仕事鞄と通勤鞄を分けてしまおう

鞄選びの何が難しいかと言うと、何に使うかが決まらないというところに尽きる。考えてみよう、小学生の通学ならランドセルだ。迷いが無い。世界を貧乏旅行するならバックパッカー用のリュックがあるし、本格的な登山なら重装備に耐えうるリュックがある。ギターを持ち運ぶのならギターケースがあるし、パイロットならパイロットケース。昔のお医者さんならドクターバッグがあった。つまり目的が決まっていると選びやすい。

ビジネスマンでも仕事の中身が違ってくるが、たとえば外回りが中心となる営業マンは、仕事の効率アップを最優先させた鞄選びと、収納方法を考えるべきであろう。

もちろん、業種や担当しているテリトリーの範囲、一日に訪問件数、通勤方法、営業活動にクルマを使うのか、そうでないのかによって、選ぶ鞄や収納方法が違ってくる。通勤を含めてほとんど丸一日クルマに乗っているような営業マンなら、鞄の大きさについてほとんど制約を受けることはないが、通勤にも、営業活動にもクルマを使わないというのであれば、次のような注意が欠かせない。

とにかく「鞄を多目的に使うな」という鉄則を厳守してほしい。極論を言うと、通勤用と営業用の鞄を分けてしまえということだ。

仕事の鞄と通勤用の鞄はあきらかに目的が違う。

鞄はコンパクトな方がいいと言っても、営業用に使う鞄はある程度の大きさが必要である。しかも、仕事によっては、アタッシュケースのように素材自体がハードなもののほうが良い場合もある。素材は布や革であっても、形が崩れないよう内側にがっちりとした枠の入ったものを選ぶべきときもある。

だが、通勤ラッシュにこれほど厄介なものはない。始発駅から乗車するので、座席と網棚が必ず確実に確保できるというのならまだしも、そうでない人にとって、重くてかさばる大きな鞄は通勤には不向きだ。通勤には、小型のソフトなショルダーバッグが最適である。

冷静に考えてみればわかることだが、通勤用と営業用の鞄の中身でそれほど重複するものはない。客先へ直行直帰という事情でもないかぎり、通勤にまで営業用の大き目の鞄を持ち歩かなければいけないという合理的な理由は何もないはずである。

加えて2つの鞄を分けることにより、昨今問題になっている「自宅で仕事をやってしまう」「持ち出し禁止の情報を持ち出してしまう」という2つの問題をクリアにしてくれるという効果もある。

たとえば、仕事用の鞄はノートパソコンと資料が沢山入る鞄にする。床においても自立するし、ファスナーも大きくさっと開くタイプ。冬などはコート脱いで掛けるところが無くても、鞄の上に載せてしまえば問題ないくらいの厚みのある鞄にしてしまう。

一方で、通勤用はできるだけ薄く軽い鞄だ。自転車のカゴにすっぽり入り、スマホが取り出しやすいデザインにしておく。

あるいは、愛妻弁当を持ち歩くので、弁当箱を入れる場所を確保したいというニーズが大切というパターンもある。通勤鞄と営業鞄を分けるのなら、こういうカジュアル路線も悪くない。

あるいはリュックスタイルで、専用弁当収納スペースがある鞄等も良い。


そこで提案である。鞄の中身を一度全部出して、スマートフォン等でカメラに撮ってみよう。仕事で使うものとプライベートで使うもの、どれぐらい重複しているだろうか?たとえば通勤にペンは必要だろうか?スマホがあればメモできるのではないか?

折り畳み傘などは、2つ買えばよい話である。そう考えると、プライベートと仕事の両方で使うものがスマートフォンだけ、という人、意外と多いのではないだろうか?そうすると、通勤はこういうポーチ位でも必要十分ということになる。

私の場合、荷物の少ない日にはSTMというオーストラリアのバッグメーカーのものを使っている。私の持っている製品は既にはい番になっているようだが、よく似たシリーズを下記YouTubeの映像で見ることができる。


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