カテゴリー別アーカイブ: 手入れと修理のFAQ

ホテルに置いたスーツケースやバックパックを守る方法

◆柔らかいバッグに鍵をかけるときに注意すべきこと 

日本では日常的にバッグに鍵をかけて使っているという人はいないと思います。スーツケースやアルミケースならまだしも、柔らかいバッグなどではなおさらです。しかし、危険の付きまとう海外ではできれば鍵をかけておいたほうがよい場合があります。たとえばホテルにスーツケースを置いておき、軽装で外に遊びに行く場合、スーツケースに鍵をかけておいたりします。では、リュックやボストンバッグのようなやわらかいバッグの場合はどうでしょう。もちろん鍵をかけておいたほうが良いのですが、実はちょっとした盲点のような、落とし穴があります。

 

上の写真を見てください。これはごく普通の鞄のジッパーの引き手のところに、鍵をとりつけたところです。このように2つの引き手が1本のジッパーの上にあるパターンは、リュックなどでは良く見られる形状です。鍵はしっかりとかかっていますが…… じつは、このような鍵の掛け方は、ほとんど鍵の役割を果たしていないのです。

 

上の写真を見てください。ポテトチップスの袋を開けるみたいに、鞄本体を左右に開いてゆくと、どんなに頑丈な鍵でも、あっというまに口がおおきくひらいてしまいます。 なんの道具も使わずに、子供でも数秒でこうやって開くことができます。鍵をかけているからと、安心していると、中身をそっくりやられてしまったりする可能性があります。

ただ、これをあるていど防ぐ方法もあります。中に硬い間仕切りを入れておくと、鞄の口は大きく広がりません。

◆きちんとしたロック機構のあるバッグのファスナー

こうした防犯上の設計がきちんとできているコンピューターケースなどは、中に無骨なほど大きな間仕切りが入っていたり、ファスナー周りが広がらないように硬くつくられていたりします。それでも心配な人は、ロックすることを最初から想定してある鞄を買うようにしましょう。

  

上記のように、2つのファスナーを交差させた根元に鍵を通すことができるようにしてあるにしてあるものや、下の写真のようにファスナー自体にロックが付いているものがあります。(ただし、どの製品を買っても同じ鍵なので、単にファスナーが止まるだけの気休め程度の機構ですが)

◆より本格的な対策 

バックパッカーなどがよく使っているのは、金網でバッグ全体を覆い、ワイヤーで柱などに固定するPacsafeの製品です。1999年にバックパッカー向けの専門誌でEditor’s Choiceを受賞したアイデア商品です。

そしてそれをバッグ内部に仕込んだ製品もあります。pacsafeのeXomeshという機構がそれです。バックパック全体にメッシュの金網が張り巡らされていて、それを引っ掛ける口が一か所あり、そこにワイヤーを通すと、メッシュがバックパック全体を守るという機構です。

見かけは何の変哲もないバッグだけど、中身は結構すごいという面白いバッグです。こういうのを飛行機の持ち物検査に通したら、検査する人はどういう反応をするんでしょうね。

楽山荘のホームページにあるpacsafe commuter safe 100の説明が結構わかりやすいので載せておきます。

pacsafe(パックセーフ) コミューターセーフ100

これであれば、海外に多い、バッグを切り裂いて中身を盗ってしまうようなスリにも対抗できるのではないかと思います。

日本の代理店AandF社のpacsafe製品の説明ページ

Pacsafeの製造元、Outpac Designs社のホームページ(英語)

スーツケースのトラブル対応(ダイヤルロックの番号を忘れてしまったとき)

スーツケースの鍵のトラブルで、よく掲示板に質問を頂く話題です。
ダイヤルロックは、コンビネーション・ロックとも呼ばれ、3つないしは4つの数字を組み合わせて施錠/開錠する仕組みの鍵のことです。(ナンバーロック、チェンジロックなど色々な呼び方をするみたいです) 鍵を持ち歩かなくて便利なのですが、番号を忘れてしまうと厄介です。

一般的な3連のダイヤルロックを開ける一番簡単な方法は、全部の組み合わせを試すことです。1時間もあれば「000」から「999」までの全てを試すことが出来ます。鞄屋さんに持ち込んで、依頼するよりも単純かつ簡単です。

逆に言えば、鞄が盗まれてしまえば、3連のコンビネーションロックでは、つけていてもほとんど意味が無いということになります。(安物の南京錠も同じですが)

そこで4連のコンビネーションロックのお出ましとなるのですが、こちらの場合は、ちょっと大変です。「たしか4で始まっていたはず」など、1桁でも記憶に残っている番号があればトライする価値があります。

また、鞄店の熟練した店員さんは、このようなトラブルにも慣れておられるようで、それなりに開錠の知識を持っておられるようです。

ほかにも色々なトラブルがあると思いますが、まずは良く質問に出てくるコンビネーションロックだけ、掲載しておきます。