トゥミ(TUMI)

◆概要

トゥミは、アメリカのビジネスバッグメーカー。耐久性に優れたナイロンバッグを得意とし、パソコンバッグや旅行バッグなどを販売している。世界に10000以上の販売網を持ち、日本にも直営店を3つ(東京銀座、東京丸の内、大阪梅田、大阪心斎橋 2007/11現在)持っている。

日本ではハンティングワールド(Hunting World)やレスポートサック(Le SportSac)等を取り扱う伊藤忠商事と大手総合バッグメーカーのエースがビジネス参画している。伊藤忠商事は総輸入元、エースが総販売元という形である。日本法人であるトゥミジャパンの資本金3億円の出資比率はエース:伊藤忠:TUMIで84:15:1という構成となっている。(2003年6月)

TUMIという社名・ブランド名の由来については、創業者、チャールズ・クリフォードCharles J. Cliffordが、ペルー滞在中にインカのTUMIという儀礼用装飾ナイフのお守りから取ったとされている。ただこのナイフは特に旅行やカバンと関係があるわけではなく、どのような思いを込めてこの名前を付けたのかはよくわからない。 なお、TUMIをTUMI神と説明しているホームページを見かけるが、TUMIは、シカンのナイムラップのような神ではなく、あくまでナイフのことを指すので注意されたい。

◆製品 

おもに、黒いブリーフケース、パソコンバッグ、キャリーオン、ソフトラゲッジ等を製造する。素材は、耐摩耗性に優れたナイロン繊維を使用しており、1997年頃は、防弾チョッキに使用する「トゥルー・バリスティックナイロン」を使用しているのを最大の売りにしていた。以後、生産量の拡大とともにオリジナル繊維の開発に熱心に取り組み、2002年からはFusion Z Nylon(現在は、FXT Ballistic Nylonと呼んでいるもの)を使用している。なお、高級ラインには一部革製品もあり、ナパ・レザーを使用しているものが多い。

TUMIのデザインとして特徴的なものとして、ブリーフケースには、逆U型をした大きなポケットが挙げられる。従来のように、ポケットの上面にジッパーがあるのではなく、ポケットの底面を残してジッパーが大きく開き、パソコンの付属品やCD等を取り出しやすくしたものである。

◆歴史

伊藤忠商事のホームページに掲載されているTUMIブランドの説明に詳しい歴史が掲載されている。

  • 1975年 Charles J. Cliffordが、TUMI Inc.を設立 南米から雑貨を輸入し米国内で販売するビジネスを展開。
  • 1983年 防弾チョッキ素材バリスティックナイロンを使用したバッグを発売
  • 1997年 サンタモニカに直営店舗をオープン。パソコンバッグをリリース。同じ時期、日本ではドラマ「踊る大捜査線」が大ヒット。主人公青島刑事が持っていたTUMI ULTRA ORGANIZER BRIEF Style 201 Ballistic(現在廃盤)が人気に。詳しくは、踊る大捜査線FAN SITE http://www.odoru.org/を参照のこと。
  • 1998年、伊藤忠商事、エース、トゥミの三社で契約締結。米国TUMIのWebページが開設されたのもこのころ。
  • 1999年トレーサータグによる紛失バッグを拾った人が持ち主に返すシステムを導入。
  • 2000年4月 TUMI銀座店オープン
  • 2004年 製造を中国中心に切り替えるとともにLifetime Warrantyを5年保証とする。また、このころからトレーサータグによる盗難追跡システムが本格的に導入され始める。(それまでは登録までにずいぶん待たされたりしていた)

◆雑学 

トゥミという表記について。1998年から2000年頃は、日本においてTUMIの動きがあわただしい時期であった。1998年以前は、仮名表記がないため、テュミ、チュミ等と表現されていたが、伊藤忠等の宣伝等もあり、日本語表記がトゥミに統一されるようになった。

製品保証について。1995年から1998年頃にかけて、鞄メーカー間でパソコンの耐衝撃機構の開発が活発になり、Kensington、Targus、Port等がしのぎを削っていた。当時は、どのメーカーの鞄もあまり価格は変わらなかったと記憶している。現在、Kenshingtonは、鞄以外のパソコン雑貨事業がメインとなっており、PortはTargusに吸収され、ブランド名として名前をとどめているだけになっている。Targusは個人よりも法人顧客にシフトしている。このころ、ソフトラゲージメーカーも含め各社がLifetime Warranty(永久保証)が導入される。TUMIも導入時期は不明であるが、早い時期から保証を行っていた。

一方、TUMIの材料供給については、その内装が時々マイナーチェンジしたり、ジッパーのメーカーが変わったりして米国内製造だけではなくなってきた。そして、tumi tracerシステムが軌道に乗った2004年頃に、永久保証はなくなり、保証期間は5年間(モノによっては3年)となった。(中国での製造が大がかりにはじまるのと前後していると睨んでいるのだが確証はない。)