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【購入選択】買ってから後悔しない鞄のチェックポイント 素材編

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  • 最終更新日
  • 投稿者太田垣

鞄を購入する際に機能以外のことで悩んだことはなかっただろうか。

いったいどんな素材の鞄が強くて丈夫なのか。あるいは防水性にすぐれているのは、汚れ対策やメンテナンスしやすい鞄はどのような素材なのか……。

それぞれの素材の特長を簡単に紹介しておくので、カバン選びの際の参考にしていただきたい。

まず、強くて丈夫な鞄をというのであればナイロン製の素材が一番だ。

その中でも、と呼ばれる素材が有名だ。バリスティック・ナイロンを一躍有名にしたのは、TUMI(トゥミ)というビジネスバッグのブランド。 2000年代に重たいラップトップパソコンをしっかりホールドして持ち歩けるナイロンバッグとして有名になった。 当時はインターネットバブルとも言われた時期で、パソコンを持って世界中を歩き回るIT系エグゼクティブから絶大な信頼を得た。 ノートパソコンや紙の資料を詰めて重たい荷物をしっかりホールドしてくれ、かつビジネスシーンに持ち込んでも違和感が無いデザインを求めていたからだ。

ちなみにバリスティック・ナイロンそのものの歴史は古く、デュポン社が最初の製品を開発したのは第二次世界大戦の頃にさかのぼる。 そういった素材を50年以上経ってうまく宣伝に載せてシェアを獲得したTUMIの戦略勝ちという感じだ。 TUMIは現在も素材メーカーと継続的な研究を続けており、2017年現在はFXTバリスティックナイロンというものが主流だ。

合成繊維の鞄素材はバリスティックナイロンだけではない。 強さで言えば、コーデュラ・ナイロンなども負けてはいない。コーデュラは普通のナイロンの7倍の強さを持っている。 バリスティック・ナイロンがデュポン社で、コーデュラがインビスタ社の商品だ。 (とはいえインビスタ社も元をたどるとデュポンなのだが)

あと、有名な超硬繊維としてはケブラーがあるのだが、これは丈夫すぎて自在な縫製ができないため、鞄として採用しているところはほとんど無い。 スイス・クレッタルムーセンのバックパック底面に使っているぐらいだろうか。

さて、ナイロン鞄の特徴は丈夫さだけではない。 ナイロン鞄はその加工方法によって、様々な特徴を獲得することができる。 軽さの追究、耐水性の追求、色のバリエーション等である。 軽くて丈夫なので様々な形態のバッグが作れる。

たとえば吉田カバンには、ナイロンツイルと、ポリエステルに綿をボンディング加工したものを張り合わせ、さらに裏面にさらっとした触感のナイロンタフタを使ったモデルなんかもある。 この場合は、軽さと日常的な使いやすさを追究していると言えよう。

ほかにもちょっとした雨に打たれた時に鞄の中に水がしみこまないように、生地の裏側にポリウレタン加工をしたり、あるいは、綿にEVAラミネート加工をしたもの、ポリエチレンで加工したものもある。 こうした処理を施すことにより日常防水性にもすぐれ、汚れも濡れた布で拭けば簡単に落ちる。

ナイロン素材はカラーバリエーションも豊富で、フリーメンテナンスで済ませられるが、高級感という面ではややおもしろ味に欠ける。

鞄に高級感を求めるのであれば、革の素材が筆頭にあがってくる。 品質の劣悪なものではないかぎり、使えば使うほど味や風格も出てくる。(これをエイジングという) 最近は、革の表面加工やコーティングの技術が進歩して、傷がつきにくいことをキャッチフレーズにしている商品も増えている。(ちなみに革製のランドセルなども、多くの場合表面にポリウレタン樹脂を塗布しており傷や汚れから守る働きをしている。)

防水性にやや難点があり、雨に濡れた時などに入念にメンテナンスしてやらないと痛みが早い。

革の鞄を製造している真面目なメーカーは馬具作りなど伝統的な技術を持っているところが多く、修理も比較的依頼しやすい。

意外とお薦めなのが帆布の鞄。 帆布というのは、読んで字のごとくもともとは船の帆に使うためにつくられた綿100%の素材で、以前は運動会の時のテント、学生鞄、靴(ズック)の素材もこれだった。

使用目的からもわかるように、強くて丈夫。パラフィン(ワックス)で表面が加工されていたり、裏に柿渋を塗り込んであるものもある。綿は水を吸収すると膨張して目が詰まってくるので、表面は濡れても意外と防水性がある。 撥水スプレーなどを組み合わせて使えば案外長く使える素材だ。

ナチュラルな素材のよさが楽しめて、メンテナンスもしやすいのだが、汚れの目立ちやすいのがやや難点。 ズック靴のようにじゃぶじゃぶ洗っても良いのだが、素材によってはパラフィンが取れてしまう場合もある。

ほかには、ポリエステル系の合成繊維や人工皮革の素材の鞄もある。特長は、革の鞄と比べて表面の模様のバリエーションが豊富で軽いこと。

商品によっては抗菌加工を施してあったり、耐薬品性、耐熱性、耐油性にすぐれているものもあるので、こういったニーズがあればピッタリの鞄が見つかりやすい。

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