【本】誰でもできる 手縫い革カバンの作り方

 

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「誰でもできる 手縫い革カバンの作り方」とあるが、中身は結構本格的な本です。しかもメンズバッグがターゲット。こういった本の類書はそう簡単に出版されることはないでしょうから、当面は革鞄を真剣に始めようと思う人にとって絶好のバイブルになるでしょう。そういった位置付けのとてもよい本だと思います。

本の内容ですが、とにかく写真が豊富で説明が細かいところに特徴があります。縫い方の手順などはまるで分解写真のような細かさです。ほかにも材料の揃え方と連動して、巻末にショップリストがついていたり、至れり尽くせりです。本の構成は5部に分かれています。最初に工具、材料、染料や革の知識が20ページほどあり、そのあとに4つの鞄制作を通して様々な基礎技術が解説されています。

この鞄製作に際しては、4人の鞄職人が登場しています。それぞれホームページがありますので、その作品や経歴を見ながらこの本を読むのもよいでしょう。

1 トートバッグ(TURKEY’S HAND MADE LEATHER WORKS
2 名刺入れ(革工房K
3 ポシェット(革工房ピオじい
4 ブリーフケース(岡田手縫い鞄

最初のトートバッグでは、型紙の作り方、縫い線の引き方、革包丁の使い方、菱目の打ち方等基礎的な技法を学びます。次の名刺入れでは、カブセ型の鞄に使われる様々な要素技術を学びます。そして、マチがあるポシェットの制作を経て玉縁のあるブリーフケースの制作へと進んでゆきます。

足りない情報はというと、工具の手入れぐらいでしょうか?古い鞄や見た目は単純だけど複雑な工程の鞄なんかをベースに「どうやって作ったのか考えてみましょう」的なコーナーでもあれば面白かったと思います。

本を開いて3分で誤植を見つけてしまったので、やや校正が甘い感じがしますが、鞄作りの初心者、特に独学で鞄作りを進めてゆこうという人にとっては、とても重要な本になると思います。