シュレジンジャー(Schlesinger)

◆製造元について

もともとは1919年にフィラデルフィアで創業した老舗の鞄製造メーカーですが、(時期ははっきりしませんが)2000年前後にLeather Specialty Co,.Ltd.という会社に買収されました。Leather Specialty Co,.Ltd.は、やはり1917年よりバッグの製造を作り続けているKorchmar(コーチマーとでも呼ぶのでしょうか)等も吸収し、現在も高級革鞄を中心に製造を行っています。以前は、http://www.leatherspecialty.com/というホームページで、KorchmarとSchlesingerを扱っている旨を書いていましたが、2006年頃よりKorchmarのサイトに転送されてしまうようになっています。

THE LEATHER SPECIALTY CO. 1088 Business Lane,  Naples FL 34110

◆日本での入手について 

日本においては輸入代理店が安定せず、存在していても取扱いモデル等が限られているため、過去の情報はあまりあてになりません。バブルのころは、オカノという会社が取り扱っており、その後バブル崩壊後長らく入手困難となり、2002年頃から少なくとも2006年頃までは、トーリンで扱いがあったようです。2007年8月現在、トーリンのホームページからは取扱い情報が消えています。一方、2007年7月に出版されたワールドフォトプレス社の「鞄スタイル2」というムック本によると、大阪のダイヤモンド株式会社という時計や万年筆の雑貨輸入商社が輸入を取り扱っているようです。

小売りについては、東京では、アメ横の生水商店(しょうずしょうてん)で売っています。

◆ 鞄の特徴

 シュレジンジャーの革鞄の特徴は、ベルティングレザー(belting leather)と呼ばれる高級で丈夫な植物タンニンなめしの牛革で、経年変化を楽しめるようになっていることです。金具にはソリッドブレスを使用し、構造的にはケースセッターフレーム(Case Setter Frame)という商標を付けている鞄の角を強化する構造となっている点などです。

◆ 映画「ワーキングガール」で主人公が持っていたモデルは何?

このブランドが注目を浴びたのは、映画「ワーキングガール」のヒットによります。映画の中で主人公のOL、メラニーグリフィスがハリソンフォードから鞄を贈られるシーンで登場するのが、シュレジンジャーです。

2000年10月頃の掲示板での情報をまとめると、以下のようになります。

かつてのシュレジンジャーのカタログには、映画のワンシーンの写真と共にCLASSIC FLAP BRIEF Style118 と出ているそうです。また、「Cinema&Goods エスクァイア日本語版8月号別冊」によると「FLAP ブリーフ 15」というモデルらしいです。どちらが正しいのかはよくわかりませんが、いずれにせよ、フラップバッグ(Flap bag)です。

1997当時のカタログでは革の種類別に、
100シリーズ:ベルティングレザー
400シリーズ:サドルレザー
700シリーズ:ブライドルレザー
800シリーズ:ブリストルレザー
となっており2000年時点で、700番台はすでに生産終了しており、2005年頃には10番から100番台のクラシックシリーズと、SF等の型番がついたAdventureシリーズ、そして各々のラインにモバイルコンピュータ対応であるSZ型番のシリーズなどがありました。

手入れ用のクリームについては、当時はメルトニアンのデリケートクリームとされていたようですが、そのメルトニアンも会社が無くなってしまいました。