Japanbag.com - メンズバッグ選択候補 2016版

前のページで、鞄を使うシチュエーションをいくつか紹介しました。ここでは、実際の商品をいくつかセレクトしてみます。予算感としてはやはり3万円前後のものを選んでほしいと思います。

吉田カバンのAMAZE

まずは吉田カバンのビジネスバッグ、AMAZEです。この鞄はビジネスシーンをとてもよく考えていると思います。ファスナーを天井から開くことができるので使い勝手がいいです。また内側には、他の吉田カバン同様こまかなポケットがついています。表面はビジネス鞄っぽいクロム鞣しの革なのですが、裏面はメッシュ素材を採用しているのが特徴で、ここに付属のリュック用のベルトを掛けて背負うことができます。AMAZEにはこのほかにも縦型ショルダーなどいくつかの型があるのでチェックしてみても良いと思います。

吉田カバンからはもうひとつ、STANCEを紹介します。写真を見るとなかなか存在感のある鞄なのですが、是非STANCEの実物を見てほしいと思います。7万円ぐらいするので、ちょっとしたブランド鞄が変えてしまう値段でちょっと腰が引けてしまうかもしれません。でも、攻めているデザインの割には、意外と年齢を選ばない上に、スーツとあわせてもさほど違和感が無いのです。この革のフォルムを出す技術、これは大切にしたい日本の技でもあります。



G GUSTO

G GUSTOは、兵庫・豊岡のビジネスバッグ専業メーカー「平野鞄」の製品です。純豊岡製でメーカー直販しています。素材が合成皮革なのが唯一残念なところですが、コストパフォーマンスでは群を抜いています。この値段で、マチ(厚さ)が広がり、セキュリティ用の錠前がついている日本製の鞄はなかなか見つかりません。しかも床面と接触する部分にはきちんと4か所に金具が取り付けられています。こんな鞄が国産で2万円以下というのはすごいと思います。

ラガシャ MOVE

ラガシャのオーソドックスなブリーフケースも目立ちませんが良いと思います。「普通」の良質なブリーフケースです。普通すぎて主張が無いブリーフケースですが、基本性能はしっかりしています。内装などもきれいにつくってあります。

ラガシャを製造販売しているトーリンは、東京林五という社名に由来しています。林五といえば大阪の大手メンズバッグメーカーですが、いわばその親戚筋にあたります。1990年代に「新機能主義」としてビジネス向けの使いやすいナイロンバッグをヒットさせた功績は大きいと思います。最近は(個人的には好きになれない)メンズのビジネストートバッグに力を入れているようで、ブリーフケースとトートバッグの中間的なデザインのバッグがたくさんあります。

インディード JUSTY

インディード(INDEED)は、大体8万円くらいの商品が中心の、やや高級な国産鞄ブランドです。個人的には海外の15万円クラスのビジネスバッグを買うぐらいなら、インディードの鞄の方が良いように思います。バブル期に生まれた鞄メーカーはたくさんありますが、今なお生き残っているメーカーはそう多くはありません。インディードはその生き残ったメーカーの一つです。新しいデザインのバッグを提案する一方で、クラシックな棒屋根型やダレスバッグ等も提供しています。数年で使いつぶすような買い方はやめて、長く付き合える少し良いものを探しているけれど、海外のハイブランドを持つのはちょっと違うなぁという人にはとても良いブランドだと思います。

インディードの商品ラインナップの中でも、JUSTYというシリーズは、女性向けのブリーフケースを男性向けに仕立て直したような感じです。いわゆる「あおりポケット」と呼ばれる、深いスリットがあって、何でもかんでもとりあえずここに入れておけるようになっています。床においても倒れず、ハンドルもふにゃっと寝てしまうことが無く、女性なら腕に通せる程度、男性なら手首あたりに引っ掛けられるくらいのスペースがある持ち手等、女性向けブリーフケースの良いところをうまく引き継いでいます。

難点は、オープンポケットに頼りすぎると、うっかり網棚に載せたときにポケットの物がごっそり出てきたり、盗難に遭いやすいことです。また、素材はベジタブル・タンニンなめしの、いわゆる「ヌメ革」です。明るいキャメルを選ぶと、エイジングが楽しめますが、一方でそれなりにお手入れに気を付けておく必要があります。


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