鞄の海外通販について

◆体験談の掲載について

日本で入手しにくいブランドは、やっぱり海外から入手するしかありません。しかし、さまざまなリスクがあるのも現実です。過去に、掲示板等に寄せられた海外通販の体験談などを最後の方にまとめておきます。

◆商品代金以外のコストについて

海外の通販で気をつけないといけないのは、商品代金以外のコスト。
結構コストがかかり、安いからといった理由で買うと結局日本で買うのと変わらなかったりします。

消費税、付加価値税-たとえばアメリカ国内でも州(場合によっては郡)によって消費税率等が違います。また欧州ではVATと呼ばれる付加価値税が結構高いのですが、一定の条件下(海外旅行者等)ではこれが免除されたりします。業者によってはVATの処理を代行してくれたり、してくれなかったりします。ヨーロッパの通販会社がアイルランドのコールセンターでヨーロッパ中の商品を受注し、税金の安いアフリカの倉庫から商品を発送する、といった例を聞いたことがあります。オーダー時には課税額などをしっかりチェックしておきましょう。

送料 - まず、海外発送してくれるかどうかという問題があります。米国内にしか発送しないサイトの場合は、Access USA等の小包転送サービス等を利用することも可能です。また発送してくれる場合もお店によっていろんな送料の取り方をします。重量によるもの、体積によるもの、数量によるもの等。鞄は重さの割りに体積をとりますから、うまくチョイスする必要があります。また、送る方法によっても値段が大きく変わります。

関税 - 日本に上陸してからも追加コストが発生する可能性があります。特に皮革製品は保護貿易の対象品目なので、普通は免税される1万円以下の商品にもしっかり関税がかかります。JETROや個人輸入のサイトでチェックしてみてください。

また、税関に問い合わせるとすぐにわかります。所轄の税関にメールで問い合わせる事が出来ます。(各税関で「税番・税率の照会」等のコーナーにある、専用の問い合わせフォーマットをダウンロードし、それに記述してメールで問い合わせるとスムーズにいきます)

為替リスク - クレジットカード等で支払うと、決済までの間に為替が変動します。安定しているときはあまり気になりませんが、円安進行基調のときはちょっと心臓に悪いです(笑) 

◆支払方法

やっぱりクレジットカードが一番簡単で便利だと思います。やっぱりVISAが一番利用範囲が広いようです。
小切手や銀行振り込みはなかなか面倒ですね。最近では、paypalで相手のクレジットカードに送金するという手段もポピュラーになっています。ただ、ちょっと小さなサイトや工房では、クレジットカード番号の送信に関しても、メールではなく電話やFAXで、というところが意外に多いです。アメリカなどは訴訟の国ですから、大きなドットコムサイト以外は、むしろこういう枯れた技術で応対していたほうが間違いが無いという考えなのでしょう。

海外通販に伴うリスク-日本国内で買うのと、海外通販を利用するのとでは、やっぱりリスクが違います。
商品が間違ったりして届くと手間もかかります。以下に、あらかじめ認識しておくべきリスクについて書いておきます。

◆英語でのコミュニケーション

海外通販では英語でのレター、メールがコミュニケーションの基礎です。オーダーすること自体には、英語力そのものはたいして必要ではありませんが、トラブルが発生したときが面倒です。たとえば、求めている商品知識の差というのも大きいです。たとえば「どこのメーカーのどの産地の革を、どんな製法でなめしているのか?」と尋ねても「上質の牛革です」といった返事しか返ってこなかったりすることがあります。

こうしたリスクを避けるために、個人輸入の代行をしている日本の業者に依頼してしまうという手があります。またイタリアやフランスのブランドで待つのが苦にならないなら、いわゆるスーパーブランドを並行輸入している業者が買い付ける時に一緒に買ってきてもらう手もあります。ただし代行料金等のマージンをとられてしまうので、円安の状況ではなかなかメリットが出ないかもしれません。

◆日本でのサポート

修理をしてもらいたいとき、サポートをしてもらいにくいという問題があります。日本で販売している商品の並行輸入品だからといって安心してはいけません。販売代理店の姿勢にもよりますが、日本国内の正規代理店から販売されたものだけをサポート対象にしているしている場合もけっこうあります。

◆体験談1 ドイツのネット通販ショップからリモワを購入した例 (2002年7月)
メールで、貴重な情報を寄せていただきました。2002年7月の事例です。

購入先
Leder Shop24
http://www.leder-shop24.de/

トップページに、日本語でのウェルカムメッセージが載っていますが商品説明などの本文はドイツ語、一部英語併記です。

購入品
# 品番 品名 VAT込み価格 VAT VAT抜き価格
I 925.52 RIMOWA Cabin Trolley IATA Silver Integral 439ユーロ 60.55ユーロ 378.45ユーロ
II 927.77 RIMOWA Jumbo 2 + 4 Silver Integral(77) 579ユーロ 79.86ユーロ 499.14ユーロ

注1:RIMOWA Cabin Trolley IATA Silver Integralは、日本品番の6122相当品(日本定価:90,000円)だが、短辺側のハンドルが長辺側と一緒では無い等、日本向け仕様と相違がある。
 
注2:RIMOWA Jumbo 2 + 4 Silver Integral(77)は、日本品番の6126相当品(日本定価:150,000円)だが、ハンガー付属しない等、日本向け仕様と相違がある。

送料
160ユーロ

日本円換算価格
カード決済時のVISA換算レート 1ユーロ=119.856円
# 項目 日本円 計算式 備考
1 RIMOWA Cabin Trolley 45,359円 378.45ユーロ×119.856円 輸出品の為、VATは付加されず
2 RIMOWA Jumbo 2 + 4 59,825円 499.14ユーロ×119.856円 輸出品の為、VATは付加されず
3 送料 19,176円 160ユーロ×119.856円  
A 小計 124,360円   購入先にカード払

その他諸費用
課税計算時の為替レート 1ユーロ=118.55円
CIF(つまり商品代+送料+保険代の輸入額)価格 610.80ユーロ=72,410円

ドイツから日本へ輸出した形になっており、CIFにはその輸出時の価格(つまり卸値)が書かれる事が一般ですので、この例では、INVOICEの商品価格の約70%(運賃を含めた価格の約59%)になっています。
# 項目 日本円 計算式 備考
a 関税 2,900円 72,410×4.1%=2,952 (100円未満切捨て) FEDEXが立替払い 統計品目番号4202.19-000
b 消費税 3,000円 (72,410+a)×4%=3,012(100円未満切捨て) FEDEXが立替払い 
c 地方消費税 700円 b×25%=750(100円未満切捨て) FEDEXが立替払い 
d 通関費用 500円   FEDEXが立替払い 
B 諸費用小計 7,100円    

総合計
A+B=131,460円

時間軸
発注から配達まで7日間と、非常にスピーディ。

03/JULY/’02 発注
04/JULY/’02 German Parcel にて発送
06/JULY/’02 Fedexに引継、FRANKFURT発
08/JULY/’02 日本の空港に到着
09/JULY/’02 通関
10/JULY/’02 配達

◆体験談2 ドイツの日本人が経営している店から購入した例(2002年5月)

2002年の掲示板への書き込みを転載しておきます。なお、文中のアルスター商会のホームページは、今は既になくなっています。

ゴールドファイルの鞄個人輸入 投稿者:南十字星  投稿日: 5月28日(火)21時18分00秒

初めて投稿します。ゴールドファイルの鞄のファンです。
先日ドイツのアルスター商会より個人輸入により下記鞄を手に入れました。
ご参考までに経過を紹介します。
アルスター商会のHPより、指定のメールアドレスにて日本語でやりとりをしました。
ほぼ翌日には回答をもらい納得した時点で国際FAXで注文し、クレジットで精算しました。

配送については次の回答をもらいました。

メーカーから入荷後、発送は国際郵便小包のエコノミー便で発送致します。
発送後2週間程で到着します。日本側の配達も郵便になります。
配達時に不在の場合は不在者用の連絡があると思います。
日時指定は当然出来ません。

発送が不安でした、日系の宅配業者を使用することも出来ます。
発送から到着まで発送伝票番号で荷物の居場所がトラッキングできます。
発送後、4営業日で到着いたします。
日本側でも担当窓口と連絡を取り、配達の日時を確認
出来ると思います。しかし料金が高くなります。
EUR209

費用内訳
Goldpfeil  Tradition 60-0906-02-045-0   EUR 1550
> >   送料   EUR  53
> >   保険料  EUR  31
> > Total  EUR 1634(196,506円)
日本側 関税 10,700円 消費税4,700円 地方消費税1,100円 通関料200円

総合計  21万3206円です。日本の店では税込み27万3000円の鞄です。

受け取るまでに、3週間かかりました。 以上何かの参考まで。

◆体験談3 Briggs & Rileyをアメリカから購入した例(2007年5月)

Briggs & Riley購入 投稿者:jy 投稿日:2007年 5月 3日(木)
はじめてカキコミさせていただきます。

数年前、新宿の三越のバッグ売り場で扱っていたとき、Briggs & Rileyのリュック(Computer Backpack)を購入して気に入っていました。
最近、Briggs & Rileyのビジネスバッグも欲しくなったのですが、或る鞄屋で確認したところ数年間に日本の代理店での扱いが終わってしまい、入荷は無いとのこと。これについては掲示板の過去ログなどにも載っていたかと思います。

そこで、国際発送もしてくれるウェブショップをこちらのリンク集より探しまして、さっそく注文しました。
ちなみに”Luggage Pros”というアメリカ・ミネアポリスにあるショップです。
http://www.luggagepros.com/

メールでの問い合わせへの対応も良く、安心して注文できました。
私が購入したバッグ(Mini Computer Brief)は本体149ドル。日本への発送料は34ドルということで、合計で184ドル。以前代理店を通して売っていたときもだいたい2万ちょっとしていましたから、だいたい同じくらいでしょうか。
お恥ずかしながら私はクレジットカードを使わないので、為替などで送金できないかとメールにて相談したところ、OKとの回答。さっそく郵便局で国際郵便為替を作って送りました。

送金後すぐに商品はEMS(Express Mail Service)にて発送され、その後はUSPSのサイトでトラッキング(荷物が今どこにあるかを確認)してました。米国発送が4/17で、4/24には商品を受け取りました。最後に関税で1500円がかかりました。

やっと手に入れたBriggs & Riley、かなり満足しております。マニアックなくらいに収納ポケットが多く、どこに何を入れるかで悩んだりしますが(笑)

以上、ご参考まで。