グッチ創設90周年:京都・金閣寺方丈でアーカイブ展に行ってきました

京都・金閣寺の方丈で開催されていた、GUCCI90周年のアーカイブ展に行ってきました。

震災の影響で外国人観光客が減っていると聞いていたのですが、それでも金閣寺周辺にはアジア系を中心に外国人観光客が沢山いました。きっとこれでも例年よりは少ないのでしょうけど。

さて、今回の展示は金閣寺のあの金ぴかの建物で行われているのではなく、拝観料を払う窓口の右の方にある、方丈といういわば僧侶の蟄居のような建物で開催されていました。

そのため、拝観料は払わずとも展示会だけを見ることもできます。しかも、方丈からはほんのちょびっとだけど、遠くにあの金ぴかの建物を見ることができ、小さくてこぎれいな庭を見ることができます。(それでも1200円という価格設定はどうなのかと思うぞ。)

見学する人は、部屋の外周をめぐっている回廊式の廊下をぐるっと歩いて見学するようになっています。てくてく歩けば1周1分程度で終わってしまいます。さて、さいしょは12畳ほどの畳の部屋が前庭に向いて3つつながっており、そこにGUCCIの鞄がシリーズごとに展示してあります。

方丈の写真は、下記のあたりで確認願います。

http://kyotomoide.exblog.jp/13271409/

http://kyoto-albumwalking2.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-0eff.html

 

展示そのものの写真撮影は禁止で、(説明員によっては庭はOKとか言っていたのですがよくわからなかったので、残念ながら画像はありません。)ちなみに部屋に立ち入ろうとするとセンサーが働いて回廊の角に立っている警備員に睨まれます。(笑)

最初の部屋にはディアマンテ、いわゆるダイヤ型の格子を意匠とした50年代から60年代の旅行ケース。

次の部屋には持ち手部分に竹を用いたいわゆるバンブーバッグを中心とする50年代のものとその最新作が展示されており、併せてヘンプ生地の絵柄をつけたシリーズやGG意匠のスーツケースなど明るい色目のバッグが並びます。

3つ目の部屋は、打って変わって黒いケースで構成。照明もやや落としてあり、前の2部屋とは違う雰囲気。黒の中に赤と緑を配した50年代のモデルを、90年代のモデルで囲んでいる構図です。

方丈の角を曲がると、こんどは4畳ほどの部屋が2つ。最初の部屋には白いバンブーバッグがひとつ。次の部屋にはブラウンのそれがひとつ。

角には有名な陸舟の松があり、立派な枝を石庭の海に広げています。そして、その向こうには金閣。このあたりバッグより庭の方が感動的です。

次の角を曲がると書院や庫裏に面した小さな苔の庭に面した部屋。襖絵や戸板の絵は冬の情景。そして展示してあるスーツケースは1930年代のベージュ(ほとんど白)中心で構成。

ここでようやくパンフレットに書かれていたストーリーの意味を理解する。つまり、襖絵、戸板絵と展示の流れにつながりがあるわけだ。

ぐるっと回り込んでこんどは、背景や前庭との関係を楽しみながら2周目。

仙人が遊ぶ図、深い森の図、渓流と花の構図等、狩野派の絵を背景としてバッグを見てゆきます。一部屋目とふた部屋目の境のふすまを少し開け、そこにバンブーバッグを置いているのは、仙人を深い森に誘うための仕掛けだったりするわけで、そこが監修者日本画家の千住博京都造形芸術大学学長の意図するところなのでしょう。

GQの編集長代理 竹内 大さんのブログエントリー「グッチが金閣寺で、仙人に出会った〜!」に、そのあたりのことが書いてあります。

面白いコラボですが、近くに立ち寄ってじっくり見るということができなかったことや、トランク等を開けて展示しているものがひとつも無かったことが残念といえば残念です。また1930年代以前の鞄が無く、アーカイブとしてはやや物足らず。

まぁ、方丈自体が普段公開されていない場所であり、その襖絵は17世紀の狩野派の絵だといわれています。方丈の特別公開に1000円、グッチに200円ぐらいの価値感でしょうか。

あ、あとこの展示会は、10月に京都造形芸術大学、11月には銀座のGUCCIで開催されるとのこと。どのようなコラボになるのでしょうか。

 

2011年7月金閣寺方丈でのGUCCI展示のパンフレット表紙

 

これは、配布された冊子の表紙。昔のパンフレットからの転載なのでしょうか。冊子の中には説明無し。

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年7月金閣寺方丈でのGUCCI展示の説明資料

こちらは、部屋と展示物の関係を示した資料。

バッグの配置は、展示の配置と同じになっていて気が利いているが、襖絵の写真がモノクロで良く見えず、ストーリーが追いかけづらい…。