねこらびほさんへ>
お久しぶりです。ソメスさんに相談されたのですね。
(なんとなくそういう予感はあったのですが)
やはり、対面で相談に乗るほうが確実ですし、買うほうも安心ですよね。こういうお店を一つ持っていると鞄の選び方もずいぶんと違ってくると思います。この先、ソメスとはまた別のキャラクターの鞄メーカーを開拓してゆくと面白いかもしれませんね。

マンダリナダックはもともとゴム素材等を使ってブレイクしたりした過去がありますので、革素材にこだわりを持って「いない」ところが面白いところです。ちょっとひねりの聞いた小技やアイデアが入り込んでいて楽しい気持ちになります。

EBさんへ>
いろいろご指摘ありがとうございます。一度、得られたところや解決しないといけない課題などをホームページに反映させて整理してみます。またそのときはご意見お願いします。

樋口@tanizawaさんへ>
私一人で成果を独り占めしていても面白くありませんので、不備な点もひっくるめて公開して行きます。(ただ、いつになるかわかりませんが)
検証できない事柄には懐疑的な態度で挑むのが正しいスタンスなんでしょうけど、楽しくなければ続けてゆく根性もなくなりそうですので、これまでの定説を覆すような決定的な証拠が出てくるまでは、従来の定説にしたがっておこうと思います。そのほうがドラマチックで夢がありますし。

情報が整理できて、いろいろ再発見がまとまれば、「そのとき歴史が動いた」風な番組企画をどこかのテレビ局に売り込んだりして。

はむさんへ>
ファンレターどうもありがとうございます(^o^)
修理ですか。鞄を作るのとはまた違った大変さのあるお仕事だったんですね。
また修理関係の質問の中で分かる事がありましたら、教えてくださいまし(^^;

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(無題) 投稿者:はむ 投稿日: 2月22日(水)20時21分16秒

はじめまして。実は私は、今までスーツケースの修理に携わっておりました。ここのBBSは、修理のヒントになる事も多く、たまーに覗かせて頂いておりました。この度、業務縮小により、修理から撤退することに。 たくさんのカバンと出会いました。直すほうの身としては、ここの皆様のカバンに対する真摯な思いを胸に、(もちろん修理にだされたオーナー様の)頑張ってきました。これからはカバンからは、遠ざかった仕事につきますが、こちらはまた覗かせて頂きますね。 1ファンより

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Re:鞄の起源 投稿者:樋口@tanizawa 投稿日: 2月21日(火)10時21分35秒

太田垣様。ご無沙汰しております。

EB(EXTRA BAG) 様。
> 掲示板閲覧の皆様にはさほど興味のないことを長々と書くのも憚られますので、ここで打ち切ります。
> 後は太田垣様と個人的なやり取りでといたしましょう。
私などは興味を持って拝見しているので残念ではありますが,もし何らかの成果があれば,改めて掲載していただければ幸いです。

> 谷澤が今日、自己の役割を実態以上に誇大に宣伝
商売上,都合よい部分のみ掻い摘んで強調するといった傾向は無いともいいがたいのですが,少なくとも,明らかに事実と反するような部分があれば,訂正していきたいとは思います。というより,本来であればこのような検証は私どもの側で行い,皆様にご提示できる状態を作るべきなのでしょう。管見,微力ではありますが,お役に立てることがあればとは思っているのですが,力不足のため太田垣様やEB(EXTRA BAG)様の貴重な時間を割いての研究結果をあてにする状態はお恥ずかしいしだいです。

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多慶屋さん 投稿者:ねこらびほ 投稿日: 2月21日(火)09時37分39秒

過去ログを拝見していたら、多慶屋さんにTUMIがあると載っていたので、
シャンプーを買いに寄り道したついでに覗いて来ました。

B館5階だったかな、紳士インポートバッグ売り場にありました。
TUMIを直に手にとっての見るのは初めてでしたが、本当にしっかりとした生地と作りでなるほど人気のわけがわかりました。
私には型番など詳しいことはわかりませんが、ブーリフケースを中心に結構いろんな型があり、お値段は希望小売価格の数千円~一万円程度お安いようです。
トート・バッグも置いてあり、アロイというのでしょうか、グレーっぽい色のものは春夏の通勤用に私も欲しいなぁと思ったりしました。
ただ、あのしっかりしたナイロン生地だと、サマーニットの体側部分があっという間に擦れてダマダマになってしまうかしら?

TUMIの他にもフェリージやゴールドファイル、マンダリナダックなどのビジネスバッグが置いてありました。
フェリージは、ナイロン地×革のブリーフケースが何色か並んでました。
こちらはゴールドファイルと同様にガラスケースに入っていたため、手にとって見ることは出来ませんでした。(お店の人に声をかければもちろんOKでしょうが)
マンダリナダックはナイロン地のちょっと大き目のバッグが2~3型あり、お値段は希望小売価格の約一万円引きといったところでしょうか。

話はズレますが、マンダリナダックは数年前に仕事(学会参加という名の観光)でイタリアに行く前に、英国人ビジネスマンに「イタリアへ行くならマンダリナダックの革のバッグを是非買ってくるといいよ。ウチの奥さんがここのバッグに夢中なんだ」と勧められ、初めてその名を知りました。
そこで「せっかくだから、革のバッグを買って帰ろう」と現地のセレクトショップや直営店を覗いてみたところ、展示の主流はカラフルなナイロン製のシリーズで、その時は意外に思いました。
しかし店の人からも革製の物を勧められ、とても安くなっていたこともあってビジネス用にとナッパのバッグとお財布を購入しましたが、
今考えてみると、マンダリナダックらしからぬ品を買ってきてしまったのかしら?
但し、革の手触りも使い勝手も良好で、内部のポケットの位置やさりげなく付けられた取り外し可能の手鏡など、働く女性の心をよくわかっているなぁと感心。件のビジネスマンの奥さんが夢中になるのもわかる気がしました。

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続・サブバッグ 投稿者:ねこらびほ 投稿日: 2月21日(火)08時36分53秒

サブバッグの件で投稿&質問させていただいたねこらびほです。
色々とご助言ありがとうございました。
あの後、色々と迷ったのですが、やはり帆布は色落ちが心配なのと
ソメスさんで手頃なのが見つかったため、結局革のトートを購入しました。
ジャストA4サイズ(よってA4ファイルは厳しい)のしっかりした黒の革で持ち手がヌメ革です。
お値段も万札+コインとお手頃でした。
ソメスさんの方でも本社から色々と取り寄せて下さったのですが、
今時分の服装やメインバッグとのコーディネイトを考えて、少々無難な選択にしました。

以前は一年中プラダのナイロンで済ませてましたが、服装に合わせて今年はバッグも春夏ものを揃えてみようかと思っています。
色も少し明るめで、耐水性のある素材を選びたいです。
またその節には色々と相談させてくださいませ。

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太田垣様宛 追伸 投稿者:EB(EXTRA BAG) 投稿日: 2月20日(月)13時17分50秒

太田垣様  恐縮ですが、前回・前々回投稿の補足をさせて戴きます。

2月17日の投稿「太田垣様」の中で、
>「革包」という言葉がカバンの意味を表す言葉として当時あり、それを用いての語義説明なのでしょうか? しかし、古くから「革包拵」や「革包胴」という言葉があり、「革包」カハツツミの語義からすれば、「革包」という言葉がカバンの意味を表すものとして直ちに用いられたとは考え難いようです。
と、書きました。これについては重要な事項を省略して書きましたので、誤解をなくすためにも、少し具体的に敷衍します。

明治十三(1880)年の宮城県博覧会に折山藤助がカバンを17個出品しましたが、『宮城県博覧会出品目録』に拠れば出品の表記は「カバン」でした。折山藤助は、翌明治十四(1881)年の第二回内国勧業博覧会にも出品しましたが、その表記は「革包」でした。第二回『内国勧業博覧会審査評語』(1882.1刊)には、早川八五郎の出品「革包」の評語に「旅行ノ用ニ適ス」とあり、林てう、折山藤助の出品「革包」の評語に「旅行ノ具ニシテ運搬ノ便ナリ」とあります。つまり、1881年頃に「カバン」の中でも革製のものが「革包」と呼ばれるようになったのではないかという推定が成り立ちます。 【註 明治十三年の博覧会に北村半兵衛が出品したものは籐細工の「カバン」でした。】

> 博覧会規則で和英対訳の小札を付けることになっていた。
出品の英訳された小札については未見です(もはや存在しないかも知れません)が、第二回『内国勧業博覧会列品訳名 農商務省博覧会掛編』(1885年増補訂正)に拠って英訳語を調べると、「革包 Valise」、「手提革包・堤革嚢 A portmanteau」となっていて、「手提革包」の語には「テサゲカバン」とルビが振ってあります。この頃(1881~1885)に、政府は革包をカバンと読ませていたことが分かります。
革包カバンは、Valise、Portmanteauの訳語が当てられていたことから、これらの輸入品を原型に製作されということが推定されるかも知れません。

【因みに、前回紹介した出品目録中、 胴亂は A portmanteau、烟袋・煙草入は A tobacco pouch、荷袋は A purse、袋は A bag、文庫は A box made of paper, lacquered 】

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おおたがきさまへ 投稿者:京都人 投稿日: 2月20日(月)03時01分29秒

tumiの鞄は確かに性能良さそうですがナイロンバッグにこの値段はちょっと高い気がします
ほしいのはブランドではなくて使い勝手ですので

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おおたがきさまへ 投稿者:京都人 投稿日: 2月19日(日)13時46分28秒

有難うございます
参考にさせていただきます

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拝復 太田垣様 投稿者:EB(EXTRA BAG) 投稿日: 2月19日(日)07時52分41秒

>調べたいと思いつつも、どうでもいいことでもあるし(笑)、
となると、遠方から拙宅書斎や某所研究室・資料室においで戴いても、成果はいか程でしょうか。と、マァ、軽くジャブを放っておいて(笑)、素人談義に入ります。【掲示板閲覧の皆様には、太田垣様と私との素人同士2人の応酬、その迷走振りは、平にご容赦願います】

辞典類を参照されるならば、高橋五郎の漢英対照『いろは辭典』(1888.5)だけではなく、『英和対譯辭書』(1872.9)、『英和字彙』(1873.1)、『英和小字典』(1873.12)などに登載されたBag等の類語についても、その訳語も確認されておくことを奨めます。
商業資料も『大日本商人録』の東京の部(1880.7)と横浜の部(1881.4)、吉田保次郎『東京名家繁盛図録』(1883)、新井藤次郎『東京勢閣図録』(1885)、長井良知『東京百事便』(1890.7)、上原東一郎『東京買物獨案内』(1890)、岡村清吉『東京名家獨案内』(1890)、『日本全国商工人名録』(1892.4)、賀集三平『東京諸營業員録』(1894)、『日本商工營業録』(1901)、『東京模範商工品録』(1907)、『東京商工録』(1910)、『日本皮革商工人名録』(1910)などは国立国会図書館で閲覧できます。

次に、明治十年の内国勧業博覧会関連の文献資料は、太田垣様が閲覧された『内国勧業博覧会審査評語』の他に、『内国勧業博覧会諸規則』、『内国勧業博覧会出品目録』、『内国勧業博覧会賞牌褒状授与人名録』、『内国勧業博覧会委員報告書』などがあり、国立国会図書館(電子版も可)で閲覧できます。
出品目録では、福田政次郎の出品には「文庫(一)牛皮角形(二)麻布 胴亂(三)牛皮蟇口 ○革包(四)角形 ○吹革(五)茄子形」、田中伊三郎の出品には「革包(一)牛革眞鍮金具 ○辨當箱(二)小倉織象革前後開 ○煙草入(三)象革茶色 ○額(四)革杉網細川紙」、川上藤兵衛の出品には「胴亂(一)牛革堤籃形、… ○界紙入(二)、… ○革包(三)布製鈍方形」と記述されています。
太田垣様は、少なくとも審査評語の該当箇所と出品目録(第二区第五類)の該当箇所を対照の上で、メモを書かれ、公表されたものとは思いますが、説明文から見ると疑問も残ります。もしご覧になっておらず、またお望みならば、出品目録の該当箇所の映像資料を送ります。
【なお、言わずもがなのことですが、現在の言葉や概念をそのまま用いて、当時の事物を推定することは危険です。衣匣という言葉はシナの調度(結婚の際の調度や旅遊の際の道具でもある)に由来し、衣匣は、シナの小説や絵画に描かれ、またご指摘の通り朝鮮民主主義人民共和国平壌特別市楽浪区域貞柏洞の墳墓(王光墓)からも出土されたようですが、これらをもって明治日本の「衣匣」を類推するのは軽率に過ぎると思います。同じく、「櫛の箱一具、衣箱コロモハコ一具」となどという日本の衣装箱や長持・中持の類から、どのような形でどのような寸法であるかを類推するのも軽率なことです】
勧業博覧会に出品された福田政次郎の「衣匣」については、現物もしくは図版・記録類を見ていないので言及することはできませんが、実見したそれより昔の携帯用とも思われる皮箱・漆皮箱(上下に重ねる形式)の類は大体35×45×9cm程度のものでした。鉄道・馬車の発達に伴い大型化したことも推測されますが、太田垣様のように「匣は、大型の衣装トランクのことを言っているのではないか」として、大型のトランクと推定することには少し飛躍があると感じます。何方かに、実物かその詳細記録を基にご示教願えると幸いなのですが。

ところで、委員報告書の兵庫県の部にも面白い記載がありました。革箪笥・革小箱を出品した浦上や平井に対して「女用ノ小ナル手提物ノ類ヲ造ラバ佳ナラン」という評語です。また、出品目録によれば兵庫県の平井市平の出品は、ずばり「カバン」の名称で、柳製堤匣です。こちらの方が鞄事始に近い気もします。
なお、賞牌褒状授与人名録には、旭玉山(牙彫)、高村東雲(木彫)、清水六兵衛(陶器)、永楽善五郎(陶器)、西村勝三(靴製造)など馴染みの名が記されています。高村光雲の『幕末維新懐古談』ではこの勧業博覧会のことが述べられています。高村東雲の場合は、龍紋賞ということもあり、当時の讀賣に記事が掲載されたそうです。

>それにしても鞄という漢字は突如現れて広まってゆきます。私は谷澤氏およびその周辺がかなり大きな役割を果たしていたのではないかと想像しています。
ご見解を否定するつもりはありませんが、ご想像の根拠は何でしょうか? 商工録等には谷澤の名前は殆ど出てきません。口碑によるのでしょうか。太田垣様とは逆に、谷澤が今日、自己の役割を実態以上に誇大に宣伝しているという想像もできます。どちらにしても、多様な資料を掘り起こさないと憶測の域を出ないようです。

最後に、カバンといえば、やはり軍用と学用です。太田垣様が引用された『砲兵射撃教範附録』(1888.9)の図は正しくショルダーバッグですが、「携帯カバン」の語が何から齎されたのか、陸軍の砲兵学校のこの教本はどこの国のものに拠るのか、何語からの翻訳か、を知りたいと思います。「軍用カバン」が、「学校カバン」と共に、カバンという物と言葉の普及大衆化に深く関係していることは容易に想像されますが、この点についても、どなたかにご示教願えると幸いです。

追記  以上の内容および前回投稿内容は格別に調査したことではなく、だいぶ以前に別件を調査した際の余禄のようなもので、あまり学術的な話ではありません(よって素人談義と申し上げました)。書くべきことは残っておりますが、掲示板閲覧の皆様にはさほど興味のないことを長々と書くのも憚られますので、ここで打ち切ります。後は太田垣様と個人的なやり取りでといたしましょう。
また、先程「どなたかにご示教願えると幸いなのですが」と書きましたが正直あまり期待はできません。今は本業の時間を割いて鞄について研究調査することも出来かねますので、折に触れて自ら調査をしたり、友人達(正真正銘の碩学)から話を聞いたりしたいと思います。格別な収穫があれば、その際に投稿したいと存じます。

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京都人さんへ 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月18日(土)11時39分42秒

楽天で人気のある革のバッグとしては、土屋鞄工房やヘルツあたりのようですね。
HERZ 3WAYダレス 34125円あたりは比較的安くて良いのですが数ヶ月待ちですね。
http://www.rakuten.co.jp/porco-rosso/467905/478087/377030/

ナイロン鞄だとTUMIのポートフォリオ・ブリーフとかもあります。
http://www.rakuten.co.jp/daiko/443880/700583/

比較的安い商品が並んでいる楽天ショップとしては桜市場の鹿鳴館コーナーでしょうか
http://www.rakuten.co.jp/sakura1/391914/
http://www.rakuten.co.jp/sakura1/391914/475450/

ほかにもいろいろあると思いますよ。

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おおたがきさまへ 投稿者:京都人 投稿日: 2月18日(土)09時31分45秒

そうですね確かに部署も決ってないのに高い鞄は無謀かもしれませんね
予算無視で考えるとダレスバッグとブリーフケースはどちらがいいのでしょうか?
でもipod何かを入れようと思うと皮製の物は少ないイメージがあるのですがどうなのでしょうか?
参考にしてるのは楽天市場なんかを参考にさせてもらってますが人気ランキングの上位を
閉める物はちょっと高すぎる気がして

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京都人さんへ 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月17日(金)22時58分0秒

15000円であれば、予算的にダレスはちょっと難しいかと思います。

鞄の位置づけですが、長く使いたいという気持ちは分かるのですが、とりあえずリクルート用の使いきりで考えたほうがいいと思います。どんな会社のどんな部署でどんな仕事になるか分からないうちに気合の入った鞄を買ってしまっても、お蔵入りしてしまう可能性が高いです。

実用性を考えるなら折り畳み傘が入れやすいとか、A4用の《ファイル》や《封筒》が入る大きさを考えてみてはいかがでしょうか?電車通勤が長くなりそうなら、MDやi-podなんかをスマートに収納できるポケットも欲しいところですね。

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EBさんへ 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月17日(金)22時08分27秒

EBさん、いろいろお調べ頂きありがとうございます。

> 高橋五郎の漢英対照『いろは辭典』(1888.5)には「かばん」の語義説明に「革包」の文字が使われ「革の手提 A leather trunk」と説明されています。

これは未見です。是非、確認したいと思います。
明治初期の資料にはカパン等と書かれたものもあります。(誤植かもしれませんが)

それにしても鞄という漢字は突如現れて広まってゆきます。私は谷澤氏およびその周辺がかなり大きな役割を果たしていたのではないかと想像しています。

ただ、「革包」→「鞄」という説には私は否定的です。実は、先の博覧会の資料の中には、「革包」の他に「革包家具」というのも見られ、鞄とは別に、革で包んだものという認識はしっかりあったと思われます。革包家具がどんなものかはよくわかりませんが。

むしろ提籃(ていらん:提げるカゴの意)、提嚢(ていのう:提げる袋)といったように手で提げるというところに注目した熟語のほうが自然な気がします。

「革包文匣」と匣の解釈ですが、文匣は時代が下れば文庫となって定着する小箱で、その点は理解しているつもりです。ただ、ここで衣匣は衣装ケースです。しかも旅行で使える衣装ケースとなると、ここで意味している匣は、かなり大きな箱を意味しているのではないかと思い、メモしたのです。

世界大百科事典の王光墓の項に、出土遺物として、冠帽、指輪、陶器、漆器などに混ざって衣匣や鏡奩(きょうれん:鏡を入れる箱) などの調度品が出たと書かれているらしいのですが、未確認です。もしお手許にあるのであれば、ご確認いただきたく。

また、提匣という言葉も見えます。柳で編んだ手提げ箱なのでしょうが、竹で編んだ提籃と違って、もっとハードケース、ハコのような意匠を持っているのではないかと思われます。

> 出品には博覧会規則で和英対訳の小札を付けることになっていたのですが、それには何と書かれていたのでしょうか。

私の借りた本には残念ながら、対訳の記載はありませんでした。また、英語が併記されている資料についてもわかりません。なにか情報があればお願いいたします。

> また、田中伊三郎以下の説明文にも私には理解しかねる点があります。
これはどのあたりに理解しかねる点があるのでしょう?行厨とか烟袋でしょうか。

調べたいと思いつつも、どうでもいいことでもあるし(笑)、そもそもどんな本に当たれば出てくるのか、基礎知識が無いのが決定的に辛いところです。

手元にあるのは、モースの撮った写真集で、1880年~1910年頃の風俗が写真で残されています。中に京都・新京極の写真があって、「かばんくつ各種 trunk & shoes」という看板を掲げているものが見えますが、通行人の風俗は着物に草履です。明治期の新聞や雑誌を閲覧するのは、またずいぶん先になりそうです。

あ、もしかしてEBさんの書斎(?)にお邪魔して、一緒に文献を当たれば、いろんなことが瞬時に解けるような気がしてきました。お邪魔可能であれば、別途メールでもいただけませんか?

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太田垣様へ 投稿者:EB(EXTRA BAG) 投稿日: 2月17日(金)17時33分48秒

太田垣様
「【長文】鞄の言葉の起源に関するメモ(2月16日21時16分)」並びに「日本における『鞄』ことはじめ研究」を拝読いたしました。博捜されており特段付け加えるべきこともありませんが、関連して少しだけ書かせて戴きます。太田垣様がご存知のことを書き連ねる点には、ご容赦願います。

国語辞典で、「カバン」という語彙が登載され「鞄」の文字が当てられたのは、大槻文彦の『言海』第二冊(1890)が初出ですが、高橋五郎の漢英対照『いろは辭典』(1888.5)には「かばん」の語義説明に「革包」の文字が使われ「革の手提 A leather trunk」と説明されています。
これに関して、「革包」という言葉がカバンの意味を表す言葉として当時あり、それを用いての語義説明なのでしょうか? しかし、古くから「革包拵」や「革包胴」という言葉があり、「革包」カハツツミの語義からすれば、「革包」という言葉がカバンの意味を表すものとして直ちに用いられたとは考え難いようです。或いは「鞄」の文字(その字義とカバンの意味は異なるが)は古く存在したが、活字がなかったため一見すると二文字に見える「革包」で代用したのでしょうか? これも複数の書物に「革包」とあるので、活字の代用と考えることはできません。或いは「革」と「包」から作字されたという文字の成立過程を辞典の記述もなぞっているのでしょうか? しかし、カバンの意味を表す言葉として「革」と「包」から文字が作られ、結果として既存の「鞄」の文字と同一になったのではないかとする推定にも、有力な根拠は見出されません。確たるところは未だ不明と思われます。太田垣様はいかにお考えでしょうか。
その後の主な国語辞典では、大和田建樹の『日本大辭典』(1896.10)、藤井乙男の『帝國大辭典』(1896.10)、金沢庄三郎の『辭林』(1907.4)などに「かばん 鞄」の項目があります。しかし、英和辞典や和英辞典では、荒井郁之助・柴田昌吉・ヘボン・イーストレーキらの辞典には未だ訳語や語彙説明に「かばん/鞄」の文字はなく、和田垣洋三の『新英和辭典』(1901.11)、神田乃武の『新譯英和辭典』(1902.6)まで下ります。

さて、『大日本商人録』の東京の部(1880.7)と横浜の部(1881.4)には、「靴」商の項はありますが、「カバン」「鞄」商の項はありません。『日本全国商工人名録』(1892.4)には「鞄」商の項があり、商人名や住所が登載されています。また、長井良知の『東京百事便』(1890.7)にも、「皮鞄商」の項があり、商人名や住所が登載されています。
因みに、室町三丁目から銀座四丁目までの「通り(今でいう中央通り)」に面して在った鞄製造・販売店の名を順々に記すと、西側は、鞄商・吉川銀二郎、鞄商大阪屋・川上藤兵衛、鞄舗・飯島駒吉、鞄商・高能赤太郎、鞄商越前屋・和田文七、鞄商・谷澤禎三、鞄商・林策一郎、東側は、 鞄小売商・荒井卯三郎、鞄商鞆繪屋支店・相場眞吉、鞄陳列所紀伊國屋・宮本善之助、鞄商・丸林庄吉、鞄商・津田吉七、鞄商・瀧田六郎、革鞄商鞆繪屋支店・相場眞吉、鞄小間物商・橋本半次郎、などです。【註 鞆繪屋は靴商。鞄販売の支店が2店舗あった】 この他に丸善など輸入商品の取扱店でも鞄を販売していました。また、行李商も大阪屋市右衛門など数店ありました。
室町三丁目から銀座四丁目までの大通りに面した鞄店の数が、全店舗数(含む会社)485に対して3~4%に及んだことは、日本橋・京橋・銀座界隈の鞄店の集積状況として、近代商業史的には注目すべきことかも知れません。

【失礼を省みず付け加えるに】同じ内国勧業博覧会への村上清兵衛の出品に「革包文匣」があります。匣コウの字義は小箱ですから、博覧会事務局が文字を正しく使っているとすれば、「匣は、大型の衣装トランクのことを言っているのではないかと思われます」という太田垣様の見解はいかがかと思われます。出品には博覧会規則で和英対訳の小札を付けることになっていたのですが、それには何と書かれていたのでしょうか。また、田中伊三郎以下の説明文にも私には理解しかねる点があります。再度江戸期末から明治初期の社会風俗資料に当たられてお調べになった方が宜しいのではないかと思われます。また、鞄の広告が明治初期の東京や横浜の新聞、雑誌、商工録などに掲載されていますが、一枚の挿絵はクドクドシイ説明文に勝ります。既にご覧になられていることと思いますが…。

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エルベシャプリエの特大サイズ探しています。名古屋市西区近郊でご存知ないでしょうか? 投稿者:てるる 投稿日: 2月17日(金)14時47分21秒

エルベシャプリエの特大サイズのトートーバッグ名古屋市西区近郊で取扱い店舗ご存知ないでしょうか?6年ほど前すごく流行して、2個購入したのですが、一個は大サイズで、自宅にあるのですが、旅行にぴったりの、特大サイズで、お気に入りでしたが、自宅のどこを探しても、見当たりません。 購入した店舗や・デパート・エクセル等に問い合わせしましたが、取扱いがありません。オークションで見ても、特大サイズがありません。

ご存知でしたら、どうかメール下さい。宜しくお願い致します。

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おおたがきさまへ 投稿者:京都人 投稿日: 2月17日(金)14時08分21秒

どうも有難うございます
私は水商売を昔やっていたので、背広はそういう着こなし方では、結構着慣れています
バレンタインのプレゼントに、鞄を買ってくれるとの事なのですが。そんなに高い物を
買って負担を掛けたくないなということで、一万五千円以内で就職してからも使って
いきたいので必要としてる機能等が実はよくわかっていない状態なのです。
本当に初心者なのでアドバイスありがたく思っています
撥水や2WAYやマチが広がったりといろいろな機能がありますよね?
社会人になってからも使っていきたいので最低限必要なことはA4の書類が入ることと
かっこいい鞄を探しています
かなりわがままな条件ですがアドバイスいただけたら嬉しいです

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京都人さんへ 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月17日(金)07時23分55秒

リクルート活動なんてもう20年ほど前の話ですので、最近のリクルート活動って1日に何社も廻って、会社説明資料とかで重たくなるのでしょうか?
もしせいぜい1日2社ぐらい訪問するのであれば、鞄の重さが5キロとか10キロになることは無いでしょう。素材は特にこだわらないと思います。革でもぜんぜん問題無いと思います。
(私のイメージでは)背広を着慣れていないのであれば、ダレスバッグはちょっと珍妙に感じます。ダレスにするなら薄マチのものがいいでしょう。
2WAYは背広にシワを作る原因になりかねません。好き好きですが、ムリに2WAYにする必要は無いでしょう。
鞄屋さんがリクルート用に用意している鞄は、ブリーフケースが多いと思います。訪問時に置く場所に困るときがあると思いますので、マチ幅は薄くても床に立てておけるものがあれば、便利だと思います。

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リクルートの鞄について 投稿者:京都人 投稿日: 2月17日(金)05時30分8秒

楽天市場で色々探してみたのですが結構迷ってしまいました
まずナイロンにするか牛革にするか・・・・
ダレスバッグにするかブリーフケースにするか
2WAYにするかしないか等です
やはり重たい鞄というのは疲れるものなのでしょうか?
意見お願いします

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【長文】鞄の言葉の起源に関するメモ 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月16日(木)21時16分7秒    編集済

今日、確定申告を提出したついでに、国会図書館で古い資料を少し漁ってきました。
後日、まとめようと思いますが、メモ書きとして書き置いておきます。

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原本代替請求記号  YDM42229 (マイクロフィッシュ)
タイトル      明治十年内国勧業博覧会審査評語
出版年       明10
全国書誌番号    40033899
書誌ID       000000451343
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この本は、明治10年の内国博覧会出品物に対し、審査員が表彰理由を述べた記録です。

これまでの調査で、提嚢などの言葉が使われていたのは知っていたのですが、今回この本をざっと見てみると、「牛革衣匣各種」という言葉がP100に見つかりました。
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仝 牛革衣匣各種 銀座三丁目 福田政次郎
革質精良ニシテ縫綴緊密ナリ旅行必要ノ具ヲ製スル着意ノ好キト勉励ノ功を嘉ス
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受賞理由からみると、匣は、大型の衣装トランクのことを言っているのではないかと思われます。ただし衣匣でネットを検索すると、「かくし」つまりポケットの事を指す記述もみつかります。

また、P108には、革製諸器として興味深い記述があります。ちょっと長いですが。
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仝 革製諸器 柴井町 田中伊三郎
革包ノ製熟皮清白ニシテ縫綴精緻其価亦廉ナリトス烟袋ノ釘縫好シト雖も象皮ヲ用ヰルモノ
稍強勁ニ失ス行厨ハ頗ル新型ニシテ遠携ニ便ナリ其扁額ノ如キハ値極テ貴シト雖モ金字及紋共ニ精美ニシテ且内部ニ物ヲ秘シ人ヲ知ルナカラシムルノ工夫ヲ費ス共ニ勉励ノ製ト為ス
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皮清白というので、ヌメ革の類でしょうか。烟袋は煙草入れではなくて、キセルそのもののようで、中国由来の言葉のようです。
http://www.tobacco.gov.cn/bowuguan/yanju.php

象革を使っているけど、ちょっと耐久性に欠けるとの評。行厨とはアウトドア用重箱型ランチボックスのようなもので、新型との評。

で、いずれも鞄の周辺の用具なのですが、今の鞄に通じる「提嚢」については、川上藤兵衛(銀座タニザワ初代谷澤禎三氏の師匠)のところで触れています。(P108)
ただ、革の鞄ではなく、布製の鞄のようです。ずっと革鞄だけだとおもっていたので、これは個人的には新発見かも。
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提嚢各種 通三丁目 川上藤兵衛
布包ノ旅■堅牢ノ製ナリ唐艸紋革製ノ提嚢ハ従来ハルシヤ革ト呼フモノニ類シ美ニシテ雅ナリ其縫綴モ亦精緻トス衆工ヲ課シテ蒐輯ニ勉ムルノ効ヲ観ル
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■=(たけかんむりに匣)
布製のトランクは丈夫で、唐草紋を施した革の鞄は、美しく縫製も良いという評。
ここでルシヤ革が何か良くわからないのですが、「ラシャ革」だとすると、羅紗のようなヌバック状のものなのか、「ペルシャ革」金唐革の一種なのか…。
下記の金唐革の解説ページに羅紗手という言葉が見えます。
http://wacoa.topica.ne.jp/wacoa/roots/index.html

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失礼いたしました! 投稿者:みこ 投稿日: 2月13日(月)22時50分42秒

太田垣さま>
そうです、そうです!プリンセスバックのです!
他にそんなにダコタという名前があるとは全く知りませんでした。
お手数をおかけし、本当に失礼いたしました。
さっそく問い合わせしてみようと思います。
知らなかったとはいえ、すみませんでした!

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INDEEDのダレスについて 投稿者:TT 投稿日: 2月13日(月)18時32分34秒

おおたがき様
INDEEDのバッグの件ありがとうございました。参考にさせていただきます。

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続まとめレス 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月12日(日)23時59分46秒    編集済

かねこさんへ>
アタッシュケースということですが、普通アタッシュにジッパーは付いていないので、どんな鞄なのかちょっとイメージが沸きません。あと、重なっている感じというのも、よくわからなくて。なんらかの鍵付きのファスナーか何かなんでしょうか。

↓あたりのホームページの用語を使って、説明いただけると嬉しいのですが。
http://www4.ocn.ne.jp/~sko/html/topics/topics_2.html

みこさんへ>
ダコタですが、プリンセスバッグが扱っているやつでしょうか。財布があるとするとこれかな、と思うのですが。
http://store.yahoo.co.jp/princessbag/dakota-bag.html
もしそうなら、プリンセスバッグに問い合わせれば納入先がわかると思います。

あるいは、アメリカでよく販売されているTUMIが作っているトラベルバッグのダコタでしょうか。これにも小物があるのかもしれませんので。
http://www.londonluggage.com/dakota_MTX.htm

ほかにもバッグでは、アルバカーキのダコタとか
http://www.goodleather.co.jp/003_dakota.html
シルバーレイククラブのオイル・ダコタ・レザーのシリーズとか
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sampei/silverlake-club.htm#オイルダコタ

いろいろダコタがあります。

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まとめレス 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月12日(日)23時37分10秒

2月に入ってからなんだかバタバタしていてお返事が遅れています。
日刊ゲンダイも結局買い漏らしてしまって、何が載っていたのか確認できずじまい(^^;

シュレジンジャー>
トーリンさんが扱いを始めたのですね。情報感謝です。中堅どころの鞄専業メーカーさんですし、サポートラインとかも比較的安定するのかな。

グルカ>
推測ですが、多分在庫の有無に関係なくホームページに載せていると思います。
在庫管理と精密に連動したホームページの受発注システムって相当大変ですから。
廃盤になったら、ホームページから商品情報を削除する程度でしょう。

Yasuさんへ>
ブライドルの手入れですが、私が唯一ブライドルで持っているのは、札挟み、財布、名刺入れです。これらは普段から手にしているものなので、特段油分を補給しなくてもいい状態を保っているように思います。私だったらディアマントでもメルトニアンでもどちらでもいいような感じですが…。
Adornoさんが書かれているSwaine Adeneyのアドバイスは貴重な話ですね。革の製造過程で使ったクリームを分売して、失われた油脂と同じ油脂を継続的に補給するという考えなのですね。

TTさんへ>
INDEEDのダレスはまだ見たことがありませんね。
http://yes-indeed.com/business.html
上記ホームページによると、Borsaというイタリア・テンペシテ(TEMPESTI)社のオイルレザーを使った鞄と、Grantという国産サドルレザーの2つのラインがあるようです。Grantの方は裁断から縫製まで一人でやっているようなので、物を見て良ければお買い得かもしれませんね。

マーユさんへ>
情報ありがとうございます。
バターとかオリーブオイルとかをうっかり飛ばしてしまうと、雨ジミよりも大変ですよね。
手垢の黒ずみを綺麗にするクリームとか欲しくなりますね(^^;

ねこらびほさんへ>
色落ちの話ですが、多少は避けられないでしょうね。私は休日用にグーワタナベの生成りのバッグを一つ持っていますが、生成りですので、特に色移りや色落ちの経験はありません。多くの帆布は蝋がしみこませてあったりするので、買いたての頃は防水スプレーは必要無いように思います。

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Dakotaのお財布 投稿者:みこ 投稿日: 2月10日(金)22時41分57秒

こんにちは、みこと申します。

財布を新調しようと思っており、Dakotaの財布に
しようかと思っています。ネットでも買えるのだと思いますが、
いろんな種類を実際に手にとって選びたいので、Dakota製品を
東京都内、もしくは横浜あたりで取り扱っているお店を是非
教えていただけないでしょうか。地方在住で、近々上京する
機会があるので、そのときにと思っていますが、どこを
探したらいいのかわかりません・・・。
今のところ、有楽町西武と銀座三越などならあるかなぁ・・・と
思っていますが、どうでしょうか?
宜しくお願いいたします!

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re:開かなくて困っています 投稿者:かおり 投稿日: 2月10日(金)13時35分16秒

デジカメ等で写真アップされてはどうでしょうか?
どなたか回答できるかもしれませんよ

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開かなくて困っています 投稿者:かねこ 投稿日: 2月10日(金)00時26分30秒

以前使用していたアタッシュケースなのですが、
どうしても開け方を思い出せません。
ジッパーの何と呼ぶのか分らないのですが、
通常開けるときに引っ張る部分が、
2つ重なっていて離すことができません。
鍵は使っていなかったと思うので、
簡単に開けられるはずなのです。
以前も、「な~んだこうやって開けるんだ~」と
思って開いた記憶があるのだけど・・・
どうしても思い出せません。
ずっと探していた大事な物が入っている可能性が高いのです。

どなたか教えていただけないでしょうか。

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サブバッグ 投稿者:ねこらびほ 投稿日: 2月 7日(火)16時31分35秒

おおたがき様

布のバッグというご提案ありがとうございました。
街でステキなバッグを見かけて以来、帆布のバッグに以前から興味があったので早速リンクをたどってHPを見てみました。
それぞれに個性があり、使いやすさへの工夫があり、で心惹かれましたが、グーワタナベ、犬印鞄製作所、FACTORY KOSHIKO、BLOOK HMなどが個人的には好みが合いました。
一澤帆布は例の騒ぎのせいか現在通信販売はやっていないのでしょうか、残念なことにHPでも商品を見ることが出来ませんでした。

さて、帆布のバッグを通勤用のサブバッグにと考えた時に、色落ちの点でためらいを感じています。
通勤用にと考えますと、生成りの帆布ではちょっとカジュアル過ぎるように思います(夏などは良いかもしれませんが)。ある程度濃い色の方が(メインバッグとの組み合わせ的にも)しっくり来ると思うのですが、そうなると色落ちが気にかかります。
特に中に入れるものがお弁当やペットボトルだったり、腕にかけて肘の所で持つとなると、水分や摩擦での色落ちが心配です。
実際どの程度の色落ちがあるのでしょうか?また、防水スプレーなどで色止めの効果はあるのでしょうか?
帆布系のバッグをご利用経験のある方のコメントをいただければ是非参考にしたいのですが・・・。

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マーユ様へ 投稿者:Yasu 投稿日: 2月 7日(火)15時18分7秒

Yasuです。ありがとうございます。
私のは、濃い色なので色の変化や汚れは目立ちません。
今、皆様から教えてもらった方法で少しずつ部分的にやってみてます。
いずれにしても油分のつけ過ぎには注意します。

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代理したいです 投稿者:汪 投稿日: 2月 7日(火)12時12分7秒

上海の汪と申します。上海はいまどんどん発展しており、日本のカバンは例えば吉田とか人気になっております。僕は上海で日本ブランドの代理とかいろいろサポートをしたいです。興味がある方がメール及び僕の携帯へ13816130510に電話くれませんか。よろしく御願い致します。

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(無題) 投稿者:マーユ 投稿日: 2月 6日(月)20時05分20秒

ブライドルレザーほど高価な革ではないのですが、似た製造法の革のバッグを使っています。参考になるかどうかは分かりませんが、使用して感じた事を書いてみます。私のバッグの革は、植物タンニン鞣しのサドルレザーに強制的にロウを含ませた物です。白い粉のような物が出てきますが、柔らかい布で拭いてやると白い粉が消え光沢が出てきます。タンニン鞣しなので焼けて色が変化してきています。雨ジミはできにくいのですが、持ち手は手脂で黒ずんできます。油脂は吸うようです。汚れはそれほど気になりませんが、傷にはめっぽう弱いです。爪が当たっただけで傷として残ってしまいます。基本的には牛のヌメ革と同じような扱いをしています。たまにラナパーを少し付けたスポンジで拭いてやるぐらいです。低粘度のオイルを付け過ぎるとオイルを吸って色が濃く変化しますので注意が必要かも。

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INDEEDのダレスについて 投稿者:TT 投稿日: 2月 5日(日)22時46分45秒

こんにちは、突然ですがINDEEDのダレスについて、ご存知の方がおられれば、評価と言うか、ご意見を頂けないでしょうか?オイルレザーの手作りとの事ですが・・・。
http://sound.jp/tuws/

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EB(EXTRA BAG)様へ 投稿者:Yasu 投稿日: 2月 5日(日)09時50分26秒

Yasuです。

すみません。いろいろお尋ねしすぎたかもしれません・・・
手入れに関しては少しずつ部分的に試してみます。
私の場合は逆に湿度が比較的高い場所に置いてるのでそれに合わせてやっいいきたいと思います。

金に糸目をつけない・・・というのは普通のサラリーマンですので・・・
時間をかけていろいろと探してみます。
ありがとうございました。

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重ねてYasu様へ 投稿者:EB(EXTRA BAG) 投稿日: 2月 5日(日)02時49分54秒

ブライドルレザーの鞄の手入れ法に関して再度のお尋ねがありましたので、お答えいたします。【但し、前回記しましたように「ブライドルレザーの鞄といっても様々、また使用方法も様々でしょうから、最適の方法はご自身でお考え戴くしかないと思いますが、もし信頼の置ける鞄製作者をご存知ならば、鞄持参で手入れ法をお尋ねになるのも一法かと存じます」ということには変わりありませんし、また私は別段「鞄に相当、精通」してもおりませんので、その点をご斟酌下さい】

「②固く絞った布で水拭き、半時位乾燥させる」に関し、一般には水分は皮革に禁物と言われていますが、私の場合、鞄の置かれている仕事部屋や自宅クローゼットが密閉された24時間強制換気の場所であって湿度が低く乾燥状態なので、「革は乾燥し過ぎると劣化する」という鞄屋さんの助言を入れて、汚れ落としを兼ね水拭きを行っています。二十年近く行っていますが、あくまでも私の場合の手入れ法です。Yasu様の場合に適切か否かは、ご事情・ご環境によると思います。
「乳化性クリーム」は千数百円程度のTanned Leather用です。成分は不明ですが、蝋成分の比較的少ない乳化性のものにしています。これも適否は判りません。部分的に試されるのが宜しいでしょう。私は鞄の付属品のネームタグと鍵ケースで行いました。

> 今も以前の品質を維持しているようなお勧めの鞄とかはありますか?
鞄についての知見に乏しく、また多くの鞄を使用したり多数の方の使用感を伺ったりしておりませんので、私にはお答えできません。ご容赦願います。
品質のために金に糸目を付けない鞄、つまり作り手の高度な技術が維持される体制があり、かつ高額な製造費を価格に転嫁できるような一品ものの鞄ならば、あるにはあるようですが…。

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Adorno(トム)様 投稿者:諏訪 投稿日: 2月 4日(土)23時53分34秒

もういい加減にしてはどうかね

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付記 投稿者:Adorno 投稿日: 2月 4日(土)21時22分44秒

ここでもう一つ学んだことについて付記します。「返信」と題した投稿で述べているように(これは繰り返し投稿文で言及していますが)、英国では近年の日本などのアジア諸国での英国製品の好調な売上などを背景にか、東洋人の購買層が再び増加しています。これはこれで歓迎すべきことです。しかし、一方で、この掲示板でも言及されている方がありますが、かっての(つまり一昔前の)製品、とりわけ、ブライドルハイド製品に関して申し上げれば、品質の変化は否めません。私見ではこれは購買層の変化があると思われます。つまり、英国人の有産階級の購買層(あるいは一定の評価の有る老舗の商店の顧客)から、ブランド商店(老舗のかばん屋であり洋服店であり)の顧客が「顔の見えない」旅行客に移ろってきたとい理解も可能です。わたしの知人によると、シャンペンの音をパンと立てて開けるやり方はアメリカ人が大挙してヨーロッパに訪れるようになってからだ、ということになります。それが証拠に昔からの高級な料亭ではソムリエが音を立てないで開けるじゃないか、と彼は論じています。たしかに、彼の説を正当化するわけでは有りませんが、古くからあるヨーロッパの料理店ではシャンペンを開けるのに音を立てるという光景は見たことがありません。これはヨーロッパの伝統ではなく外から派生したことです。同様に、戦後の復興によって日本だけでなく、冷戦、そして諸外国の反目は、アジア市場に工業的な利益をもたらします。そして、それによって、外貨との通貨の差が急激ではなくなった。1960年代はたしか一ポンドが1000円以上したと記憶しています。それから、外貨もてあまし、そして、空前の海外旅行ブームが到来し、日本人が世界中で買い物をするようになった。当然、それまでのメディアの啓蒙によって「一流品」というものが存在し、それを自前で贖うことが出来、しかも日本で買うよりも本国で贖うほが割安だということも知識と実践から広まっていく。そして、これは日本だけでなく、アジア諸国でも波及します。
1970年代からすでにヨーロッパに訪れる人は増えますが、以降、ヨーロッパの老舗と称される専門店、とりわけ、ルイヴィトンなどはバブル期は日本人の買い物に規制をかける(特定の商品は売らない)という状況になる。これがもたらしたものこそ「質」の変化ではないかと私が解するものです。つまり、かっての有産階級が常用していたものは、これは繰り返し書いていますが、とりわけ、消耗品である靴の場合、靴の手入れに関してはどの靴屋でも、”Please give them instructions to・・・”(お手入れに関しては・・のように指示されますと・・)と指導していました。けれども我々は環境の差こそあれ靴は自分で磨く。あるいは、履き潰してしまう人もあってこうしたことが解らずキョトンとした人もいましたっけ。つまり、顧客が変わってきた。いかに、有産階級の人間が昔からの贔屓の客であったにしても、彼等は膨大な量を贖ったり、コンスタントに訪れて買わない。むしろ、長年いとおしんで、10年、20年、という歳月をかけて毎年店に訪れて踵をを直したり、修繕する。つまり、客として、店が発展するにとっては、あまり「生産性」がない。けれども、新興層はパーッと現れて数十分か1時間で店の3日分の売上に価する商品を買う。そうするとこうした人々のニーズに合わせて商品が微妙に移ろってしまうのです。Swaine Adeneyの顧客(ピカデリー住所の)となれば、そうした人々が自らの手で贖った鞄を磨いたりはしません。ですからこそ、タローという、ブライドルレザー固有の白い油脂の斑点が浮かんでいる商品を店頭に売っていても、皮になめしの時に生じた小傷があろうと店頭に出しておく。客のほうでは磨けば解る。無論、中産階級の人々であっても磨けば解るぐらいの情報がある。然るに肝要なのは、こうした環境になじめない人々であり、彼等にとって磨けば光るとはいえ、ぴかぴかの商品をデパートの店頭で眺めている目には傷物に映ります。そこで、クレームが生ずる、説明しても、一人二人の数ではないし、店頭に掲示しても誰もが見るわけではない。そこで「変化」が要求されてくる。これはあくまでわたしの感想です。ゆえに、受け取る人間も、経験した人間も百人百様ですけれども、こうしたことは何もこの数十年で派生したことでは有りません。次に引用するのは、イーブリン・ウォオの「ブライツヘッド再び」の冒頭の部分、オックスフォードの寮生に使える召使の言葉です。”If you ask me sir,its`all on accont of the war.
It all came in with the men back from the war.They were too old and they didn`t know and they woldn`t learn.That`s the truth.”
この言葉が吐かれたのは第一次大戦後のイングランド、英国の紳士を育成する紳士のための学校の寮、そして幾世代の紳士の卵の世話をした人間の口からです。そして、会話は彼等が使えていた紳士、あるいは「紳士」と評されていた人間が存在しなくなったとうのは、「戦争」からだということに拠ります。たしかに、一つの小説の場面の会話の些細な一言に過ぎません。しかし、この戦争を経験したことによって生じた変化がどれほどのものか、つまり、この男の接してきた紳士、そして彼が目の前にする紳士の違いを端的に表すのみならず、「階級」というものの「移ろい」をえぐりだしているとわたしは思います。そしてそれはピーコック革命だ、あるいは、ビートルズだ、ローリングストーンズだ、ボウラーハットをカブッタ人間が滅亡する以前から、内在していた歴史の姿であるのではないでしょか。いささか、愚昧なことを酔いに負かせて書きなぐりました。申し訳ありません。

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返信 投稿者:Adorno 投稿日: 2月 4日(土)19時13分37秒

前回はwrap round strap case と書きましたがここで誤植があります。ここで前後の仔細を申し上げますと、当初は前記した形のものを予定しておりました。けれども、その後、使用については金具のみのデザインのほうが開閉に楽であることが(もう一つの事情は後述します)感じられ(wrap round strapというのは鞄に金具だけではなくストラップが付いていて開閉するのに手間がかかる)、これはデザインを変更しました。
Flap Over Caseというのは、書類鞄としては代表的な形の製品であり、開閉には金具を用います。この場合の代表的な金具の金属は真鍮ということになりますが、わたしは工房からメールで金具は通常のものを使用するという打診が来た時に、「金具のデザインに凝るというのは無粋なのでここでは金具を銀にしたい」と返答しました。彼らの応答は「それは難しい。金具に関しては伝統的にソリッドブラスを用いている」というものでしたが、”I insist on my idea.Please try it.”と返信してからしばらくして、” We will see how it works.”と応えが配信されました。
前記(2月1日投稿分)したように、わたしは鞄の基本は皮であると思います。それは靴も同様です。現在、ドイツのカールフロイデンブルク社の皮は希少になりました。P社に買収される以前に、英国のチャーチという会社がマスタークラスといって通常の製品よりも人間の手や、素材に費用をかけた靴を作っていました。とりわけ、120年だったか、P社買収以前の特別シリーズで同社が製造した靴には、このメーカーの材料が用いられています。さて、金具が決まり、皮が決まり、「じゃ、デザインは」というところで、わたしはWRAP WROUND STRAPS CASEと応えましたが、ここで、店の人が、「この種の鞄をお使いになるよりも、お客様ならばシンプルなデザインをお使いになるようがよろしいようで・・」と書いてきた。ここで後日談ですが、わたしが注文する前に、この店では「ご職業や、身体的特徴、どのような類のものを鞄に入れるか」といった質問がありました。ですから、彼等はわたしがどのような人間か、つまり、背広の内ポケットにペンを入れるか、頻繁に中のものを取り出すのか、こういうことを考えていると描いても語弊は有りますまい。
そこで彼らが提案してきたのは、トップフレームケースあるいはフラップオーヴァーケースであり、We recommend you to choose from these types.”と勧めててきました。そこで、わたしの応えは、フラップオーヴァーでした。無論、彼らの提案を却下することもできたでしょう。しかし、材質の件ですでに無理強いしているので、ここでは考えを取り下げました。わたしは接客のプロではないし彼等は何十年と客を見ている。
件の鞄ですが材質に関しても金具に関しても2月1日に記しているので割愛しますが、外見はまったく普通の黒い鞄です。これが1000ポンド以上とは誰も夢想しますまい。けれども、たしかに、ミシンと違って一律とは言えず、縫製はまぁ、一定ではなく、このあたりが「手」の持ち味でしょうかねェ。よく、ハンドメイドのネクタイ、とりわけ、イタリアの工房あたりのものだと、糸の解れが見えますが、そんな感じかな。長くなりましたが、ざっと、こんなところです。

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EB(EXTRA BAG)様へ 投稿者:Yasu 投稿日: 2月 4日(土)18時44分36秒

アドバイスありがとうございます。

私もブライドル以外の鞄はEB様とだいたい同様の手入れをしていました。ただ、水ぶきはブライドルに関してはやった事はありませんでした。
乳化性クリームとは靴や通常のなめしの革に使用する一般的なものでしょうか?
Adorno様からもアドバイス頂いたのでいろいろと少しずつ試しながらやってみます。

バレクストラはたしかになめしが変わりましたね。
革質がどうのというのはどこのメーカーも落ちてきてるとはよく聞きますね。
仕方のないところなんでしょうね。
ところでEB様は鞄に相当、精通されてるようにお見受けしますが、今も以前の品質を
維持してるようなお勧めの鞄とかはありますか?

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Adorno様へ 投稿者:EB(EXTRA BAG) 投稿日: 2月 4日(土)16時27分19秒

ご投稿『もう一つの鞄』(投稿日:2月 1日)を拝見いたしました。また昨年10月26日のご投稿では、「wrap round strapのケースは、昔その前を通る度にディスプレイを眺めていた店に注文しました」と書かれておられました。好奇心から勝手に店舗名などを推理しておりますが、もし差支えがなければ英国製鞄の紹介のために、前回のSwaine Adeney社製鞄と同じく、こちらの鞄についても詳細を公表して戴けると幸いです。

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Yasu様へ 投稿者:EB(EXTRA BAG) 投稿日: 2月 4日(土)16時24分52秒

ブライドルレザーの鞄の手入れに関しては、Adorno様から既にアドバイスがありますが、ご投稿中に私宛の文章を拝見したこともあり、少々思うところを書かせて戴きます。

ブライドルレザーの鞄といっても様々、また使用方法も様々でしょうから、最適の方法はご自身でお考え戴くしかないと思いますが、もし信頼の置ける鞄製作者をご存知ならば、鞄持参で手入れ法をお尋ねになるのも一法かと存じます。鞄販売店の店員では不適任の場合が多いようです。
私の場合は全くの我流ですが、①ブラシで埃などを落とす、②固く絞った布で水拭き、半時位乾燥させる、③油性汚れがあればクリーナーで拭き落とす、④乳化性クリームを塗布、半日ほど経てから磨く、ということを必要に応じて、④は年に数回、行っています。
なお、ブラシは天然素材の靴ブラシを、布は鞄の保護袋を大量に貰ったのでそれを適当な大きさに切って使用しています。(Stain RemoverやLeather Moisturizerは容易に入手できるものを使用していますが、商品名は略させて戴きます) この方法で適切か否かは正直申して判りません。

Valextraは会社の所有者が代わり、商品展開の変化(商品の多様化大衆化、婦人物の重点化)が現れつつあるようです。婦人用ハンドバッグやトートバッグの品目が増えたこともあり、「数年後、バレクストラの文字が女性のファッション雑誌に並んでいるかもしれませんね(太田垣様の言)」という訳です。
染色や鞣の違い、金具の違い等々、昔と〈作り〉が違って来たのは間違いありません。聞くところ(噂)では、Valextra社は、旧来の技術を維持継承するために一旦会社を辞めたベテラン職人の再雇用に努めているそうです。「最近のValextraは品質が落ち、価格だけが上がった」との声を聞くようになってしまっては、今後ValextraというBlandは成り立たなくなるでしょうから。
ところで、近年は製品数も増えて購買層も拡大しているようですが、ゾウなど稀少皮革製品の2倍以上の価格のアリゲーター製品を購入する客が大勢いるとは見えません。高級路線と大衆化路線をどう合致させるのでしょうか、興味はあります。Gucci社に倣うことはないとは思いますが…。
私は、稀少皮革製品(『世界の一流品大図鑑』某年版掲載品?) を定価の7割引で購入したので、この価格でならばソコソコの〈値ごろ感〉があります。また、鞄をご覧になった殆どの方が型押し製品と誤って判断されるので、動物愛護・自然保護を日頃主張している我が身にとっては甚だ好都合でもあります。
而して、「次のValextra製品の購入は?」と問われれば、やはり「今後の動向を見て…」でしょうか。

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Adorno様へ 投稿者:Yasu 投稿日: 2月 4日(土)15時54分33秒

Yasuです。ありがとうございます。

日本橋でしたら、近いので今度、寄って見ます。
ブライドルレザー専用のものがあるのですね。
しかも、そんなに長い時間置いてからブラッシングとは知らなかったです。

購入して試してみたいと思います。ありがとうございました。

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ブライドルハイドの手入れについて 投稿者:Adorno 投稿日: 2月 3日(金)17時33分33秒

Yasu様

ブライドルレザーの手入れですが、わたしの場合は、市販のBRIDLE LEATHER FEEDというクリームを使います。これは日本橋の丸善服飾館で購入することが可能です。たしか値段は千円前後です。ちなみに、このクリームは丸善で輸入しているSwaine Adeney とPapworthいずれの製品にも付随し、同じメーカーの手によるものであると思われます。Swaine Adeney製のトップフレームに付録として入っていたクリームにはSwaine Adeney Brigg Leather Feedとありますが、丸善で売っている製品と容器やクリームなどは同じです。
ケアーに関してですが、
Swaine Adeney社のアドヴァイスは、毎三ヶ月ごとにクリームを柔らかい布につけて、それで鞄に脂を与え(この場合同社は、allow leather to absord,preferably overnightと勧めています)鞄に脂分が染み込むまで一晩ほど待ってから、クリームを取り除き、ブラッシングをするように私共はお勧めしております、とのことです。尚、このブライドルレザーフードですけれども、材料はブライドルレザーの加工に用いるものを使っているようです。Swaine Adeney社ではこのブライドルレザーフードを使用すrことを推奨しているようです。

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ブライドルレザーの鞄の手入れ 投稿者:Yasu 投稿日: 2月 3日(金)16時40分36秒

こんにちは。Yasuといいます。
いつも、興味深く見させてもらってます。

ところで手持ちの鞄でブライドルレザーのものがあるのですが手入れ等は皆様はどうしてますか?
私は他の通常のなめしの革鞄は、コロニル社のプレミアムプロテクトやディアマント または
メルトニアンのデリケートクリームでたまに手入れしてますが、ブライドルレザーについては
手入れ方法がわかりません。よい方法があれば教えていただけますか。

EXTRA BAGさんへ

私も先日ヴァレクストラ銀座店を覗いてきました。以前、ヴァレクストラのブリーフを使用
していて(今は手放してしまいましたが)EXTRA BAGさんと同様に革のシボが以前と変わったように感じました。シボが大きくなったというか、細やかでなくなった。少し革の質感が落ちたように
感じました。価格は大分あがっていましたが・・・

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(無題) 投稿者:R 投稿日: 2月 3日(金)15時30分11秒

こんにちは、過去ログからずっと読みましてグルカの鞄に興味をもちました。
そこでグルカのHPから直接購入しようと思うのですが、HPに載っているカバンは
全て在庫があるものなのでしょうか?

http://www.ghurka.com

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70年前のトランク 投稿者:KKE 投稿日: 2月 3日(金)12時45分8秒

興味のある方は、、、、http://www.kabankoubouendou.com/toranku.html
前のは、失敗削除しといてください

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日刊ゲンダイ 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月 2日(木)23時21分52秒

明日2月3日のスポーツ紙日刊ゲンダイに、私のことが少し載るそうです。

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まとめレス 投稿者:おおたがき 投稿日: 2月 2日(木)23時14分5秒

まとめレス

C++さんへ>
2004年1月となると、また話が変わってくるのではありませんか?
前回は2005年1月頃と書かれていましたよね。
時期もあやふやで、雑誌名も最初は特集まで指定していたのが、雑誌名も不明となると、探しづらいですね。

外していると思いますが、ISABURO の CITY1.2.3あたりをチェックしてみてください
http://www.isaburo.com/

EXTRA BAGさんへ>
詳しい情報ありがとうございます。
稀少皮革のサポートに関しては、どこの大手ブランドも同じような状況なのかもしれませんね。

コーチが無骨な紳士モノといったイメージから、いまや女性向けの人気ブランドとなったように、数年後、バレクストラの文字が女性のファッション雑誌に並んでいるかもしれませんね。

ねこらびほさんへ>
すっかり鞄屋さん漬けの日々ですね。リンク集がお役に立っているようでとても嬉しいです。単に無言でお金を払って鞄を買うのではなく、お店の人や職人さんと話をしていくと、いろいろ勉強にもなるし、鞄も大切にしようと思うようになるので、楽しいでしょ。

メインバッグとサブバッグの使い分けも形になってきているようですし、ボチボチと理想のサブバッグのイメージ固めをしてゆくといいと思います。帆布系のバッグをお持ちで無いようなので、生成の綿バッグなんかをあわせてみてはどうでしょうか。

REMOさんへ>
うーん、ちょっと思い浮かばないので、もう少し考えさせてください。アタッシュケースではなくてアートディレクターが持つような薄マチの樹脂製バッグなどのほうがありそうな気がします。

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Re:シュレジンジャー 投稿者:通りすがりのトド 投稿日: 2月 2日(木)08時42分52秒

最近「㈱トーリン」で扱ってます.
問合せされてみられては!
シュレジンジャーについては
http://www.torin-bag.co.jp/schlesinger/index.html
トーリンの情報は
http://www.torin-bag.co.jp/history.html

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シュレジンジャー 投稿者:そら 投稿日: 2月 1日(水)22時37分59秒

どなたか教えてください。
シュレジンジャーのクラシック(ビジネスバック)を10年ぐらい前にNYで購入しました。
さすがに取っ手の部分がヘタってきてまして。革がボロボロの状態です。普通に修理に出すと違う形状の取っ手になってしまうと思うのですが、海外メーカーの場合、どうにもしょうが無いのでしょうか?

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工房訪問続き 投稿者:ねこらびほ 投稿日: 2月 1日(水)13時59分27秒

次に、柳橋のOz companyへ。
4階建てのビルの二階にある営業・ショールームを訪ねると、カラフルな女性物のバッグや小物がズラッと展示されているスペースで、社長の大関さんが笑顔で対応してくださいました。訪問の趣旨を伝えHPで見た体験教室にも関心があるとお話しましたところ、「ウチはアパレル・ブランドのオーダーが中心だが個人のオーダーもOK。但し、この間職員がゴソッと辞めたばかりで手が足りないので2月までは受けられない。教室の方も思ったように生徒さんも集まらず、人手が足りない中指導のためにスタッフの時間を割くことも困難なため、スタートの目処が立っていない」との残念なお返事でした。あわよくば、指導してもらいながら自分のサブバッグを手作りで♪・・・はムリでした(;_:)

その後、ソメスにも立ち寄ったのですが、いつもの担当の方が外出中だったため出直すことにし、後日改めてTelにて相談しました。
夫のポーチは「作っていない」とのことでしたが、私の方はすぐに「心当たりがある」とショールームと本社の在庫を確認後に折り返し連絡をいただき、いくつかの型と色を本社から取り寄せた後、ショールームに伺って見せていただくことになりました。

本当は、三筋一丁目にある、ちょっとお洒落な感じの工房にも寄りたかったのですが、空腹に負けて帰宅しました。そこは、ウィンドウからチラッと顔をのぞかせている製品がずっと気にかかっているのですが、比較的大振りの高級な紳士物のようなので、訪ねるのに今一歩勇気が出ぬままにいます。次の機会にはぜひ訪ねてみたいと思います。

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散歩がてら工房訪問 投稿者:ねこらびほ 投稿日: 2月 1日(水)13時54分13秒

先日、休日でお天気も良かったので、近所を散歩がてら、おおたがき様のリンクを頼りに工房をいくつか訪ねてみました。 目的はオーダーも考慮に入れての、私のサブバッグと夫のベルト
ポーチ探し。HPでザッとチェックしたものの、実際にどんな物を作っているのか、欲しいイメージに似た製品はありそうかを見るための下見の訪問です。
実名を出しましたので、差し障りがありましたらお手数ですがご削除くださいませ。

まずはArtisticBeautyへ。
HPの様子から、ショールームが併設されている工房なのかなと思っていましたが、伺ってみると台東区は工房のみで商品は店舗のある多摩プラーザのみにあるとのことでした。仕事の手を止めて対応してくださった社長の清水さんは、私の下げていたバッグを見るなり「それはソメスさんのですね。ウチもソメスさんの仕事をしているんですよ」とのこと。もともとは革への箔押しの仕事がメインだそうで、ちょうど仕上がった刻印入りソメスのパーツを見せてくださいました。
訪問の趣旨を伝えますと、どんな物が欲しいのか、絵なり紙の模型なりで伝えてもらえればオーダーが可能とのお返事。他のお客さんのオーダー例を挙げて説明してくださいました。
ちょうどそこへ取引先の人?と思われる来客があり、それが偶然次に伺おうと思っていた浅草革工房マニローの玉田さんでした。どうやら共同で色々な製品を作っているらしく、 清水さんの「この人は名工ですよ」
のご紹介にてそのまま話に参加してくださいました。中に入れる物や大体の大きさなどを話しますと、予算も「おそらく一万円台で充分だろう」「蓋やファスナー、ポケットなど、具体的に言ってくれれば、その通りに何でも作るよ」との嬉しいお返事でした。
しかし、私の方がそこまで詳細に夫の希望を聞き込んでいなかったため話をそれ以上進めることができず、ひとまずお暇いたしました。
帰りがけにマニローさんの工房の場所も確認しましたが、こちらはご主人がお留守とわかっていたのでお邪魔しませんでした。
どちらも、実際の製品を拝見できなかったのが少し心残りでしたが、なかなか頼もしく暖かなお二人でした。

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もう一つの鞄 投稿者:Adorno 投稿日: 2月 1日(水)08時11分46秒

昨年の投稿文でも述べましたが、わたしはどうということもないデザインの鞄をロンドンにある小さな鞄作家の工房に発注していましたが、ようやく届きました。
こちらはトップフレーム(ダレスバッグ)ではなく、フラップオーヴァーという形のもので、造りなどは一見すると書類鞄としてどこにもありふれた形でありますが、以前のSwaine Adeney社製の品が要所は手縫いですがほとんどの工程でミシンを用いているのに比し、こちらは人間の手で糸がかかっています。もう一つの拘りはイングリッシュスターリングシルヴァーを金具に用いていることです。English Sterling Silverというのは、英国の銀(ホールマークが刻印されている)あるいは銀製品であり、シェーフィールドという生産地で鋳造された品、あるいは銀食器などで有名です。わたしの鞄には純度925、ライオン、豹の頭、城のマークが刻印されており、また今回は単純な銀の金具に、18 karat gold vermeilといって、銀の台の上に18金を塗金した物を用いました。鞄の基本は良質の皮の加工という一語につきますが、これもドイツのカールフロイデンブルクのデッドストックです。
さて、この鞄を取り出すときにもう一つ面白いものを包装を解きながら見つけました。それは、タイムズ紙の書評で、ある東南アジア系の女性がイギリスに移民するにあたり経験しなければならなかった、苦しみについての物語ですが、これが英国では評判を呼んでいるようです。
わたしは本も読まずにあれこれ内容を詮索するのは愚昧なことと存じますが、つい、現実のロンドンにある状況について思いをはせました。現在、ロンドンではかってのニューヨークにあったように、イタリー人街、中華人街、アイリッシュ街といった通りが出来あがり、外国から越してきた低所得者、中小階級がひしめいてるようですが、とりわけ、昨年のテロリズムの地下鉄爆破に見られるように、東南アジア、とりわけ、インドシナ、バングラデッシュ、中東の一部の人々、こうした人々の経済環境の脆弱さ、教育の不均一、こうしたことが叫ばれ、そしてそれがゆえに流血を要しない人間まで犠牲になってしまうという現実があうのではないか、そんなことを感じます。しかし、一方でこの国に隷属していたインド人の繁栄も驚かされることがあり、ロンドンの一等地に(100億円ほどらしい!)居を構える大富豪もいます。わたしが学生時代にニューヨークのある学校で英文学を指導していた人の本に、帝国主義社会の植民地政策で最良の武器は文学+言語表現=教育であると描いていこうとした力作がありますが、この女性による物語など、「世界に冠たるナントカ帝国」の暗部にある人種問題を描いたものであるにちがいなく、早速本屋に取り寄せ願おうと思っています。

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