かばん工房エンドウ

出張の関係で土曜日が移動日となったため、少し足を延ばして前々から行ってみたかった、船橋のかばん工房エンドウに行ってきました。

船橋とは言っても、総武線沿線ではなく、津田沼から新京成に乗り換えて二和向台駅まで行くことになるので、なにかのついでにちょっと立ち寄るということはできません。

場所は、かばん工房エンドウのホームページにある簡単なものを頼りに歩いてみたのですが、迷わずに思ったよりも簡単にみつかりました。

二和向台駅のひとつしかない改札を出て、踏切を渡り、通行の多い通りに突き当ったら右へ。マクドナルドの近くの信号を渡って、お蕎麦屋さんの看板を目印に歩いてゆき、右手の住宅街に入ってゆくとすぐにわかります。本当に普通の家が工房で、窓越しに声をかけて縁側から上がりこむという感じです。

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さて、エンドウさん、かなりのご高齢だと思いますが見た目はとても元気で、会話をしていても時間を忘れるほどです。ホームページにも書かれている通り、50年近くを鞄職人としてやってこられており、都内の高級鞄店の鞄製作などを長年やってこられた方でもあります。

昔は鞄店やメーカーが専属職人のようなかたちでよい職人の抱え込みをやっていたようで、同業他社の職人さんとの交流とかはほとんどなかったそうです。だから今の若い独立系の鞄職人さんとももっと交流を持って若い人たちがどんな工夫をしているのかをもっと知りたいとおっしゃっていました。生涯勉強、生涯修行なのですね。

今は、ブログで知り合った埼玉の皮革業者さんと、地生といわれる国産牛から作った革を使ってなにか商品を作ろうといろいろ考えておられるようです。国産の良い革が無いのなら呼応してくれるメーカーと一緒になって作ってやろうという心意気、大切にしたいものです。

長年都内のメーカーや高級鞄店等の求めに応じて鞄を作ってきただけあって、都内の皮革問屋や部材メーカーの品ぞろえや在庫状況には精通されているようで、このあたりは最初から独立してやってきた職人さんと比べて一日の長があるように感じます。

さて、下の写真は、革を裁断するときの分厚いマットです。無数の裁断跡が職人としての年輪を感じさせます。ちなみにこれはまだきれいなほうで、もう一枚革すき機の横にあるマットはもっと年輪が刻まれていました。

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