【本】おうちにバーキンを連れてって

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読了したので、書き直します。

この本の主人公は、ちょっとしたきっかけでエルメス製品をeBayで転売すると儲かることを知り、転売ビジネスを始めてゆきます。バーキンを購入するには2年待ち、3年待ちといわれているウェイティングリストがあるとよく言われますが、この主人公は1年間で200ものバーキンを手に入れ、転売しています。しかもウェイティングリストなんか関係なく。バーキンを手に入れるのに必要なのは、忍耐強い待ち時間ではないことがわかってきます。(じゃあいったい何なのかは、本を読んでのお楽しみ)

主人公はアメリカからスペインのバルセロナに移り住み、そこからフランスやイタリア、ギリシア等のエルメスに遠征「買出し」に出かけます。最初はスカーフからはじまり、やがてバーキンの存在を知り、そして「手に入れるための公式」を見つけ出します。エルメスの店員をいくつかのタイプに分けて考察し、このタイプはこう攻略すべき、と書いていたりしてなかなか面白いです。

遠征先の中には日本の銀座店もあります。転売で出入りするクレジットカードのポイントでマイルがたまるので、飛行機代はタダ同然なんだとか。銀座店はパリの本店より格段に大きく、日本人がヨーロッパよりも数段エルメス信仰を持っている事なども書かれています。(よく観察しています)

並行輸入や転売ビジネスは日本でもたくさんありますが、そういった人たちから見たエルメスという会社が展開しているビジネスや、エルメス製品をほしがるコレクター的な富裕層の生態が生き生きと描かれています。

告発本のような雰囲気は漂わないのは、著者のスタンスの軽さから来るものでしょう。軽くおしゃれに読み進めてしまいます。