【雑談】xtra-pcは日本語化していないので注意

鞄以外の話題ですが、ネット上で意外と人柱が見当たらないので、少し書いておきます。

2500円のパソコンという触れ込みでネットで広告を出している、xtra-pcというものを入手しました。

これは8GBのSAN-DISK(市価400円くらい)のUSBメモリに少しカスタマイズしたLinux媒体(Lubuntu+LXDE)が収められていて、8GB版の場合は、25ドル+送料で売っています。

結論

結論を先に書いておくと、Linuxの日本語化知識が無いと、日本語では使えないです。しかしLinuxを日本語かできる能力があれば、usb-creator等のツールを使って、自力でUbuntuのブートUSBを作ってしまえるのではないかと思います。

できれば、起動時にランゲージとか国を選ぶメニューがあって、適切なアップデートが施されるようであれば、日本でも多少は需要があるのではないかと思います。起動時にMS Officeへの加入を推奨するプロセスなんかを加えて、PCのCドライブの文書を全部Office Onlineに吸い出しても良いかもしれません。

インストール

インストールはWindowsXP等のパソコンに差し込み、PCの起動時に起動媒体選択画面を表示させ、USBメモリを選ぶだけです。初回は管理者用のパスワード登録が必要ですが、2回目以降は不要です。

英語圏なら3分ほどでWebブラウジング(Firefox)、メール(Thunderbird)、オフィス(OpenOffice)が使えるので良いかもしれません。3分もすれば、デスクトップにはfacebook等のアイコンまで準備されます。

しかし、このままでは日本語表示はなんとかできるものの、メニューは全部英語で、日本語入力もできません。その上、Ubuntuの普通の設定機能が隠蔽されていて、CTRL+ALT+Tでターミナルを起動しなければ、設定もままなりません。

日本語化

日本語化は少々めんどくさいです。
初期インストール状態では、日本語入力はできないものの、Firefoxで日本語表示はできます。

日本語化の手順ですが、私はまず、メニューのLocal Administratorの中にあるSynaptic Package Managerで、ざっくりと日本語に関係しそうなものに対しアバウトにUpdateを掛けました。

次に、Ubuntu 14.04 LTSのJapanese Teamのパッケージレポジトリをターミナルからコマンドを叩いて追加し、Anthyを入れたら日本語入力ができるようになりました。入力メソッドの切り替えは、CTRL+SPACEです。

USBのパーテーションを確認してみると、
sudo parted -l

モデル: SanDisk Cruzer Fit (scsi)
ディスク /dev/sdb: 8003MB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: msdos

番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ
1 1049kB 50.3MB 49.3MB primary fat32
2 50.3MB 6050MB 6000MB primary ext4 boot
3 6051MB 8002MB 1950MB extended
となっています。

PCのハードディスクも自動でマウントしてくれるので、ハードディスクの中のドキュメントなどを吸い出して、クラウドにアップロードしてしまうのも良いと思います。

 

201612extrapc02

ブツはものすごく小さいです。無線マウスのUSB側というと大体雰囲気がわかると思います。

201612extrapc01

パッケージは簡素です。USBメモリを販売しているプラケースをそのまま使っているように思います。マニュアルはここに書いている内容ですべてです。電源を切って、USBメモリを挿して、起動時にUSBを選択したら完了。ぐらいのことしか書いてありません。

201612extrapc05

PC起動時にFキー(私のIBM PCの場合はF12キー)を押して、起動ドライブの選択画面を表示させます。USBが選択肢に出てきます。

201612extrapc04

この画面は、Synaptic Package Managerで、ざっくりと日本語化したあとの画面です。まだUbuntu 14.04 LTS Japanese Teamを当てる前です。

201612extrapc03

おなじくUbuntu 14.04 LTS Japanese Teamを当てる前です。ふつう、このあたりに設定用のメニューがあるはずなのですが、見当たりません。

アメリカのebags.comがいつの間にか日本への配送を始めていて、結構便利な件

いままで米国サイトで鞄を買う際には日本への輸出をきちんとやってくれるLuggageProsを使ってきました。何度か使っていますがトラブル無く、またDM広告などもほとんどないので気に入っていました。

今回、ブラックフライデーということで米国での安売りが激しくなる季節に、リュック(それも輸入関税の高い革製)を買ってみようと思って探していると、ebags.comが日本への配送をしていることを知りました。

ebags.comのWebサイトには日本円で表示される機能があります。ebags.comは国際配送をborderfree.comという業者に任せていて、受注確認メールや、出荷連絡メールはすべてborderfree.comから届きます。
下記の記事によるとebags.comとborderfree.comが提携したのは、どうも今年からのようです。
https://www.internetretailer.com/2016/10/06/theres-big-turnaround-happening-ebags
商品は、2016年11月25日注文、2016年12月01日発送、2016年12月08日受け取りという流れでした。日付指定しなければ12月6日には配送されていたようです。2週間弱です。
発送にはFEDEX等も使えますが、borderfree.comはなんとクロネコヤマト宅急便と提携していて、選択メニューにYAMATO TA Q BINと表示されます。
また、輸入関税を事前に支払うというオプションもあり、これを使っておくと受け取り時にお金を出さなくてよいので便利です。
もちろんクロネコヤマトの宅急便の配送番号も自動的に提供されるので、配達前に受け取り日時の変更が可能です。
出荷されると、borderfreeから出荷連絡メールが届きます。そこに、トラッキング番号とリンクがかかれています。リンクをクリックすると、borderfreeのトラッキングページにアクセスします。
さらに追跡すると、ヤマトの国際貨物のトラッキングページに遷移します。
ebags2016-02
そしてそこからDETAILをクリックすると、見慣れたクロネコヤマトのトラッキング画面になります。
ebags2016-03
で、ここまでは大変スムーズな買い物ができたのですが、ここで問題が…。
商品間違いです。リュックでは無く、同じメーカーのブリーフケースが届きました。アメリカのサイトはこれが困るんですよね。ここ最近、他のeBayの業者にも商品を間違えられたりして、ついていない感じです。
いずれも伝票は合っていて、ピッキングで間違えているというパターンです。それにしてもどうして安い方に間違えられてしまうのだろう。(笑)
で、ebagsのサイトを見ると、返品に関してはサポートにチャットで問合せよと書いています。さっそく問い合わせてみると、5分程待ってオペレーターが登場。
つたない英語でテキストチャットをします。
どうも国際出荷便の場合商品交換ができないので「返品→返金→再注文」という流れになるとのこと。じゃあ、ブラックフライデーで特価で買った金額で買えないのか…と、聞くと、申し訳ありません、とのこと。ちょっとがっかり。
いま、返送用のラベルをメールで送ってくれるのを待っている途中です。

万双の動画

万双のトップページに流れれている動画、ちょうど60秒に編集されていて、10MB程度に収めています。
撮影はハンドっぽくて手ぶれしているけど、結構リアルな制作動画に仕上がっていて面白いです。

 

あと「万双代表へよく頂く質問と回答」に、「最近はお店にいないのか?」という質問があって、「最近は生産現場で教育や品質管理の仕組み作りに励んでおります。私よりも若くて感じが良い人間が店にいるようにしています。」という回答が載っていました。

武井さんのトークを聞きたい人がたくさんいるんだと思います。

東急ハンズ心斎橋店

アジアからの外国人旅行者がいわゆる「爆買い」をしてくれるきっかけで、いろいろ街が変わってきている。外貨を落としていってくれるのだから全体としてはいいことなんだろうけど、大阪の黒門市場などはすっかり観光スポットになってしまってかつてのプロフェッショナルな魚問屋の面影は薄くなってしまった。

大阪の心斎橋から道頓堀のあたりも外国人観光客が多い。ユニクロには免税手続きコーナーがあり、ドラッグストアには英語・中国語・韓国語の商品説明がたくさん並んでいる。

で、東急ハンズ心斎橋店も例に漏れず爆買い観光客をターゲットにした品揃えをしている。この時期1Fには涼し気な扇子がならび、文具コーナーにはフリクションボールが大量に並んでいる。

私にとって嬉しいのは、鞄コーナーに日本製のものが日本製として胸を張って陳列されていることだ。日本で企画された海外製もたくさんあるけれど、日本製もきちんとある。お客さんは価値のある商品を求めて東急ハンズに来る。安いだけの商品を買いに来ない。

自己満足の高品質ではいけない。日本製のなかから海外の人の目でみて価値のあるものを選んでもらうことが大切で、その結果がつくり手にフィードバックされることを願っている。

ランドセルの通販サイトにアクセス集中した話

ランドセルの通販サイトがアクセス集中でシステムダウン。これは、今年2016年に初めて確認された現象だと思います。

まず鞄工房山本の方が6月20日にアクセス集中でダウン。続いて土屋鞄製造所のランドセルサイトが7月1日にアクセス集中でダウン。いずれもランドセル販売解禁日に起こった悲劇のようです。

いずれも実店舗があってそちらも長蛇の列のようで過熱気味。

さて、これをシステムの視点で見てみます。まず、鞄工房山本は、HTMLを見たところFuture shopというショッピングシステムを使っています。システムとしては老舗の方で手堅い印象です。

Future Shopは基本的に1サーバーに数十店舗を詰め込んで運営しているのですが、普通のサーバーが30~50店舗を詰め込んでいるのに対し、鞄工房山本のサイトが稼働しているサーバーには20店舗程度しか詰め込んでいないようでした.

Future Shopの方も多少はアクセス集中や普段の通信量の推移を見極めて運用していたように見受けられます。

また、鞄工房山本ではアクセスダウンの3日後に下記のような分析と対策を打ち出しています。

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ランドセル販売初日の6月20日のアクセス状況を解析した結果、ランドセルのご注文に直接関わらないコンテンツページなどへのアクセスが、サーバーへ少なくない負担をもたらしていたことが判明いたしました。したがいまして、Webサイトでの再販売の際には、ご注文に関わらないページへのアクセスは強制的にメンテナンスページへリダイレクトさせることで、サーバー負荷を低減させる手立てを行います。
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高級ランドセル通販の場合、高画質の重たい画像をふんだんに使うことになるので、アクセスが集中しサーバーに負荷をかけてしまうことから、この対策は短期間に行う対策としてはとても的を射た対策だったと思います。鞄工房山本のfacebookにもこの短期間での対策に評価の声が寄せられていました。

鞄工房山本が大変なのはむしろ、数千件に及ぶ電子メールです。毎日百件以上届いているというのですからこれは大変なことです。大規模なメーカーでもこれだけのメールが押し寄せると機能不全になってしまいます。

完売しているのに「サイトがつながらないのでメールでオーダーします」みたいな意思表明をされると工房もお客さんも本当に困ってしまいますね。

さて続いて、7月1日午前10時に、土屋鞄製造所のランドセルサイトがアクセス殺到でこちらもシステムがつながりにくくなっていたようです。

こちらは実は、上記の山本鞄工房の「ランドセルのご注文に直接関わらないコンテンツページなどへのアクセス」に関しては、既に対策済みだったので、さらに上のレベルの問題のようです。

土屋鞄製造所は重たい画像データをAWS(Amazon Cloud Service)のS3に設置して、あらかじめショッピング機能に問題が起きないように対策してありました。ネームサーバーもAWSのDNSを使用しているので、恐らくショッピング機能もAWSに設置して、それなりにアクセス負荷を予期したシステム設計だったはずです。

またfacebookでは6月に入ってから事前のWeb会員登録を強く勧めていました。つまりシステム処理をできるだけ受注・決済機能だけに集中させ、会員登録機能等は他の時間に分散させようとしていたと思われます。

その上でこの結果だったので、余程のアクセス集中があったのだと思われます。

土屋鞄製造所の場合、EC-CUBEというオープンソースのショッピングシステムを使用していると思われます。画像と違い受付機能は分散するわけにはいかないので、もしかしたらデータベース側のシステム性能がピーク時に若干足りなかったのかもしれません。

より大規模な商用システムの導入が手堅いのだと思いますが、ほんとうに一瞬のピークのためにシステム投資をするのももったいない話なので、なにかうまい解決法がないものかと思います。というか、行き過ぎのブームはいずれどこかに歪みがでると思います。

ブームになっていないような小さなランドセル工房できちんとした製品を作っているところはたくさんあります。その大半は売り方が下手というか、営業活動らしい活動をしていないような工房です。

そういったところを見つけて、ランドセルを買って、年に一度くらいはその工房に使っているランドセルを子供と一緒に訪問し、ランドセルを見せて職員さんと世間話でもするほうが、子供の情緒教育には良いと思います。

子供としてははじめて自分の所有物として革素材を使うわけですし、自分の使っているものがどれだけ大変な手間を経て作られているのか、どうやってお手入れするのかとかを物を通じて勉強させる良い機会になるかもしれません。

来年はどうするのかなぁ。土屋鞄製造所は高性能の商用ショッピングシステムに切り替えるのがよさそうな気がするし、鞄工房山本は店舗運営との関係を考え直す必要がありそうだし。

たとえば受注は店舗に限ってしまい、来店・購入予定者には専用のアクセスQRカードを渡す。カードを持っている人だけが専用Webサイトにアクセスできるとか。お店には長蛇の列ができるけれども、そこはもう割り切ってしまうとか。

【追記】

7月2日の夕方に、土屋鞄製造所が「速報とシステムメンテナンスに関するお詫びを出しました。一旦サイトを閉鎖して7月3日の朝に再開するようです。

曰く「今年度は2015年販売初日の8倍のアクセスを見越してクラウドサーバーを増強しWEBサイトのオープンを迎えました。しかしながら予想を大きく超えて、昨年度の20倍のアクセスと12時間で350万ページビューを頂きました。」

12時間で350万ビュー。1秒間に80ビューです。1ページに20~30個ぐらいの画像はあるでしょうから、1秒間に80*20=1600リクエスト以上の要求に応えるようなシステム構築が必要なのでしょう。

前年の8倍を予測して準備をしていたところ、実績が20倍というのは恐ろしいです。個人的には土屋鞄製造所のシステム担当者に同情します。こうなると事前にアクセス数の予測ができるような仕組み(ミニイベントの反響でピークを予測するとか)が必要になってきます。

 

消えるかもしれないので、以下にニュース記事のソースを残しておきます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160701-00000076-zdn_n-sci

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手作りの革かばんを製造・販売する土屋鞄製造所が7月1日午前10時に来年4月分のランドセルを発売したところ、販売サイトにアクセスが殺到し、つながりづらい状態になった。検索数も激増し、「土屋鞄」がGoogleトレンドの「急上昇ワード」で「高島礼子」に次ぐ2位に入った。

ランドセル商戦は年々早まっており、職人が手作りする上質なランドセルは特に人気が高い。今年は発売日に店舗に大行列ができ、店舗での販売を打ち切るメーカーも出るほど人気が過熱している。

7月1日にWebと店舗で発売した土屋鞄のランドセルにも人気が殺到。Twitterには「土屋鞄がシステムエラーで買えない」「ネットも電話もパンクしてる」「503エラーとの闘いを制して買えた」などの報告があり、“争奪戦”の様子が伝わってくる。

土屋鞄の実店舗に行列ができていると報告しているユーザーも。同社のサポート電話番号に電話しても「たいへん混み合っているためかかりにくくなっています」とアナウンスが流れる状態だ。

●「数時間待ち」の行列のメーカー、店舗販売を断念

「これ以上の店舗でのランドセル販売は極めて難しいとの判断をいたしました」――6月20日に来年4月分のランドセルをWebと店舗で発売した鞄工房山本は23日、こんな告知をWebサイトに出した。23日から当面の間、奈良本店、銀座店、表参道店の全店を臨時休業し、Web販売に絞るという内容だ。

20日に発売したところ、Webはつながりにくい状態に。店舗は早い時刻から行列ができ、注文完了までに「数時間に及ぶ待ち時間が発生した」という。年配や妊婦の客に「非常に辛い時間を過ごさせてしまうこととなり、体調を崩される方もおられ、一時的に別室でお休みいただくことがあったほど」という。

また、開店直後から深夜まで店内に顧客が待機。「万が一火災が発生すれば、全員の避難がかなわない事態になることも十分に考え得る」とし、防災上の観点からも、店舗運営は「大変危険」と判断したという。

来年4月用の在庫は、Webサイトで1時間ずつ時刻をずらしながら、1モデルずつ順番に販売するという手法を採った。同社への問い合わせメールは1日に100件以上、「累計数千件」届いており、「対応は一ヶ月先になる可能性がある」と告知している。